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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
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あまりに忠実な理髪店
「今日は、どうされます?」この道30年、この頑固で仕事一筋な男【髪山貞夫】はお客の要望を必ず叶えるのがポリシーだった。「うーん、今日の頭は角刈りに切ってくれ」「昨日未明、**県***市内の理髪店にて殺人事件が発生。被害者の男性は頭部を四角に削り取られており、警察が到着したときにはすでに死亡、脳を露出していたとのコトです。なお犯人と思われる店主は自ら通報しており、驚いたコトにその理由は『客の要望を
バージニア さん作 [415] -
私の半生
13『手術』「人間は体に三回メスをいれると死ぬ」と聞いた事がある。私はお腹を三回切っているが生きている。小学二年に腸の大手術、小学四年には、手術により出来たケロイドを取る手術。最後が帝王切開。 小学二年の時は県で初めての病名で、日本でも少ない病気だったと聞いた。四年の手術は無意味に終わった。またケロイドが盛り上がり学校の鉄棒など傷口が痛くて出来なかった。帝王切開は下半身麻酔なので痛みはないがお腹
せい さん作 [455] -
繋がらない気持ち
一人で生きる為、私は貴方にすがるしかなかった パパを殺した貴方に、暗殺者としての生き方を…迅 「次のターゲットだ」聆 「…はい。」アレから10年…小さな胸に決意した復讐はまだ果たせないまま…違う。果たさなかっただけ。いつでも殺れた。でも 引き金は弾けずにいたのだから。私の中の憎悪は…復讐心は…いつの間に消えたの?5才の誕生日パパは…私の目の前で倒れた。心臓を撃たれ辺りは鮮血の海となった。私
ゆあゆ さん作 [153] -
淡く淡いもの
駅のホームは広い。地元の駅とは比較にならないほどである。東京は通過するに過ぎないのに、何か期待している。駅の看板が見えなくなるまでの一分間。居眠りしていたら着いた、目的地。駅の外はなんだか別世界の気がしてならなかった。携帯をとり、電話して応援を呼んだ。すぐには来ないで欲しい。案外時間が経っていた。地元からとんでもなく離れた学校を選んだ。理由があってそうした。中学の頃の顔をもう一度みたかった。上手
f→ve さん作 [154] -
DANGERMAN
Prolog深夜のコンビニ。街全体が眠りについている時刻。客は一人しかおらず、レジの店主らしき男が欠伸をする。するともう一人男が入ってきた。「いらっしゃーい…」店主が眠そうな声を上げる。男はブルブル震えながら懐から拳銃を取り出し、店主に突きつけた。「手ぇ上げろ!金…金だ!」しかし店主は反応しない。男が狼狽していると、唯一の客がレジに近寄った。「おい!うごくんじゃねぇ!」客は強盗の方を向いた。奇妙
あいじ さん作 [477] -
私の半生
12『宗教』私は、教会の保育園に通っていた。お祈りやオルガンでの聖歌が初めて楽しく触れた宗教だ。両親の本家とも、たしか浄土真宗だ。法事などがあると仏壇にお寺さんなど格式が感じられた。しかし、母は 創価学会だ。父が、浄土真宗のお経を私に唱えさせようとしたら母は怒り創価学会を唱えさせる。本家の法事などでも数珠は持たされなく手を合わせるとバチがあたるように思わされた。子供の頃は、よくわからず創価学会の
せい さん作 [317] -
猫のバラクーダ?
たばこに付ける火が無く 浮浪者の様な老婆にライターを借りた俺は少し気を許した。 またに風が吹き しがみつくには限界がきた枯れ葉が大木から舞い、影も揺れる。 不意に俺は老婆に聞いたんだ。「ねえ 婆ちゃん。いろいろ大変そうだけど幸せ?」 「幸せだよ。だって生きてるじゃないか」シワをクシャクシャにした満開の笑顔で即答だった。その瞬間 少し胸が痛んだ。今 生きてる喜びを感じてる人はこの世界にどれだけ居る
あさがお さん作 [711] -
あたしの存在
あたしの存在意義って何?あたしが存在してることによって誰か得してるの?皆どうやって自分の存在意義を見出だしてるの?ねぇ、誰か教えてよ。いつだって、自分の存在意義を見出だせずにいた。誰といても、どこにいても。ある日あたしが消えて、誰が損をする?どうせいつか記憶の中から消えていくんでしょう?こんなにもがむしゃらに頑張っているのに。誰かあたしの全てを分かってよ。お願いだから。いっそのこと、誰かあたしを
由美子 さん作 [496] -
私の半生
11『姉弟ゲンカ』最近よく家族を殺す事件が本来に多い。身内だから他人より悪びれないからなのか。私は、本来家庭は、社会から開放され安らぐはずの場所のはずなのに、なにかしら社会より酷い緊張が家庭にあるから事件が起きるのだと思う。私も酷かった。何も希望がなかった。弟もうすうす感じていたんだろう。弟も毎日張り詰めていたんだろう。昔から殴り合いの喧嘩はしていたが、あの日はお互い些細な喧嘩でも止まらなくなっ
せい さん作 [355] -
大草原
彼女は、前を向いて目を閉じている。うっすらと、微笑んでいる。僕は、そんな彼女を見ている。やがて、彼女が口を開いた。「きれいな草原が見える。アタシは、たぶん草原に行きたがってるんだ。煉、連れていって」僕は、目を閉じたままこちらを向いた彼女を、そっと抱きしめた。「蘭、僕は君を草原に連れていくことはできない。ごめん」彼女は、目を閉じたまま僕の方に顔を向け続けている。僕は、彼女を体から離し、額を彼女の頭
夢見大 さん作 [391]