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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
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パプリカマンション?
〜楠木亜美、20歳(はたち)、女、私は一人暮らしをはじめようと思った。特に理由は無い。だけど、新しい何かを見つけるため。新しい自分を見つけるため〜とりあえず、私は大学に通っている。実家からでも通えるところ。住む場所が見つかるまで、実家から通っていたりもする。今日も学校が終わって、不動産屋に向かうところだ。そんなことを思っていると、遠くから声が聞こえた。「亜美ー!!ハァハァ、今、りんご屋っていう雑
だぱ さん作 [385] -
西班牙(すぺいん)
サクラダファミリアを間近で見た私は、その場に立ち尽くしてしまった天に突き抜けるようにそびえ立ち、外観はおろか内部までもすばらしい装飾がほどこされている建物の裏手に回ってみたが、ほとんど手付かずのままだった近くでは熟練の職人達が手を休むことなく動かしている「この建物は何時できるのですか」片言のスペイン語で聞いてみた「だいたい200年後らしいよ」私が生きている内に完成しないということか私が死んで、息
ゆきな さん作 [494] -
愛された記憶 4
葬儀も終え、親戚も一人づつ帰って行った。そして私は母が家出したことを思い出した…と同時に、祖母を亡くし泣き続け自分が、空っぽになっている事にも気がついた。疲れていた。人を気遣う余裕など、これっぽっちも残っていなかった。一度に降り懸かった二つの災難に、私の小さな胸は押し潰され笑う事を忘れかけていた。久しぶりに登校すると二日後の修学旅行の打ち合わせで盛り上がっていた。行きたくなかった。こんな状態で、
サチ さん作 [507] -
愛された記憶 3
駆け付けた叔母達。父の姉と妹である。私は、幼い時に数回会った事しかないので、ほとんど覚えていない。でも叔母達にとっては、「こんなに大きくなっの〜」と目を丸くしていた…私は小学六年生になっており、小柄な叔母達には、とても大きく見えているようだった。意識の無い祖母の傍で、私達は懐かしい話しをしたりして、ゆっくりと時間が流れていた。叔母達は自分の母親との久しぶりの対面に、まるで空白の時間を埋めるかのよ
サチ さん作 [460] -
愛された記憶 2
その日父は、職場の人達と食事に行き、いつもより遅い帰りだった。帰宅後間もない様子の父が「幸子、起きなさい!」と体を揺する。眠りに着いたばかりの私は「な〜に?こんな時間に…」と薄目を開けて父を見た。真剣な眼差しで「早く起きて!ばぁちゃんが倒れた。」「そんなはずないよ。さっきまで一緒に…」ぶつぶつ言いながら目をこする。次の瞬間、「お父さん〜居ないの!お母さんが居ないよ〜!」とドタバタ廊下を走る兄の声
サチ さん作 [465] -
愛された記憶
近頃、繰り返される憂鬱なニュース。何故、愛おしい我が子を虐待し、大事に育て上げたはずの我が子に殺害され、いじめの自殺が増えて行くのだろうか…テレビであるコメンテーターが言っていた、雑誌などでも頻繁に目にするようになった「家族やご近所とのコミュニケーションやが取れず相談する相手が居ないから…」と口を揃えて言っているが、本当にそんな事で解決できるだろうか…確かに大切な事だと思うが、かすり傷に薬を塗っ
サチ さん作 [536] -
彼の携帯
最近、昼間働きだした彼。女友達がいる事を知っているが見てみぬふりをしていたが・・・朝、彼を起こすときに目覚ましをかけた携帯、起こしながら目覚ましを切る習慣があったけど最近携帯にロックをかけている。。。毎回見ていたのに、最近ちゃんとこまめにメール、着信などの履歴を削除されていると思っていた。次はロックね・・・今は指紋認証の携帯でどうにも出来ないんだょ。寝ているから勝手に貴方の指を借りればぃぃんだけ
まぃみ さん作 [591] -
カケラ
電車が来た。たくさんの人が乗り降りしている。見ていると気持ち悪くなる。電車はあまり好きではない。 久しぶりに駅のホームに立ち前と同じ様に立っている。高2の春に僕は自殺をしようとした。別に死にたかった訳でもない。ただ、生きている理由もなかった。黄色い線より前に立ち飛び込むタイミングをはかっていた。目をつぶり意志を固め始めた時女の子が僕の手を握った。驚きその子を見るとまだ、
卵 さん作 [428] -
ゴキブリのぼやき
俺って、嫌われ者なんだ。見た目は黒光りして触角ながいし歩く時カサカサッと音立てて、たまに飛べば、ほとんどの人間が悲鳴あげるよ…。別に何も悪気はないのに、ただ食べ物を求めて歩いてるだけなのに俺を見つけるとたいていの人間は逃げるか変な薬をかけるか、何か物で叩かれる。俺って結構しぶといから、即死というのはめったにないんだ。 だから、どうせ殺すなら瞬殺してほしい。それがせめてもの救い。俺の死に方に餓死と
チャッキー さん作 [548] -
習慣観察
次の駅で園子は乗って来る。稲荷山駅、2両目9時24分池袋行き。 園子というのは仮名だ。勝手に俺がつけた名前。彼女に気づいたのは2ヶ月前なんとも変わった女なので自然と目についた。彼女はその日ドアが閉まると同時に飛び乗って来た。荒々しく息をきらし乗れた事に安堵の表情を浮かべる。見た目は20歳前後であり、おそらく学生であろう。紫のセーターにミリタリーのズボン、バックはなぜかブランド品。紙はセミロングで
シーさ〜 さん作 [438]