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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
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猫のバラクーダ?
中央にある砂場を挟んで反対側のベンチには浮浪者らしき老婆が何が入ってるのか分からないけどパンパンになってる乳母車らしき物を横に置いて座っている。時折近くにくる鳩に何か分からない物体をまいている。 弁当を食べようと蓋を外して箸を割ってご飯を口にしていたら、少し離れたブランコの影から一匹の真っ白な猫がのそのそと現れた。周りを警戒してるのか、誰か探してるのか首をゆっくりと左右に振りながら中央の砂場を
あさがお さん作 [620] -
猫のバラクーダ?
秋も深まるある晴れた午後、都心からは少し離れた街を放浪していた。昭和の匂いが残る乾物屋とパン屋を足した様な店の木造サッシュをガラガラと横に引いて、いつ作ったのか聞くのが怖い様な弁当を買った。 どこで食べようかとウロウロしてたら築30年以上は経ってるだろう団地に囲まれた小さな公園を見つけた。そこは紅葉とは呼べないただの枯れ葉が敷き詰められていて噴水も何年も使われてない様で水の代わりにやはり枯れ葉で
あさがお さん作 [538] -
あたしだって…
カーテン越しの朝日が眩しくて今日もお目覚め!昨日、ポストに友達からの結婚式の招待状!またかぁ?と仕事で疲れた体にさらに追い討ちの衝撃!開けずにテーブルに置いたままだった!何年か前なら友達の恋やもちろん自分の恋の進展に力を尽くしてた…それから数年!恋愛や結婚などとは全く無縁?それとも我慢してる?そんなこと考えながら鏡の前で化粧してる…今年34歳のあたし…あたしだって恋愛してる時期だってあった!本気
葉月 さん作 [138] -
後ろに注意(和喜の場合)4
幾分か睨みを緩め、七輝に向かって文句を言い始める。 「用が無いんだったらわざわざ大声出すな。周りにとっても迷惑だ。」 「あー・・・ごめん。だけどね、基本が大きいから自然と大声になっちゃうんだよね。」 七輝はこめかみを人指し指でかき、苦笑しながら答える。 「にしても、さっきのは意識しての大声だったろ。」 龍飛は睨みをまた強め、七輝の瞳を見つめる。「・・・そう、だね。」 龍飛の睨みを
星空の海 さん作 [167] -
NO.1!!!
カリカリ…ガッ…(うっし、ラスト5分…なんとかいける!!)………………………………キーンコーンー…カーンコーン〜『ッシャァァ〜!!!終わった…俺は開放されたんだ!テストとゆうなの刑務所から!!しかも、100点で脱獄!!いゃ〜江戸幕府ょり長かったわぁ〜』『なははははは!!江戸幕府って!お前はどんだけ勉強してんだっ!!200年かっ!?』『ばかやろー、俺はそんくらいに感じたっ!って言ってんだょ!!!勉
マイティ? さん作 [222] -
居眠り姫の起こし方13
「はは…あはははは…。」和真は笑い続ける。昨日から、ずっと笑い続けていた。「ふふ、ふはははは…。」しかし、数時間前までの笑い声とは真逆の感情が籠っている。悲しみ、哀れ、情けなさ。その他様々な負の感情を込めて、和真は笑う。「あはははは」「うっさいわ!」通学路の途中、昨日とはまた別の意味で不気味に笑う和真を、由良は学生鞄で殴る。由良が手を上げたのは初めての事である。「あーもー、白木さんが誰かと親しそ
あこん さん作 [241] -
居眠り姫の起こし方12
和真のご機嫌モードは自宅に帰ってからも途切れることはなかった。(白木と話しちまった。白木と話しちまった。しかも二回も、二回もだぞ!?)自然と口元がニヤつく。声も洩れ始める。「ふへ、ふへへへ。」意味のない笑いが響く。反響した声は和真の耳に入っていない。それよりも日中の会話を回想する方が優先されているのだ。「うふへ、うへふふふ。」その不気味過ぎる笑い声は、風呂場に押し入った妹に殴り倒されるまで続くの
あこん さん作 [258] -
居眠り姫の起こし方11
おやつにしてはちょっと多い、大量の菓子パンを二人で片付けて一息つく。和真は慣れない甘い物の詰めすぎで、由良は満腹からくる眠気でダウン寸前だった。「うー、無理、寝る。」いつもの事なので和真は特に何も言わず頷いた。むしろ和真自身が危険な状態だった。(あー、胃がもたれる。)口の中にまだクリームが残っている感じがして落ち着かない。和真は口直しの為に再度購買へ向かうのだった。「…ん、あれ?」由良が目を覚ま
あこん さん作 [261] -
居眠り姫の起こし方10
憧れの白木と和真が話をした日の放課後、和真は購買の菓子パンとジュースを買えるだけ買った。昼休み、いろいろあって白木と話せたのは、元を辿れば由良のおかげであり、彼女からお礼を強要されたのだ。細かい事を言えば、彼女の為に飲物を買いに行ったからその偶然があったわけで、特に由良はなにもしていないのだが。「買って来たぞー…て、寝てんのか。」日が傾き始めたころから、気温も下がって由良曰く程よい気温、だそうだ
あこん さん作 [218] -
後ろに注意(和喜の場合)3
「はぁ・・・」 本日14回目の溜め息をついた。龍飛が数えるだけでも9回目である。とうとう本から視線を話して机につっぷしている和喜の後頭部を眺めて言う。 「何でそう溜め息を何回もつけるな?」 「あぁ?・・・あぁ・・・さつき絡みだと何時もこうだよ。」 それきり二人の会話は切れた。沈黙が二人の周りに漂い、重い空気になっている。沈黙を破ったのは甲高い黄色い声だった。 「おぃっす!元気か龍喜達!」 はっ
星空の海 さん作 [177]