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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。

  • blessing

    太陽の光は、好きじゃない。私は、日の光を浴びるには相応しくないから。いつも通る登校路で、柚緒は、天を仰いだ今日は晴れていた。柚緒は、昨日のような曖昧な空の色の方がずっと好きだったが。でも、晴れが似合う人間もいる。今柚緒の真横に、横目で見たその人は、癖毛の柚緒と同じ位の少年で、柚緒と同じ学校の制服を身に纏っていた。その少年と青空が妙に似合って、酷く綺麗な光景だった。でも、この少年は僅かに見覚えがあ
    時雨 さん作 [335]
  • 未来へ

    『何こいつ。』私の最悪の人生の幕開け。小学1年生の入学式☆私は○◇小学校に入学した。楽しみだった学校。新しい友達。期待と不安で胸がいっぱいだった…。入学式は、式と先生の紹介、学校の話だけでおわった。次の日から、いよいよ授業。入学前の不安はいつの日か消え去り、楽しみな気持ちいっぱいで私は寝た。
    千亜紀 さん作 [340]
  • 七日七晩の慟哭10

    菜那はわざと彼を無視して手伝いを続ける。高田は少し困った様に頭を掻いた。「…わかったよ。約束通り一番近い休みに、菜那の行きたい所に出かけよう」「ホント!?いつにする?」顔を輝かせて振り返った菜那に、圧倒されたらしく高田は思案顔を作った。「…え〜っと、そうだな…今週末とかなら。どう?」「OK!じゃあ明後日ね。何時頃にする?」「それより先に、どこに行くか教えてくれ」今度は菜那が考える番だった。「うー
    伯修佳 さん作 [331]
  • 七日七晩の慟哭9

    高田は菜那より10歳年上の27歳、長身で鞭の様に絞まった身体に精悍な美貌を持った男である。彼と二人で買い物に出かけようものなら、まず間違いなく道往く女達は振り返るだろう。そして次には菜那が必ず『何でこんな青臭いガキが隣に』という、ブリザード的な視線を浴びるのだった。当然だ、と彼女は思う。出会って7年の付き合いなのに、未だにこうしてその磁力を再確認するのだから。「あーもう!第一印象最悪だし、嫌ーな
    伯修佳 さん作 [322]
  • 内心

    三十人が共にする部屋の中、テスト結果が返ってきた。結果に絶句した。は胃を掻き回されたような気分がし、想像以上に苦しかった。テストは悪魔だった。帰り道、結果を見返して、薄い紙の持つ意味の大きさに、絶望感を抱いた。貴ぶ数だった、何度見ても数字は優しくなかった。家につくと、妹が騒いでいた。「お腹空いたよぉ」の声を軽く意識外に放り、自室に入った。ボロボロの上で、溜め息をベッドに漏らした。間を与えずに、騒
    leaf→leaves さん作 [349]
  • 七日七晩の慟哭8

    「聞いてないじゃないでしょ。今朝間違いなく言いましたよ、菜那が新聞のテレビ欄見てる時に。どうせまた、ドラマの内容紹介でも見てて上の空だったんでしょ。返事してたわよ」図星を差されて菜那はぐっと詰まる。「て、テレビ欄じゃないよ今朝はちゃんと―」有依はわざとらしく溜息をついた。「…とにかく入って。もう一度話してあげるから」「じゃあその瀬沢さんて人、ご両親が出張してる間だけ、菜那の家から学校通うの?」高
    伯修佳 さん作 [342]
  • 七日七晩の慟哭7

    年齢のみならず菜那と非常に良く似たその娘は、母親じみた口調で彼女を叱った。「ちょうど良かった、有依(ゆえ)!警察呼んで。こいつが!」「あら…」有依と呼ばれた娘は、場違いな程落ち着いて男を凝視した。「あらじゃないってば。こいつ変質者よ、へ・ん・し・つ・し・ゃ」「何言ってんの、菜那。お客さまに失礼よ」「ハアァ!?」有依は男に微笑みかける。「瀬沢さんですよね?どうぞお入り下さい」男は安堵した様に頷く。
    伯修佳 さん作 [358]
  • 七日七晩の慟哭6

    菜那の家まではわずか数十メートル。あまり体育が得意ではないながらも、必死の思いで駆け続けた。後少し。そこの角を曲がれば…「待って下さい!!」ついに自宅の敷地に片足踏み入れた所で男に腕を掴まれてしまった。「離してっ!この、変質者ー!!」雷鳴の様な菜那の叫び声が届いたらしく、近所の人々が訝しげな表情で窓などから顔をのぞかせる。「菜那ちゃん、どうしたんだい」中でも世話焼きで有名な左隣の老人が、庭木の剪
    伯修佳 さん作 [366]
  • 傍心

    いつもガラガラのローカル線は帰りの高校生で、活気づいていた。車内の声に比べて、静かに走る草臥(くたび)れたアルミ電車。何十年も走っている愛着のある電車には、今日もあの人が乗っていた。気にしていたわけではないけど、毎日のように見る顔はどう反転しても学生には見えなかった。かと思えば会社員やサラリーマン的オーラは見られないし、カバンの気配は皆無だ。学生の中にポツンと取り残されたようで、緩いローカル線を
    leaf→leaves さん作 [393]
  • 七日七晩の慟哭5

    年上の友人が道楽で経営するバーに遊びに行くのが彼女のほぼ日課だった。遊ぶと言っても正確には開店前の客がいない時に、高田がダーツやビリヤードをするのを見ながらただしゃべっているだけである。もっとも、高校生の身分でバーに入店した事自体学校にバレれば停学ものだ。なのに一見見には清楚に見えない事もない彼女はごく当たり前に店に通う。高田も高田で帰れとも言わない代わりに飲酒など一切勧めない。不思議と言えば不
    伯修佳 さん作 [386]
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