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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。

  • *終焉を願う*

    この山の雪は、深すぎた。元々、このような雪山に住んでいない私には、到底越えられないものであった。一歩一歩、ただひたすら歩く。足の指先にはもう感覚がなかった。つい数分前にはとても痛かったはずなのだが。…凍傷になっているのかもしれない。このような状態の中で、探し続けるのはもうできるはずがない。でも、もう戻ることはできなかった。この深すぎる山々の中で「国」と連絡をとることができなくなったのだ。その上、
    佐倉澄 さん作 [505]
  • 出・日本

    公園には僕と、ニット帽をかぶった男しかいなかった。その原因は、町外れというのと、なにより、午前5時という時刻だった。僕とその男はバーやクラブでジャズを演奏して、その日をしのいでいた。僕がピアノを弾き、彼がトランペットを吹いた。「なあ」彼が言った。「日本からでてみないか」「つうようするかな」僕は言った。「行ってみれば」穏やかな風が吹いた。「すべてわかる」その通りだった。行動しないことには、その結果
    はこもの さん作 [488]
  • ファーストグレイ?

    陣内の絶叫は思いの全てを叩き付ける程だ。後少し。後一馬身。その絶叫が通じたのかどうなのか、陣内にそんな認識が湧くはずもなかったが、青鹿毛の馬とほぼ同じ脚色になりそうだったのが、ゴール手前でグイッと伸びた。そして二頭の馬体が並んだところでゴール。ほぼ同体の決着に観客席からどよめきの声が広がった。坂下まで先頭だった鹿毛の馬がアラアラになりつつ三位入線。以下団子状態で次々と後続の馬がゴール板を駆け抜け
    よっしん さん作 [540]
  • ファーストグレイ?

    ファーストグレイが早めのスパート。4コーナーを大外から捲っていく。先頭は鹿毛の馬で直線向く。コーナーを回りぎわ、バラけた最内から一番人気の青鹿毛。大外からファーストグレイ。白熱のレース展開は、新馬戦ながら盛り上がり、少ないながらも観衆から声援が飛び交う。先頭の鹿毛が二枚腰で突き放しにかかるが、驚異の瞬発力でグングン差を詰める青鹿毛。それを更に上回る脚を使って追い上げるファーストグレイ。直線の攻防
    よっしん さん作 [491]
  • ファーストグレイ?

    そんな鞍上の思惑など知るよしもなく、陣内はただひたすらターフビジョンからファーストグレイの走る姿を食い入る様に見ていた。レースは2コーナーから3コーナーに差し掛かった。ここでファーストグレイが動き出す。それまで最内にいたファーストグレイがいつの間にか外へ持ち出していて、捲り気味に進出を開始したのだ。陣内は興奮した。外からグイグイ上がって行くのを見て、手を握り締め、身を乗り出した。3コーナーを回る
    よっしん さん作 [457]
  • ファーストグレイ?

    ファーストグレイにとって、このレースは確に距離不足だった。だが幸いにも先頭の鹿毛の馬が作った落ち着いた流れのおかげで楽に追走する事が出来た。鞍上はベテラン騎手で、阪神コースを知りつくしているのも幸運だった。追走の間、鞍上で作戦を練っている。この馬に跨った時から距離が短いだろうと、この騎手も考えていた。スタートで遅れを取るだろう事も予想の内だ。だから取るべき手も前半は追走に専念、脚を溜め、後半末脚
    よっしん さん作 [444]
  • ファーストグレイ?

    各馬一斉にスタートする。内枠の二頭がテンから飛ばしていくが、外から好ダッシュ決めた鹿毛の馬がハナを奪う。真ん中からは雄大な馬格でパワフルに先行集団の直後につけた一番人気の馬が、直ぐに折り合いをつけて追走。ファーストグレイは発馬後手踏んで後方からの競馬になってしまった。阪神マイル戦では先行有利という事を知らない陣内だが、ファーストグレイの位置取りを見て「まずい」と思った。そしてやはりこの距離は短す
    よっしん さん作 [446]
  • 堕天使1

    神を裏切った大切にしたい人存在の理由見つけたその時神を裏切った俺は堕天使もう帰れない白い壁とベッドしかない殺風景な一室で上原奏は目を覚ました。また今日が始まった。何も変わらな、、今日、、ん?「おはようございます。」
    門出政之 さん作 [514]
  • ファーストグレイ?

    もし見ているなら、どういう気持ちだろうか。歓喜回っているだろうか。昔懐かしんで物思いに耽っているだろうか。確実なのは無事に回って来る事を祈っているだろう点だ。陣内もその気持ちに変わりない。何と行っても牧場の最後の競争馬だ。事故なく、無事レースを終え、出来れば好成績を出して欲しい。そう思いながらファーストグレイを見つめているに違いない。そうする内、各馬枠入りが始まった。奇数番の馬から順に入って行く
    よっしん さん作 [463]
  • ファーストグレイ?

    歓声に怯む事なくファーストグレイは本馬場へ入った。牧場での頃よりも成長し、すっかり逞しくなっていてたが、あの頃の面影はハッキリ残っている。並脚からダクに移る時の首を傾げる癖がそうだ。新馬戦とあって、すぐに返し馬に入らず、長めにダクを踏んでいるが、今日も一瞬首を傾げてからトロットに入っていた。調子は良さそうに見える。癖が出るのも元気な証拠だ。的距離は短いだろうが、いい走りをするだろう。返し馬入り、
    よっしん さん作 [451]
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