トップページ >> ノンジャンルの一覧
ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
-
反対車線
向こうからやってくる自転車の女性。見えそうで、見えない。このドキドキのチラリズム。見えた!白ッ!・・・・顔は見るべきじゃ無かった。
グレイブ さん作 [172] -
鼻血
今日、いきなり鼻血が噴出した。幸せって、なんだろう。それは、保健の授業中に起こった。あふれだす鉄の匂い。世の中は残酷で、誰もティッシュを持っていなかった。それどころか、一番遠い席の奴が一番はじめに気付きやがった。「あぁ、あいつ興奮してるぞ」そいつの顔は真っ赤だった。
グレイブ さん作 [191] -
轍
昭和46年12月 雪は生まれた 生まれた時刻は6時。その時、外には雪が降っていた。だから名前は雪。ただ単純にそうつけたのではなく 純粋にそだつようにと願いをこめて。3才になった雪。こういう事を言うと親バカかもしれないけど、とてもかわいい子。朝一緒に散歩に行くのが日課になっていた。雪の歩幅に合わせて歩く。それでも速いのか雪は小走りで僕についてきた。小学生に上がった雪。健康診断で問題があったと言う
アホか さん作 [152] -
絞首刑
2**7年 十月十日108歩でたどり着くと言われてる死刑台へと大石は歩き始めた。暗くて冷たい独特の空気が大石の身体を締め付ける。自問自答することなど既に終わっていた。無の境地でただゆっくりと歩き続ける。80歩くらい歩いただろうか。目の前に小さな光が現れた。まるで、そこがムコウの世界への扉のように感じた。「510番!ここで最後の祈りと遺書を書き留めなさい。」大石は手をあわせることはなかった。神とい
流星 空 さん作 [192] -
幸せの街
おとこのこがおじいさんにききました。おじいさんはここでなにをしているの。おじいさんはこたえました。おばあさんをまっているんだよ。おとこのこがおんなのこにききました。きみはここでなにをしているの。おんなのこはこたえました。おねえちゃんをまっているの。おとこのこがおにいさんにききました。おにいさんはここでなにをしているの。おにいさんはこたえました。こいびとをまっているんだよ。おとこのこはおとこのこに
UT さん作 [332] -
蒼い風に抱かれて
近所の草を刈る芝刈機の音で目が覚めた。夏休みが近付くといつもそうだった。芝刈機の遠くで唸り挙げる様な音で目を覚ます。目覚ましが鳴る一時間前に目が覚める。得をしたのか、損をしたのか良くわからない、もやもやとした気持ちに抱かれて私はカーテンをあけた。時計の針は6時を指している。夏休みが近付くといつもそう。得をしたのか損をしたのか考えてしまう。もちろん、答えなど存在しない。私は顔を洗いに一階に降りてい
翠菜 さん作 [157] -
おやすみ
耳の中に溢れる柔らかいギター音。そう。誰もがやるように、寝る前に音楽を聴いているだけ。それだけなのに、なぜか夜に音楽なんかを聴くとふけってしまう。別に友達とケンカした訳じゃないし、失恋したわけでもない。ただ、ふけっている自分が好きなのかもしれない。まるでドラマの主役のような。ドラマの主役はだいたいが、何かしら行動を起こし、落ちのいいエンディングにもっていこうとするだろう。もし自分が今、恋愛あり笑
UT さん作 [323] -
私の半生
21『せい』 私の結末の子の名前。死産だった。七ヶ月くらいだったらしい。届け出を出さなきゃいけなかったが出さなかった。 出せなかった。せめて名前を。辞典で色んな漢字の意味を調べた。 「せい」と読む沢山の漢字があるが意味はどれも良かった。生、成、星、聖、誠、静、世、晴、政など。男の子か女の子かも分からないけど沢山の思いを込めて、せいと名付けました。せいには罪はない。 ごめんね。
せい さん作 [304] -
蛇
俺がその不思議な店に入ると、入り口で怪しげな女の人が座っていた。 「なあに坊や」 彼女はだるそうに首をもたげた。アイラインのキツイ目が前髪の隙間から覗く。左肩から右胸にかけて、黒い蛇のタトゥが巻き付き、こちらを睨んでいた。「何がお望み?」「…別に」「こんなとこ来ちゃダメよ」伏し目がちに彼女は煙草の白煙を吹いた。ピアスだらけの耳に目が釣られた。 「嫌なことは忘れられるって聞い
バージニア さん作 [364] -
嫌いな奴
深夜2時、いびきをかいているアイツの首を切る。死体を袋に入れて車で近くの病院まで運ぶ。その病院は今使われていない。それに周りでは気味悪がられて誰も近寄らないのだ。俺にとっては好都合だ。死体は病院の中庭にでも埋めるつもりだ。俺はアイツが嫌いだ。本当に嫌いだ。顔を見ただけでイライラしてくる。だから決めた。俺はアイツを殺す。準備はできた。完璧だ。玄関のドアを音をたてずに、ゆっくり開く。!?あれ?俺の前
TK さん作 [317]