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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
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嘘
現実が怖い。だから目を閉じる。でも目を開けて。だってほら、目の前には沢山の仲間がいるよ。みんな貴方のことが大好きなんだよ。目を背けないで。いつも傍に居るから。嫌いにならないから。だからだからどうか 貴方の中に 私たちを映して
風見由良 さん作 [350] -
仰心
小さな家だけど僕はそこに住んでいた。広い意味で借家だった。家の管理主が戻って来ると、慌てて近くの家の影に隠れて一晩を過ごす。寒い日や暑い日、関係なく夜は外で暮らしていた。こんな窮屈な生活を強いられたのは理由がある。お金の問題だった。金貸しとの関わりは地獄しか生み出さなかった。毎朝、毎晩ドアの向こうで騒ぎ立てるバイトのチンピラ。サラリーマンみたいな恰好をして話合いはただ冷酷な脅迫。結局逃げせずにい
leaf→leaves さん作 [379] -
分からない
好きだからあなたといたいのか寂しいからあなたといたいのかあいたいからあなたといたいのか一人だからあなたといたいのか分からないこんな気持ちで付き合ってごめんね。
NAHOKO さん作 [380] -
鬱な美容室
私が働いている所はいま流行りの美容室『SullenNess』…名前の意味は憂鬱。その名前とは裏腹に店内は明るく、ポップな曲が流れ若者に人気だ。巷じゃちょっと有名な美容室。最近テレビでこの店が紹介された影響か、いつも予約はいっぱい。カラン♪ 店のドアが開きベルが鳴った。 「いらっしゃいませー」…と美容師達が元気よく挨拶をした。 「…」 そこには髪は伸び放題、服はボロボロ、手には一升瓶、おまけに酒
TDK さん作 [495] -
晴れたらいいな♪第1話―過去―
とある部屋・・・「止めてくれ!金ならいくらでも払う!だから命だけは―」グサ「ぐわあぁぁぁ!!」男は苦しんで息絶えた。少年は息絶えた男を見つめる。「・・・しぶとい奴だったな。」少年の手は赤く染まっている。「もう終わったのかい。早すぎるだろうよ。その仕事っぷりはとても14歳の餓鬼には思えんな。」少年のいる部屋に男が入ってくる。「うるさい・・・」「おっと悪い。さっさとここからズラかろうぜ。じゃないとポ
黒ちん さん作 [325] -
Misty Rain
激しく降り続く雨の中、私は街を歩く髪や服は濡れ、まとわりつく・・前髪が顔に張り付いて視界が悪い・・傘を忘れたわけでは無い・・、そう・・これは意図的なもの激しく降り続く雨が私の心を揺さぶるように・・そんな気がするみんなずぶ濡れの私の事を怪訝そうに見るが、関係ない・・雨が降ってるからって傘を使う必要はない、カタチにはこだわらない・・いつしか雨は霧のようになっていく、ふと立ち止まり、大きく息を吸うと私
ruisuke さん作 [392] -
七日七晩の慟哭13
「…かれはおとこのまくらもとにたっていいました。おまえはたいへんはたらきものだから、たすけることにしよう。するとおとこはいいました…」「熱心だな、宋之助。そうしているとまるで親子だ」キースは―そう呼ばれている女は―男程頻繁には彼女の元へは来なかった。今では彼女は自分を認識したり、他者を判別する事が出来る様になっている。女は二人に近づいて、男の手にある本を覗き込んだ。「聖書か。子供向けにアレンジし
伯修佳 さん作 [354] -
七日七晩の慟哭12
だが菜那の予想は外れだった。高田は笑みを浮かべている。「明後日は電話に出れないって、ルドヴィカには伝えておくよ」不透明な苦笑。ほんの少し愉しそうにさえ見えて、自分で振ったくせに無性に菜那は腹が立って来た。「余裕だねえ」「菜那こそ。ちょっとは嫉妬してくれても構わないよ?どうせ誰もおまえには敵わないんだから」高田は彼女を引き寄せようとして手を伸ばした。その手を軽く払って鼻先で小馬鹿にした様に笑う。「
伯修佳 さん作 [349] -
七日七晩の慟哭11
「何だか、俺は菜那の罰ゲームを受ける為に禁煙宣言してるみたいだよな」「そう?意志の問題じゃない。約束は約束、守ってもらいますからね。嫌なら一日も早く禁煙すればいいのに」「罰ゲームが悪い。そもそも辛いから罰ゲームだろ。菜那と遊びに行くなんて、辛くも何ともないじゃないか」禁煙宣言は実は高田が出しているわけではない。いつも菜那が強引に決めて、必ず罰ゲームと称しては彼を街中に引っ張り出しているのだ。多少
伯修佳 さん作 [373] -
無心
幼稚園の頃、仲の良い男のコと女のコがいた。何事にも意味を考えない、素直さがあった。お泊り会と称した会は二人だけで行われた。共に五才の二人に、仲良く寝るんだよ、親は約束をした。布団はずっと大きくて二人はすっぽり入り込んで包まれた。夜は風が冷たくて一つの掛け布団は、分け合うように共有しあうように、暖かかった。いたずらに肩と肘の間をすっと流れる人差し指。不意の出来事に振り向いて目を合わせた。瞬きをパチ
leaf→leaves さん作 [403]