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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
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涙の絆 2
純が精神病院の保護室に入る、というよりは入れられたのには、勿論原因があった。それは、始めは、二人部屋に入るはずだったのに、純はこの病の特徴の一つである。幻覚妄想を伴っていたからである。純が家族に初めてこの病院に連れてこられたとき、診察室で筋肉注射を、お尻に一本打たれた。長い黒髪を後ろで一本に束ねた女医は純がそのとき精神錯乱と判断したからだ。その女医がこれから純の主治医になるこになった。
キャロルの秘密 さん作 [1,226] -
ばいばいバイ
いつも一緒愛猫 える(本名エルザ)しろくろの綺麗な毛スラッとした身体頭は飼い主よりかなり良い。なわばりでは女番長私にとっての母親泣いてる時も眠る時も楽しい時も16歳 おばあちゃんに近い年鼻血が止まらない…病院に急ぐ…神様お願い!!強い願いわずか数秒だけど長い感じ綺麗な毛 綺麗な瞳愛してる。貴女に伝わる?実のだれかより貴女は母親だった死ぬなんて嫌だ貴女がいない家なんてえる 泣いてるよ早く側
未来 さん作 [453] -
証(あかし)〜帰り道
このとき純子は22才。父親と同じ系列の薬品会社の事務をしていた。純子には、別段好きな人も、おつき合いしている人もいなかった。ただ、仕事が楽しくて、友人と帰り道にするおしゃべりが楽しくて、毎日が充実していた。「急に、結婚だなんて…。それも親に何も言わないで、突然私ひとりを呼び出すなんて…。」死んだ姉の家からの帰り道、前は見ずに、ずっと下ばかり見て歩いていた。「でも、いくらなんでも、お母さん達は反対
愛 さん作 [197] -
保健室
いつもの日常…2限目が始まり、静寂に包まれる廊下……ボクはその廊下で自分の足音を、鳴り響かせて、保健室へ向かった………「また、気分が悪いのか? じゃあ、保健室で休んできなさい」。担任の先生が事務的な言い方で言った。「なんだ? また保健室か?? いいよな〜体が弱いって(笑)」。いつもボクをけなす男子生徒も茶化して言った。何度も何度も聞いてきた言葉……自分だって、好き好んででこんな体になりたくは
タカナシ さん作 [196] -
手の中の記憶?
「あそこかな、ライアが言ってた転校生の家」クリム12に転校生が来る日シセラはシルビィ地区に引越し車が止まってる家を見つけた(あ、誰か出てきた、私と同じぐらいの男子だ…しかも2人いる…)シセラは試しにその男子の家がある道をチャリで通ることにした「シャー――…」シセラが通ったことを2人は気付かなかったようだったその二人の男子を横目で見ながら通った「まさか…あの兄弟!??いや…それは無…やでも面影が
月星†太陽 さん作 [108] -
普通にはなれない-2-
8月あと1年生きられない。医者の宣告。ただの風邪と思っていた。薬をもらって、自宅で休もうと思っていた。そんな普通の生活への思いは、簡単に粉々にされた。周りと似たり寄ったりの『普通の生活』望まなくては、できないようになった。余命…1年。
joy さん作 [130] -
証(あかし)〜困惑
まさか…。まさか姉の姑から結婚を勧められるとは考えも及ばなかった。ましてや、死んだ姉の夫だった人の後妻に入れとは…。それも本人からではなくて、その母親からプロポーズされるなんて…。確かにこの時代、由緒ある家では、死んだ姉妹の代わりに後妻になるケースはあるとは聞いたことがあった。でもそれが自分にふりかかってくるなんて…。純子は出されたお茶を飲もうと手に持っていたが、そのまま口につけずに動けなくなっ
愛 さん作 [206] -
君の声が聞きたくて?
君の家の電話はまだ残っていた。いつものように留守電に繋がった。「もしもし。〇〇です。〜」久しぶりに聞いた君の声。君の声が出なくなってから初めて聞いた。あーそうそう、こんな声だったなぁ。君の音声が終わっても、この電話を切る気がしない。もうちょっとだけ君が何か言ってくれそうな気がして受話器を手放せない…「行かなきゃ。」ふいに電話の向こうから聞こえた。僕は耳を澄ます。「いつまでも失ったモノに縋ってちゃ
ぽず さん作 [274] -
涙の絆 1
そこは、まるで独房だった。壁は白く、そこには悪戯描きが沢山描かれている。窓はあるが、外側には鉄格子が取り付けてある。扉は鉄扉で鍵が、これも外側から取り付けられてある。床は板張りで、トイレはあるが、そこから流すことはできない。床に唯一あるのは、ピンク色のマットレスがあるだけ。そこに坂木純は独り膝を抱えている。一月の冷気をこらえながら。純のいるのは、精神病院の保護室であった。
キャロルの秘密 さん作 [2,005] -
楽園
彼等は 行ってしまった何時もと何一つ変わりはなかったのだ。私の指が描いた緑は生い茂り、私が息を吹きかけた動物達は皆飛び回り、何一つ不自由はなかったのだ。そして彼等も、私に微笑んだ。「ほら 貴方の描いた生命達はこんなにも輝いている」彼女は笑い「貴方が描いた私達はこんなにも幸せだ」彼は笑い私も笑い、孤独という悪はいつの間にか去っていた。幸せだったのだ何故、と呟く声が虚しく空を漂う。何故 入り込んだと
柘榴 さん作 [164]