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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
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遮光カーテン
いつからか、通勤ラッシュ時の人混みがあまり気にならなくなった。あの部屋にいると、どうも気が滅入る気がする。特に試験期間中は。だから図書館へ行って勉強する。僕には机と椅子がないと駄目なのだ。といっても、普段は勉強しないから、そんなに必要な訳ではないのだけれど。 予想通り、大学の図書館の自習机は全て他の人達で占領されていた。仕方なく近くの喫茶店に向かう。 僕はこの3年間、一体何をしてきたのだ
コゥシィ さん作 [128] -
「もしも」の対処法
たとえばあなたは朝に「今日は人を殺すかもしれない」と感じたことはないだろうか?朝起きた時でもいいし、歯磨きしてる時でもかまわない。まったく感じたことがないという人は脳みそが腐りはじめている証拠だし、毎日感じている人はただの狂人だ。 しかし大事な点は、それは願望ではなく、何の根拠もない、しかしなぜか納得してしまうような前兆みたいなものだということだ。 そんな時はまず刑法をおさらいするといい
バージニア さん作 [508] -
神様
僕は現役の高校生だ。でも明日はちっちゃな赤ちゃんになって泣いているかもしれない。若手のプロサッカー選手として活躍しているかもしれない。よぼよぼの老人になってベッドに横たわっているかもしれない。アメリカ人の歌手になっているかもしれないし、フランス人のコックになっているかもしれない。ドラえもんと一緒に仲良く暮らしといるかもしれないし、ウルトラマンと死闘を繰り広げているかもしれない。長い長い何十年の眠
アライバー さん作 [266] -
花葬(3)
「いるわけねーじゃん。」そう。本当に。「じゃ、好きな子は??」タイキが身を乗り出して俺に聞いた。「いない。」ていうか今は興味がない。「ユーキちゃんは??」マキが聞く。ユキこと笠間悠紀は俺の高校のときの同級生で、今は県外の大学で心理学を学んでいる。異性ながら友人の中で1番気が合い、よくお互い相談したりされたりで、たぶん親友と呼べる数少ない存在だろう。マキがユーキの名前を出した理由は、冬休みに久々に
澤野数奈 さん作 [140] -
小さな犯罪者
「ちくるぞっ、ちくるぞっ」「やめてよっ、やめてよっ」「いくらっ、いくらっ」「500円、500円」「頼んだほうがやすくね」「…」「飲み物まぜんなよ」「けどただだし…」「タラコがあるいてる」「…」…………………。「はらいたい」「腹いたい?払いたい?」「どっちも」「携帯小説かくわ」「題名は?題名は?」「栗とリス!」「そういえば…」「ちくるぞっ、ちくるぞっ」「やめてっ、やめてっ」「くっ…、くっ…」「なに
ポリンキ さん作 [638] -
一夏の・・・。
私、紺野ユリ中学一年生。同級生、宮地カナ。部活は、帰宅部。夏休みの予定は空っぽの二人が不思議な体験をした夏。私は、この夏を忘れない・・・。夏休みのある日家でゴロゴロしていた、私、ユイ。「ピロピロリーン?」ありきたりな着信音が部屋に響き渡る。メールの送り主は、カナ。小学校から一緒で、大大大親友。内容は、『遊ぼぅ??』暇だった私は、『いいよ。サクラ公園に集合??』っと返信して、歩いて2分程度のサクラ
カノン さん作 [169] -
親子の会話
「母さん、おはよう」「おはよう」「母さん、行ってきます」「いってらっしゃい」「母さん、ただいま」「おかえり」「母さん、行ってらっしゃい」「母さん、ありがとう」
スクロール さん作 [144] -
忘れ物
僕は肝心なものをよく忘れ物する。何度も確かめたのに忘れ物をする。それは、シャーペンの芯であったり、おにぎりの中身だったり、する。致命的だ。最近は忘れ物が日に日にひどくなり、理念や宗教、自尊心までどこかに忘れてしまった。取り戻すのは無理だろう。たっぷり札が入った財布みたいに僕の自尊心は誰かの手の中に。生きてるのかすら忘れている。いまは睡眠か覚醒か…さてぼくの名前はなんだっけ。名前をどこに忘れてきた
さち さん作 [270] -
先生の存在
今日先生に怒られた…かなり腹が立った… いろんな物を蹴り飛ばした… でも段々時が流れて行く内… 気付いた… 叱ってくれたんだ… 無視はされていない…みてくれている… 嬉しかった…
龍 さん作 [131] -
ぬくもり
僕はロボットを造った。 3年前に死んだ彼女に似せて造った。 髪型、目、声、しぐさ。 すべてそっくりに造った。不運な事故だった。 酒酔い運転のトラックが彼女の車を潰したからだ。 即死だった。それが幸か不幸かはわからない。 結婚間近にして、彼女は僕の前から消えてしまった。 「翔」 けれど僕は彼女の
バージニア さん作 [360]