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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
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FRAGILE DREAM 10
「そんなことは」俺は即座に答えた。俺だってプライドがある。だが−…「そうか。では頼んだぞ、ダンテ。下がれ」「…はい」俺はゆっくり立ち上がり、セシリーナに一礼して、ふらつく足取りを何とか普通にしようと気をつけて部屋を出た。俺は、心臓を中心に、体の中が妙に熱く、なんだか溶岩がゆっくりと内臓を溶かしている気がした。俺が…フランカを?セシリーナの部屋のある棟と、訓練生用の寄宿舎を繋ぐ渡り廊下で、俺はつい
結姫 さん作 [220] -
FRAGILE DREAM 9
俺は大きく目を見開いた。セシリーナは表情を変えずに続けた。「フランチェスカが、研究所の人間を引き込んで、CIAと内通している」俺は声が出ず、ただ目を見開いてセシリーナを見ていた。「研究所の誰がフランチェスカと組んでいるのか全員は特定出来ん。出来ない以上、皆殺しにしてもかまわん。どうせ今は核の時代だから、あの研究所は時代遅れで、既にたいした価値もないからな」「…貴女は…」俺はぼそりと、確かめるよう
結姫 さん作 [224] -
幸せを願っただけ
ごめんな今度は幸せにしてやるからんーん、私は幸せだったよそういって二人はお互いの肩を抱き寄せた何処へ生まれ変わっても必ずお前を探しだすから海は優しく二人を包み込み引き潮に乗せてこの辛い世界から二つの天使の卵を連れ出した
こーじ さん作 [267] -
風邪 3
午前九時…。とある病院の待合室に、私はいる。一週間前に来た時は、それほど混んではいなかったが、今日は非常に混んでいる。先週の日曜日、突然体中が痛み、それから熱が40度近くまで出た。しかし、単身赴任中の為、誰も傍には居なかった…。こういう時、家族と一緒に暮らしていればと、心から思った。何度も電話のひとつもかけて、妻の声を聞き、家族から慰めてもらいたい…とさえ思った。だが、皆に心配させると思うと、ど
ティシュー さん作 [331] -
未来の私へ 3
学年が進んでいくうち、私にも、親友というわけではありませんが、唯ちゃんより仲のよい人ができ、またなかなか唯ちゃんと同じクラスになれなかったこともあって、唯ちゃんとは徐々に疎遠になってしまいました。加えて、高等部に上がる頃には、お互い相手の短所に過敏に反応するようになり、むしろ仲は悪いほうになりました。このころ、私はある事実に気付き始めていました。先述の、新しく出来た友人が、私を利用していると気付
結姫 さん作 [244] -
案内人 3「携帯」
何だろう、この胸騒ぎは…。ここの所、何故か解らないが妙に雲の流れが早い、何か悪い事が起こらねば良いが…。そな時だった、別世界より手紙が届いた。何故?別世界から私に手紙が…?これが、胸騒ぎの原因なのか?やはり、当たっていた…。手紙の内容はこうだ、別世界の中にもう一つ、闇世界成る物が存在する、その闇世界とは…、と、その前に説明して置かなければならない事がある。まずは、「天井界」ここは、又、人間界に戻
白い烏 さん作 [293] -
伝えたいな
親友ってなんなんでしょうか。友達ってなんなんでしょうか。私に親友はたくさんいます。親友と友達の間の基準はよくわかりません。その親友の内のひとりは、登校拒否です。クラスでも目立つ存在で、明るいコです。彼女は、『ホントのコトわかってくれるのは〇〇ちゃん(私)だけだよ。』って言ってくれました。そんなコト当然言われたコトのない私は、すごく嬉しかったんです。すごく嬉しかったのに。『今度のクラス替えのときは
名無しさん さん作 [287] -
FRAGILE DREAM 8
「それで…どういった任務ですか」俺は手を膝の上で組み、セシリーナを遠慮がちに見て尋ねた。セシリーナから直々に呼ばれるときは、なにか重大な任務か、外国に派遣される場合だと決まっている。「ふふ…そうだね。何から話そうか…」セシリーナは一瞬嫌な笑みを浮かべた。俺は、表情には出さなかったが、この人の視界から早く消えたくて、拳に力を込めた。「実はね…トップシークレットなんだが、ここ数カ月、この訓練施設や研
結姫 さん作 [255] -
Bruis[傷]4
翌日、私はいつもの様に登校時間ギリギリに教室に着いた。親友と呼べる程の友達は出来なかったがクラスメートと普通に話せる程度になっていた私は心なしか安心していたのだった…しかし、そんな気持ちを踏みにじる大衆の視線。みんなの様子がおかしい事に気づいた。奇妙な空気に包まれていた時わざとらしいはっきりとした声が静寂の中響き渡った…「知ってる?結奈って前の学校で…」「聞いた!悪かったんでしょ?」「それだけじ
結奈 さん作 [108] -
黒猫
私の友達は黒猫だけ。つやつや黒光りして なつっこそうに寄ってくるいつもしゃがんで撫でながら私は言うの。[誰も私のことをシらないのきっとお前もそうほんとの私はわからないんだ]学校に行って笑ってるワタシも家で両親と話してるワタシも全部偽者。みんなは気付いてないけど。ほんとにあんな話で笑ってると思ってる?ほんとの私はあんたたちみたいに馬鹿じゃないんだから。私はもっともっとー………ある日一緒にいたグル
ニジ さん作 [249]