携帯小説!(PC版)

トップページ >> ノンジャンルの一覧

ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。

  • はこもの再び

    深夜。車がほとんど走らなくなった大通りを、ナトリウムランプが照らす。そのオレンジ色の光は、僕を少し寂しい気持ちにさせるのと同時に、何となく幸せにする。幸せって寂しさの中にあるのかもしれない。それとも逆?今、誰かは誰かと幸せな時を過ごしていて、全く関係のない他の誰かは、どこかで寂しい思いをしている。1台の車が、物凄い勢いで僕のわきを走り去る。オレンジ色が少しだけ揺れる。僕はどこに向かっているのだろ
    はこもの さん作 [165]
  • 後ろに注意(和喜の場合)2

    自分を呼んだ声の主を判断し、諦め半分、嫌々半分で振り返った。 「何か用か?」 「今日泊めて。」 言われたことを理解するまで数秒必要だった。 「はぃ?・・・な、なっ!?」 「何そんなに驚いてるの?昔よく泊まり合ってたじゃない。」 「お前、それは小学校の時のことだろ!」 「だから昔じゃない。」 「はぁ・・・。」 昔からそうだ。さつきに口で勝ったことは無い。いつも言い負かされる。もう10年近く。
    星空の海 さん作 [211]
  • 後ろに注意(和喜の場合)1

    キーンコーンカーンコーン・・・。チャイムが校内に鳴り響き、同時に沢山の声がこだまし始めた。3年1組では・・・ 「あー・・・やっと終わったぁ。」 宍木和喜がそういって嘆息し、教師が荷物を持って教室から出ていくのを一瞥し、周囲を見回した。 教科書とノートを机の中に押し込み、机の脇から鞄を引っ張りだし、ドサッ!と乗っけて、その上に顔を埋める女子生徒。黙々と急いで板書を書き写す眼鏡君。授業中ずっと寝てい
    星空の海 さん作 [196]
  • ‥ありがとう

    すべてのことが嫌になった。理由はわからない。なにをしてもつまらない。『俺はなにがしたい?』わからない。その日から『俺は夢を探しにいこう』と思うようになった。それから考える間もなく東京行きのチケットを予約した。家族にも親友にも打ち明けることもできないまま、逃げるように仕事をやめ、少ない金を握りしめ一人空港へむかった。ベンチに座り飛行機の時間がくるのを待っていた。時間ははっきりと覚えている。「朝の5
    くるぱー さん作 [231]
  • 居眠り姫の起こし方9

    「オレンジジュースとは気が利くわね。」十五分程で由良は起きた。やはり暑くて寝苦しいらしい。「しっかしいいタイミングよね。あたしが起きた位で和真帰って来たもんね。」果汁でかなり機嫌の良くなっている由良がいつも以上によく喋る。しかし和真は押し黙っていた。「…どしたの、むっつりしちゃって。」普段なら何かと反応を返す和真が、一切言葉を発さず烏龍茶を飲んでいることを由良は不審に思う。和真は何やら遠い目でど
    あこん さん作 [275]
  • 居眠り姫の起こし方8

    「…暑いわね。」昼休み、何度目かのその台詞を和真は聞き流す。「本っ当にあっつい。」由良は整った顔を可能な限り歪めて窓の外に広がる雲一つない空を睨む。和真は只無言で月刊雑誌を読む。「…和真、そんな目で猫の本読まないでよ。」どんな目かと言えば、必要以上に吊り上がった目。更に目自体が小さくなく、正面を向けば自然と三白眼になってしまう。和真自身も最近気がついた事だが、眉間にも無駄に力が入っているらしく縦
    あこん さん作 [258]
  • スーパーボーイズ

    「最悪…」遅れて教室に入ってきたユウジがカバンを机の上に投げ出した。「どうした?また絡まれたか?」タロウがニヤニヤしながら言った。「あいつらさぁ俺ばっかねらってくるのな…金取るわけでも殴るわけでもなくさぁ…ただあおってくるんだよな、あの黒いクラウン…」ユウジは、免許をとって初めて公道を走った日、“黒いクラウン”の通行を妨害して不良の怒りを買い、それからというものユウジの“白いレガシィ”は不良たち
    裟沙桐幽 さん作 [361]
  • まいにちを?

    1日を無事すごせたらありがとう、と自分をほめてあげよう。まいにち、それぞれの生活の中で必死にがんばってくるんです。ツライ時もあるし、うれしい時もある。誰かがほめてくれたらいいのだけれど、なかなかそうはいかなかったりする。そんな時は自分でほめよう。フシギとおちつきますヒトはポジティブなコトバで元気がでるもの!誰が言ってくれなくても自分がいちばんわかってる。だから、まいにちありがとう、と。大事な自分
    ひめ さん作 [128]
  • ジュン〜ピッコロとの思い出【番外編】

    ジュン(ピッコロ)が、私に言った。「お前って、なんで足ばっかり太いんだよ」と…。皆さん分かるだろうか?小学3年生でも、乙女だ。そんな乙女に、冬休み雪の上を歩く長靴を履いた私の足を、太いと言ったのだ。それから、私のあだ名は【酢豚】になった…何故かは、今だに分からないが。そんなあだ名がついてから、数日後ジュンが私に言った。「なぁ、お前の足って太いけど足の裏は臭いの?」と、乙女に聞いてきたのだ。私は、
    真希 さん作 [339]
  • 俺とお前

    お前は俺の事まだ許してくれてへんのかな?あん時から一言も喋ってへんし、連絡もとってへん・・・・あの頃は、お前がおんのが当たり前になっとった・・・お前の大切さとかわからんだし、なんもしてやられへんかった・・お前はそんなんが嫌になったんかな?『もぅ冷めたわ』って言われた時は正直びびったで、そんなに冷たくされたの初めてやったから・・・俺はずっとお前の事好きやったはずやのに、お前が思っとるよりずっと、ず
    KEISUKE さん作 [172]
サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス