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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
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大切な想い
屋上−−−− 「本当にあの楓・・ちゃんなの?」 「そうですよ。小さい頃公園で出会った。恥ずかしながら当時の私は泣いていましたが。」 楓は少し照れながら答えた。 彼女は 如月 楓 智明が幼少の頃に公園で出会ったい、それ以来会うことがなかった女の子。 そ
カズ さん作 [476] -
大切な想い
智明は驚いた。まさか転校生が昨日すれ違ったあの娘だったなんて。 これは偶然か、それとも運命なのか。 しかし今の智明にはどっちでもよかった。また会えただけでも幸運だ。 「泉・・智明?あなたが?・・・・」 彼女の態度に智明は少し困惑気味。瞬間、 「智明さん!!」 彼女は抱き着いて来た。 回りの皆は目が点にしてそれを見ていた。
カズ さん作 [312] -
こんなに…
こんなに…親父の声が小さかったなんて…こんなに…親父が小さかったなんて…僕は知らなかった…知りたくもなかった…1日にしてあんなにも大きかった人間がこんなにも小さくなってしまうなんて……大丈夫だよ。僕が支えててやるから。ずっとそばに居てやるから。安心して眠っていいよ…
? さん作 [323] -
師匠?
まゆ《つらくて…また腕切っちゃった……タカシごめんね…まゆにはタカシがいるのに…。》まゆは左手に持っていたカミソリを置き,数え切れない程の痛々しい真っ赤な傷のある右腕を左手で“ギュッ”と握りしめた。その日も,あくる日もまた,その次の日も,終わる事のない長い夜が続いた。単純にまゆは自分の事を理解してくれる人が欲しかった。全てを誰かに打ち明けたかった。そしてまゆの全てを受けとめて欲しかった。そう,友
まい さん作 [374] -
白い森 最終
教室の中は、非日常的な光景。生徒達は皆、現実を離れクリスマスイウ゛を楽しんだ。猪狩が、遠藤 美紀と淳一が居ないことに気付いた。淳一は桜の根元に腰を下ろす。いつも一緒だった弟。森の中で、二人で遊んだ。桜の木に、のぼった。桜の木の下で寝た。桜の木の下で笑った。桜の木の下で泣いた。三年前までは…遠藤 美紀が木陰から、寂しそうな笑顔で現れる。淳一は異性を意識したことがない。恋愛感情をまだ知らない。遠藤美
福島 本康 さん作 [368] -
白い森 6
12月24日は、淳一にとって特別な日だ。終業式が終わり、クラスメートはクリスマスパーティー。今日はクリスマスイウ゛。高橋も例外ではなく参加するようだ。二歳になったばかりの頃、弟は生まれた。小さい体に小さな頭、大きな目をした弟。産婦人科の待ち合い室で、父親に甘えながら、弟の誕生を待っていた事を、淳一は鮮明に覚えている。教室から出た。学校から十分ほど歩けば森がある。森の中を歩き続ければ、一年ぶりの再
福島 本康 さん作 [345] -
白い森 5
新学期、クラスメートのほとんどが、一学期と同じ顔の色だ。真っ黒に日焼けした淳一と高橋は、少し浮いていた。授業はスピードを増し、夏の日の余韻はすぐに消えていく。中間テストを終え、季節を感じる事なく、期末テストが終わる。淳一は今学期も、学年で一位の成績を収めた。もうすぐクリスマス。進学校とはいえ中学生。学校中が浮き足だっていた。「淳一君 クリスマスイウ゛はどうするの?」遠藤 美紀が話しかける。日々
福島 本康 さん作 [444] -
白い森 4
夏休みは、高橋と遊んだ。昆虫採集。キャンプ。海水浴で、溺れかけた子供を助けた事もあった。一番の楽しみは、近くを流れる川での釣り。釣りをしている二人には、笑いが絶えなかった。『いいなぁ…』二人を見つけたのは、学級委員長の遠藤 美紀。受験勉強のため、夏休みも学校へ通う。「何してんだろうね?」一緒に歩いていた猪狩が、遠藤 美紀に話しかけた。「あの二人は 頭が良いから…」うらやましげに言う。「遠藤さん
福島 本康 さん作 [426] -
白い森 3
淳一は学校が嫌いなわけでも、人が嫌いなわけでもなかった。それ以上、自然の中にいることが何より好きだった。日差しが強くなり、暑さが増して来た頃。話しかけて来たのは、クラスメートの高橋 「淳一 夏休みは何してるんだ?」二人には共通点が幾つかあった。勉強ができること。受験に興味が無いこと。釣りが好きなこと。…淳一には二つ年下の弟がいた。小学校の頃は、いつも二人で遊んだものだ。「釣れたーッ!!」高橋は
福島 本康 さん作 [415] -
白い森 2
昼休みに学校を抜け出す。進学校の二年生ともなれば、まわりはすでに受験勉強に必死だ。放課後は大多数の生徒が塾や予備校へ通う。そんな中、たいした勉強もせずに成績が常にトップの淳一が、学校を抜け出すのは一度や二度ではなかった。成績優秀な淳一を学校側は責めようとしない。「はぁ…」溜め息をひとつ。『淳君はどこ行ったんだろ…』去年まで女子大生。猪狩は教育の、理想と現実のギャップに戸惑っていた。川にはおたまじ
福島 本康 さん作 [355]