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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
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スカバンburn!!〜夢〜 -112- ごめんなさい
――光『えー!また秋奈、拓朗ん家に戻っちゃったん?』電話の向こうの光希の声が高くなる。一方、拓朗は、1LDKの狭い家の中で、秋奈の耳に届かないように一層声を低くした拓「…いや、なんかへこんでるっぽくて…」光『大丈夫?うち、行こうか?』拓「いや、大丈夫っす!汗(今の秋には会わせん方が…)」光『聖二は?』拓「あ〜…」拓朗が振り返ると、拓朗のベッドの傍であぐらをかいて座る聖二と目があった拓「せぇちゃん
きゃしー さん作 [347] -
スカバンburn!!〜夢〜 -111- 気づいてよ!
秋「彼女の気持ちを考えて何も言えなかったんじゃないん?」伸「…」秋「ノブく…」伸「…いや…ちゃうな」秋「え…?」伸「結局、俺の気持ちも中途半端やったんや。俺の気持ちの弱さが…」秋「…ちが…」伸「秋ちゃんと一緒やな…人を好きになるのって簡単じゃないな。」秋奈がうつ向いたまま、首を横に振った――それでも、うちはやっと……今、うちは…――伸「ましてやほんまの両想いなんて奇跡やんな。いーなー、俺にも来ん
きゃしー さん作 [342] -
スカバンburn!!〜夢〜 -110- 恋って?
秋「そんなんで女の子らは納得したん?!」秋奈の意外な言葉に伸昭は少し戸惑いを見せたが、すぐに落ち着いて答えた伸「あぁ…まあね。皆、何にも言わんかったよ。まあ皆、遊びってのを納得した上で付き合ってたし、分かりきってたけど、やっぱ皆たいして口で言うほど、俺のことは好きじゃなかったみたいやしね。だから、皆泣いてすがったり…」秋「そんなことないよ!皆、きっとノブ君に嫌われたくないから、黙って納得するしか
きゃしー さん作 [333] -
スカバンburn!!〜夢〜 -109- そんな顔しないで
伸「ほんま逃げんの速いねんから!さすがの俺も息切れ!!迷子になっても知らんで?」息を切らしながら、伸昭は額の汗を拭った秋「…あの人は?」不自然に向かい合ったまま、秋奈が訊いた伸「え?」秋「…“元”カノ!!」伸「あぁ…百合?あいつなら帰ったよ」秋「(呼び捨て…うちは“ちゃん”付けやのに)…朝帰り」秋奈が口を尖らす伸「え?いやいや、ちゃうよ。あいつ、わざわざ姉貴に住所聞いて別れの挨拶しにきたの」秋「
きゃしー さん作 [341] -
魂の叫び
魂の叫び この人とは性格が合わないとか この人とは 意見が合わないとか そんなレベルじゃない 会った瞬間から 自分の魂が拒絶する 話をしていてもすべてが嘘だと感じ 笑顔に恐怖さえ感じる人には必ず いいところがあり 苦手な人でもいいところを見つけて 自分をごまかし 付き合うけれど 魂が否定してしまう人とはどうする事も出来ない 魂の叫びは決して否定出来ない
寒椿 さん作 [335] -
Lose 3
「おはようございます蓮華さん!」「おはよう」登校中に私に挨拶する人は必ずいる。「蓮華様ぁ今日も寒いですね!」「おはようございます!」「おはよ蓮華!」…うざったいくらいに。でも、気分は悪くない学校内に入ると一枚の紙が貼られていた。そこに沢山の人が集まっている。その紙には[一位 中宮蓮華]と書いていた。「あ、蓮華!今回のテストも一位じゃない」「蓮華様いつもすごい!」「さすが蓮華さんね!」「ありがと、
RF-T さん作 [357] -
スカバンburn!!〜夢〜 -108- 居たい場所
伸「…秋ちゃん…?!」秋「…!」小さなマンションの階段を上ってすぐ目の前に伸昭の部屋の扉が見える。しかし、今日は扉は開いていて、その前に伸昭と百合の姿があった「伸昭…?」伸昭と秋奈の顔を交互に見る百合の声に、秋奈ははっと我にかえった秋「あ…その…さ、さよなら!!」伸「秋ちゃん!」階段を一気に駆け下り、気づいた時には知らない場所まで来ていた* * *(泣くな!泣くな泣くな泣くな!!泣く必要なん
きゃしー さん作 [330] -
スカバンburn!!〜夢〜 -107- 待ってて
「昨日、すごい事故見ちゃった!」「どんな?」「トラックと中学生っぽい男の子がぶつかってさ、マジでやばかったの!あれは死ぬって」「マジ?」「だってね、運ばれる時ちらっと見えたけど、腕なかったもん」「怖い〜」女子高生の何気ない会話に昨日の翼の事故を思い出しながら、秋奈は一人、電車に揺られていた昨日、病院を出た後、秋奈は拓朗に手を引かれてワン家に帰り、伸昭はそのまま家に帰った。皆と別れるまでずっと黙っ
きゃしー さん作 [359] -
スカバンburn!!〜夢〜 -106-
猛「翼が…翼がそんなことするわけないやろーが!こんな時にふざけたこと言うなや!」猛の声は震えていたち「だって!そーゆう“するわけない奴”に限ってするんだよ!!翼、ずっと落ち込んでたし…」猛「翼はそんなアホなことせん!!!なあせえちゃん!?」聖「…」ち「…」拓「…」聖「…確かに…な…。自殺する人ってさ、選択肢がないんだよ。」猛「…どういうこと…?」聖「つまり、あまりに気持ちが強すぎるもんがあって、
きゃしー さん作 [357] -
スカバンburn!!〜夢〜 -105- 事 故
薄暗く、なんとなく重い空気の流れる病院のロビー。両手で顔を覆い、猛の肩に体を預ける波音とその肩をしっかり抱く猛。ちひろは膝に顔を埋め、光希と秋奈は寄り添うように座り、その秋奈の隣で伸昭は表情ひとつ変えずに座っている。そんな6人の様子を、聖二はぼんやり眺めた空もすっかり暗くなり始めたころ、ようやく奥から拓朗が姿を現し、いち早く聖二が立ち上がった聖「どうやった?」拓「あぁ…命に別状はないって。怪我は
きゃしー さん作 [348]