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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
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「あぁ、行こ行こ」ピンが鏡をチラッと見て自分のパーマの髪をササッと直す。ケツで履いてるズボンを引きずってトイレから出る。ミナコとサヤカはなんかケータイいじってた。教室に入ると、「剛クンおはよ」「おっす。」ま、みんなと軽いあいさつ。オレは自分のロッカーを開けて、一時間目に読むマンガ本を探した。教科書と体操着とマンガはごちゃ混ぜになってるし、探すって言っても何回も読んで飽きかけのマンガ。先生が入っ
カンタ さん作 [323] -
写心
無意味なコトをするね、ささやかに笑う。レンズに投影する姿がやはり綺麗で、思わず問い詰めたくなる。一枚、レンズを閉じて紙に影を落とした。無意味なコトとは云いながらも、笑顔でカメラを向かい入れた姿。一人じゃ寂しいからと二人で無機物に笑顔をみせる。また一枚、写真は創り出され紙にやかれた。限りが無いように思われる部屋の一室。衰えない時間。ありきたりだけれども、二人は世界の際まで一緒に居たいと願う。終焉の
leaf→leaves さん作 [323] -
出会わなければ
この話は「実話です] 勇二はいつものように仕事から帰ってきた、そこには、一人の女性が家にあがって、家族と楽しく会話をしていた、俺はまだ引っ越して間もない、だからその女性が誰なのか、誰の知り合いかなんて、全然解らない!俺はいつものように、「ただいま〜」って家族に声をカケル、その女性は笑顔でおかえりなさい、お邪魔してます〜、歳は俺より下か、同じ位だ、親父が息なり、お前は知らないのか、「えっ」何が、
Y.K さん作 [428] -
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ミナコはセブンとスタバでバイトしている。高校生のくせにやたら稼ぐ。同じ中学だった。「あ〜昨日はいなかったよ。休んだ。生理痛がひどくてー」「わっかる!オレも今、生理痛だもん!あれ、痛いよねー」 ギャハハハッ ってみんなピンの冗談に笑い合う。火のついたタバコを手に。てか、なんで女子トイレに男子がヘーキで入ってきてるかって言うと、先生の喫煙の監視の目が、女子トイレのほうが甘いから。んで、
カンタ さん作 [417] -
オバケ6
今日は最悪の日だった。朝、鳴るはずの目覚ましが鳴らず。さらに、外では雨が降っていた。昼になると雨はさらに激しく降り、僕をうんざりさせた。その雨の影響で夕方の電車が遅れ、僕が居酒屋に着いたのは、いつもより3時間も遅い11時過ぎだった。1時間ほど飲んだ。僕とオバケは同時に店を出た。外は身も凍るような寒さだったが、雨はやんでいた。「そういえば」僕は聞いた。「ここまで何で来てるんだ?」「バイク」オバケは
はこもの さん作 [320] -
無題33
「尚吾が言ってたよ。」 小さな嘘だけど罪悪感で、胸が痛くなった。「あ、あぁ・・・そうだね。」 「尚吾は迷惑だって。他に好きな人いるみたいだよ。」 迷惑は本当だもん。でも、好きな人いるってのは嘘。女の勘だけど、尚吾はまだサトルのことが好き。 「そ、そうなんだ。じゃ、俺完璧に振られたんだな。」 「まだ、尚吾のこと好きなの?」 「うん・・・。」
しま さん作 [322] -
無題32
「え?まだ何か?俺すんごい恥ずかしい立場なんだけど。」 「どうして?どうして、女の子なんかに声かけたの?」 「え?どうしてって・・・君どこまで俺のこと知ってるの?」 何も知らなかった。でも、知らないと言えばサトルはここから去ってしまう。もう二度と会えないかもしれない。 「サトルって名前なんでしょ?尚吾の彼の・・・。」 「うん、そうだけど・・・元彼になるのか
しま さん作 [289] -
無題31
シカトしようかと思ったけど、ハッキリ言ってやろうと振り返った。あっ。サトルだった。 「あ、あれ?あんた、どっかで見たような・・・。」 「尚吾の店にいた女です。」 「偶然だね。・・・ってか俺何やってるんだろ。ごめん。」 「いえ、よく声かけられますから、あたしは気にしてません。」 何のフォローにもならない、冷たい言葉しか言えなかった。 「じゃ・・・。」
しま さん作 [410] -
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げた箱にローファーを入れ¨来賓用¨って書いてあるスリッパに履きかえて、教室に歩いてく。あ〜眠いおっ、いつもの踊り場で口をあけてナナメ45度を見てるピンパーマの仲間。その目にはなんか、集中力みたいのを感じる。「あっあっ、見た?赤だょ〜見た?パンツ」「おっす変態。朝の一服しよーぜ」入学した時からずーっとピンパーマだからコイツのあだ名は「ピン」。当たり前のように女子トイレのドアあけて、
カンタ さん作 [324] -
オバケ5
僕が初めてオバケに声をかけたのが8月の半ばで、それから6ヶ月が経ち、季節は冬になった。外では蝉も鳴いていなければ、木々に赤い葉も付いていない。その日、いつもの居酒屋は珍しく客でいっぱいだった。オバケはまだ来ていないようだ。「こんばんは」僕は店のオヤジに話し掛けた。「今日は混んでるね」「いつもこうだといいんだがね」ほとんどの客は楽しそうに酒を飲み、店の中はそういった雰囲気で満たされていた。時計が今
はこもの さん作 [308]