トップページ >> ノンジャンルの一覧
ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
-
寝静まる頃に
お気に入りのコートを着て、もらい物のマフラーを巻いて、タバコと財布、それと携帯をズボンのポケットにいれる。テレビを消して、部屋の明かりを消す。不必要な合鍵でガギをしめる。ただのカッコつけで吸い始めたタバコに火をつけて、フラフラ歩き出す。午前二時、皆が寝静まる頃に。 公園、滑り台、砂場、ブランコ。 コンビニ、立ち読み、缶コーヒー。踏切、橋の上、川沿い、道路の白線の上
タカ さん作 [533] -
シエラ 4
「我が名はエルフィン。この城の主だ。そしてシエラ、貴女の夫となる者だ…──。」このセリフを聞いたシエラは、目が点になった。ただでさえ理解不能な事態だというのに、いきなり『夫』とはどういうことなのか。シエラは混乱している頭を何とか整理しようと、「はっ…離して下さいッ!貴方は一体何者なのですか!?」と叫んで男の腕から逃れようともがいた。しかしエルフィンの腕はビクともせず、逆にさっきよりきつくシエラを
和華 さん作 [283] -
平安☆美人の法則!!26
帝は、「…帝位を兄上に返譲する?…いいでしょう。ではその代わり…──伊織姫を私にください。」とキッパリ言い放ちました。「劉嘉…なにを…!?」それを聞いた宗劉は、絶句してしまいました。姫も「今上様!そのようなこと…お戯れが過ぎますわ!」と思わず叫んでしまった程です。しかし劉嘉は、開き直ったかのように飃々とした態度で、「当然でしょう?私は兄上に帝位を差し上げる。では兄上は私に何を下さるか?…答えは一
杏奈 さん作 [400] -
平安☆美人の法則!!25
宗劉は、「…今はその話をしている場合ではない。言を慎めと言っただろう、劉嘉よ。」と、帝をたしなめました。しかし帝は、「逃げないで下さい兄上!貴方が私の質疑に答えない限り…私は帝の座を貴方に渡しません!そして貴方が姫を愛していないと答えれば…──もう絶対に帝の座を渡すわけにはいきません。だってそうでしょう?姫は左大臣家の娘…。娶るにはそれなりの地位が必要です。最上の身分である帝なら、有無を言わさず
杏奈 さん作 [224] -
Believe-あなたはできますか- 第三話 孤独?
勇輝は忘れたくないというより、母がいつ帰ってくるのだろうと未だに考える。それはいけない事なのだろうか……?父とは母が死んでから一度も話した事はなかった。会った事もない。会っていた時は自分はいつも目を開けていなかった。さっきみたいな感じだ。母が死んでからこの家が変わったと言うならともかく、この家はもともとこんな家庭だった。でも、前よりひどくなったと言うのは事実だ。
雲母 さん作 [208] -
Believe-あなたはできますか- 第三話 孤独?
家に入った勇輝はリビングでカバンを下ろした。テーブルの上にある母の写真を見た。それを見る度に、勇輝は母が居た時の記憶が蘇り、頭がおかしくなりそうだった。家の中を荒らして暴れた。その時、勇輝の異変に気付いた家政婦たちが勇輝を止めにきた。「勇輝坊っちゃん!」家政婦長の清水が言った。家政婦の青山も止めに来たが、勇輝は余計に荒れた。声を出さなくてもただ暴れる勇輝。清水は精神安定剤が入った注射を勇
雲母 さん作 [213] -
Believe-あなたはできますか- 第三話 孤独?
〜新登場人物〜:青山翠(アオヤマミドリ)「職業は家政婦で郷野家で働く。博史とは何かあると勇輝は考えている。」:清水多枝(シミズタエ)「郷野家で働く家政婦長。」:岩本渉(イワモトワタル)「博史の秘書。」2265年4月7日。5年1組はそれぞれ、個性派クラス。こんなクラスに入ったのは2年ぶりに小学校に復帰した郷野勇輝。久々の学校から帰ってきた彼は家に帰っても誰もいなかった。家の門の前で近所の優しい
雲母 さん作 [224] -
osero
想像してくれ・・・過去の自分を何才でもいい何年前でもいい赤ん坊の時でもいい去年の自分でもいい何だっていいそこから今の自分を見て欲しい何を思うだろうまた何を発見するだろうただ、ひとつだけ言えるのは 多からず少なからず“変わった”という事は確かではないだろうかこの世の中に存在するもの全てに一貫して言える事だと私は思う・・・・・・・・・・・・・『オマエ、変わったな〜』
敬老 さん作 [195] -
シエラ ?
…シエラが目を醒ますと、そこはなぜか天蓋つきのベッドの上で、シエラは驚いて勢いよく体を起こした。すると、全裸だった筈の体に、美しい純白のドレスが着せられている。シエラは夢かと思い、思いきり自分の頬をつねった。しかし確かな痛みを感じ、涙目になりながら頬をさすった。「ここは一体どこ…?死後の世界…?でも痛みは確かに感じたわ…──。」シエラは独り言を呟きながら、ベッドから身を乗り出して辺りを見回してみ
和華 さん作 [250] -
シエラ ?
そして月が冲天に昇ったとき、儀式の始まりを告げる太鼓が鳴り、棺の蓋がゆっくりと開かれた。棺の中には真紅の布が敷かれ、そして副供品として、酒や花などが入れられている。シエラは神官の一人に、着ている服をすべて脱ぐように言われ、恥ずかしさに耐えながらも、ゆっくりと服を脱いだ。今や冲天にある満月に照らされ、シエラの裸体が妖しく闇に浮かび上がる。そして神官は裸になったシエラの全身に清めの水をかけると、シエ
和華 さん作 [239]