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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
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きらりん☆ダストボックス?
神谷は神谷で、本来ならこういう時こそ、部下をうまく統率せにゃならんのに、船に乗り上がってきた巨大イカの足に捕まって身動きがとれない。ぬるぬるした足で巨大イカは神谷を叩いたり転がしたりして遊んだ。船体が揺れるたびに、神谷は、船頭に行ったり船尾に行ったりしてコロコロ転がってる。愛犬のムラマツは、神谷にしがみつきながら、レイプされた後のブッシュ大統領のように為す術もなくプルプル震えていた。 もうわけ
ライスごはん定食 さん作 [818] -
きらりん☆ダストボックス?
神谷がそうつぶやいた時、東京に残した、神谷の妻若菜は、練馬区の神谷邸で、大きなくしゃみをした。「誰か噂してんのかな」 若菜は一瞬、夫の顔が思い浮かんだがすぐに忘れ、ドレスの試着にいそしんでいた。「気に入らない」 若菜は、高価そうなシルクのドレスを、惜し気もなく、ゴミ箱の中に突っ込んだ。台所の脇に置いてあるゴミ袋はそうしたドレスやブラやパンティやバッグ、ハイヒールでいっぱいだ。「しょ
ライスごはん定食 さん作 [429] -
きらりん☆ダストボックス?
彼は、首にかけていた双眼鏡を下ろし、代わりに、学制服の内ポケットから煙草を取り出して、一本ふかした。 ぷはぁ。煙が空の入道雲に紛れた。 しかし、これからどうしたもんかいの。ゴミの島の場所は完璧にわかってんだ。なにしろ、人工衛星を使ってるから、ヘタな宝の地図より、ずっと探しやすい。しかし、どういうわけか一向に到着しない。 それより気になるのは、俺は、目的の島に到着し、よしんば、ゴミが山ほど入った
ライスごはん定食 さん作 [356] -
きらりん☆ダストボックス?
マストを上げたり下げたり、すすだらけの顔に流れる汗をぬぐいながら原子のカスをシャベルでどんどん燃料タンクに突っ込んでいったり、釣った魚をさばいて寿司を握り賄いを作ったりやることは山ほどある。なのに、目的地になかなかつかぬし、親分は親分でキレ気味だし、みんなの巻いてるバンダナが、疲労でヨレヨレになっていた。 もちろん、神谷は神谷で、部下に怒鳴り散らしながらも、上司としての無能をひしひしと認識して
ライスごはん定食 さん作 [567] -
きらりん☆ダストボックス?
青い空。白い雲。なのに、荒れる海。カモメが微妙なユニゾンで鳴いている。Am♭だ。 昔ながらのマストの木船に乗り込む海賊の一団は、かなりあせりながら目的地を目指している。動力は原子力だからかなり速いが、ボディが古いので、ちょっと危なっかしい。 船長神谷たけしは、グラサンをくいっと上にあげる仕草をしながら叫んだ。「まだかっ。ゴミの島はまだなのかっ」 手下のパイレーツたちはおろおろするばかり。そら
ライスごはん定食 さん作 [386] -
平安☆美人の法則!!?
伊織姫が新たな疑問に悩まされている一方、螢雪は、穏やかな口調で、「よい、月乃。姫は優しく賢い方だ。必ず解ってくれる。それに…お前が首尾よく現帝を庭に誘いだしたから、ここまで巧くコトを運ぶことが出来たのだ。しかしあの衛兵め…私を盗賊などと間違えおって…。あれは当然の罰だった。お前が殺らなければ私が殺っていたよ。」と、優しく言いました。月乃はそう言われて、一瞬嬉しそうな顔をしましたが、すぐに表情を元
杏奈 さん作 [372] -
平安☆美人の法則!!?
伊織姫が、螢雪に『壱の宮』へ連れ去られてから数刻が経ち、月のない闇がますます深みを増してきた時…──突如扉の開く音がし、何者かが宮の中へ入ってきました。伊織姫はその音で目を醒まし、そして素早く音のした方に目をやると、助けが来たのかと思い、疲れ果てて力の抜けた身を無理矢理起こしました。しかし途中で、(盗賊仲間かもしれませんわ──…!)と思い直し、じっと息を殺して燭台の光の届かない暗闇を見つめました
杏奈 さん作 [322] -
September
大好きな、雨の音を聞いた。午前0時、外は雨。大好きな、大好きな雨の音を聴きながら、このまま眠ってしまいたい。午前7時、外は雨。天気予報は見事に当たった。最悪だ。私は雨が嫌いだ。傘をさしても濡れるじゃん!絶対濡れない傘ってないわけっ?なんて一人愚痴をこぼしながらも早々と身支度をすませ、いってらっしゃいっ!と私は部屋を出る。雨、満員電車、そして新人の山本!!私をイラつかせる。お、落ち着けと自分に言い
タカ さん作 [764] -
大切な想い
同時刻−−−−− 「準備は整ったか?」 明かり一つ無い部屋で男は誰かに聞くように呟いた。 「はい。もう間もなく。出来次第日本へ飛びます」 声と同時に暗闇の中から二十半ばの女が現れた。姿を視認した男は「頼むぞ。それはそうとミシア達はどうした」 「彼女達は一足先に日本へ向かいました。」 それを聞いて男は続けた 「そうか。お前もす
カズ さん作 [646] -
旅立ち
駅のホームで私はまだ来ぬ汽車を待っていたざわめきと混沌と無秩序を入り混ぜた独特のあの場所でラベンダーの香水の臭い、ぺちゃくちゃ人の声、死人のような顔をしてため息ばかりついているサラリーマン私はこれからまた新たな旅に出る行き先は決めていないとりあえず西へ行ってみようと思う駅のベンチに腰かけ、辺りを見渡す自分と同じ汽車を待っている人々は新聞を読んでいたり、話をしていたり至ってマイペースだどうやらこの
ゆきな さん作 [431]