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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。

  • 無題9

     相変わらず、あたしはオヤジに抱かれていた。その度にあの男の体を思い出す。現実に戻ると、お金と虚しさだけが残る。               今日はオヤジにウリたくない。そんな日に限ってやってくるのがオヤジだ。     「ねぇちゃん、これでどうだ?」     三本の指をセカンドバックから覗かせ、あたしに見せた。金額は悪くない。でも、嫌なものはイヤ。シカトしても、そいつはしつこかった。
    しま さん作 [423]
  • 無題8

     ・・・・・なにやってんだろ。男は助かったみたいだし、もうあたしは用ナシだ。一緒にいる必要もない。 「さてと。」    あたしはここから去ることにした。こんなところで時間を潰している場合ではない。かといって、何か用があるわけでもないが。一人ホテルをで、これからの行き先を考えていた時、ふとあの男の体を思い出した。後で思い返すと、それはとてもきれいな体だったからなんだと思う。   「グレーじゃない・
    しま さん作 [406]
  • 無題7

     その男を連れて、いつもオヤジと行くように、ラブホテルへ入った。そこしか思いつかなかった。泥で汚れたスーツを脱がせ、タオルで足を拭く。男は相変わらず苦しそうだ。この男は死んでしまうかもしれないが、とにかくやれることはやろうと思い、全裸にさせ体を拭きガウンを着せようとした。昨日まで見てきた、オヤジたちの体と違い、その体は白く華奢だけど線がきれいだった。安心したのか、男の息は落ち着き、やがて寝息に変
    しま さん作 [420]
  • 無題6

     目的もなくただ歩いていたら、思いがけないものを拾った。一人の男だ。背は低く、痩せているがおそらくあたしよりは年上だろう。白く透き通るような肌に黒のスーツ。その時あたしは、その男がグレーでないことに全く気がついていなかった。男は裸足だ。息は荒く、苦しそう。少し開いた目で、あたしのことを見ている。  「こいつ、死ぬのか。」そう思った。しかし、その思いとは裏腹に男の唇がかすかに動いた。
    しま さん作 [406]
  • 校長デービル

     3年生の諸君。卒業おめでとう…と言いたいところですが、その前に、君たちに苦言を呈したい。 いつだったか、ある3年生が、校長である私と、廊下ですれ違ったにもかかわらず、一言の挨拶もせずに立ち去ろうとした事件がありました。 実に、けしからん! 君たちは、学校長というものを、いったい何だと思っているのか? 言っておきますが、校長先生というのは、かなり偉いです。ヒラの教師の100億万倍くらいエライので
    雛祭パペ彦 さん作 [528]
  • 無題5

     この街のルール。それは〈自由〉ということ。   視界に入ったのは、女子高生と中年のオヤジ。その後ろには、キスをしているカップル。ヤクの売人が客を待つ。そんな奴らを見ながら、あたしは「バーーーカ」と心の中で呟く。  いつからだろう。あたしの目に映る色はみな、グレーだ。食べ物も洋服もオヤジもお金も。サトルに会うまでは、それが当たり前だった。
    しま さん作 [357]
  • 無題4

    小さなかばんに少しの荷物。 それだけでいい。  大事なのはお金だけ。  ペットは重い鎖をはずし、静かに出ていく。この家に未練など何もない。小さなかばんを手に、街を歩く。一人は慣れている。今までと変わらない。  解放された気持ちよさ、忘れることはないだろう。これから住処となるこの街で、生きていかなければならない。
    しま さん作 [399]
  • 無題3

     体を売ることに抵抗なんてない。それを買う大人は嫌いだが。今は、そんなお金でも欲しいと思った。    あたしの体を求めてくるオヤジはみな、社会的には認められた表面上は(立派な)大人だ。しかし、ベットの上では子どもみたいだ。わがままを言い、好き勝手にあたしの体をいたぶる。  早くあたしの中でいってしまえ。いつも思うことは同じだ。   お金をもらうと、あたしとオヤジの間に繋がる
    しま さん作 [386]
  • 無題2

     あたしは10歳で大人の甘い考えを見抜いた。もう、大人なんて必要ない。お金さえあれば、いつでも檻から出て行く。  しかし、ペットはそこから離れることはできないのだ。しっかりと繋がれた鎖の重さを感じる。  早くここから逃げ出したい。外の世界で生きたい。そのためにはお金が必要だった。  学校なんて行く必要はない。もう、社会で生きていくルールとマナーは知っ
    しま さん作 [382]
  • 無題

    この世で信じられるものはなく      何もかもが敵だった 時には自分さえも  生きるためには仕方がなかった      そして大切な人を失った          −かな子 17歳−   大人は嘘つきの天才だ。偉そうなことを言ってるが、実行できやしない。理想を語ることに頭使わないで、もっと現実を見ろ!   大人は子どもを人間だと思っていない。あたしらは、ペット
    しま さん作 [445]
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