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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
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216、217その?
ここは牢獄だ。他者から隔絶された、私だけの空間。6畳程の小さな小さな汚いアパートの一室。それが私が囚われている牢獄。逃げ出そうと思えば逃げ出せる。なんでもないただのアパートなのだから。でも、鎖は私を捕らえて放さない。鎖の名は愛。陳腐な名前。外そうと思っても中々外せない。仕事明け、深夜3時から少し眠り、お昼過ぎ眠りから目を覚ます。それからは牢獄で過ごす。こうしていつも、いつ来るかもわからない彼を私
羊羽 さん作 [503] -
ロック!?
親父の病室には母と兄貴がいた。 母は泣きくずれ親父の手を握りしめている 「兄貴…親父は…」(浩紀) 「…医者は、手のほどこしようがないって言ってた…もう…だめだ…」(兄貴) 病室には母の泣き声だけが響いている。 「浩紀…こっちに来て親父に顔を見せてやれ」(兄貴) 久しぶりに親父の顔を見た気がした。 「親父…こんなに痩せてたっけ…」(浩紀) 親父は痩せこけてシワも増え
MMLP さん作 [533] -
喫茶10
ここ、『喫茶10』は事情があって学校に行けない子、家に入れない子がたくさん集まっているいじめにあった子の唯一の安らぎの場所。わたしも、自殺しようとしていたところを関東さんに見つけてもらって、死なずにすんだ。まぁ、私は死んでも良かったんだけど。関東さんはそう言う事を認めない。 喫茶10には時々くる子もあれば、完全に住みついている子もいる。私もそうだ。食事の心配はない。ただ、他の事に関して(掃除、
湯島 朗 さん作 [398] -
†孤独の中に咲く一輪の薔薇†
あと理科の授業で、もう学校は終わり。いつもなら、掃除して速攻部活なんだろうけど…* * * * *「ごめんっ!わたし今日習い事あったの忘れてた…!!悪いけど今日は委員会活動には出席できない…」と、俺に発声したのは先程…つい先程、いっしょに行こ?と言いに来た咲宮さん。はいはい、了解。別に俺はなんの支障もないし。ただ話聞いとけば良いだけでしょ。むしろ、学年一美人だって言われてる咲宮さんと行動してるほ
吉乃森 雪 さん作 [412] -
喫茶10
あれから3日。私は退院した。医者からも軽蔑した感じがあった。軽蔑されてんだ、私。最悪ね。 そして、私は商店街を歩いた。歩いているときにすれ違う人々は全然知らない知らない人ばっかりだけど、なんか気持ち悪い。でも、あの場所に行くにはここを通らなければならない。これから住む、あの場所に行くには・・・。「あった。」 そこには、『喫茶10』と書いた看板がかけてあった。なかでは、数人の人影。 カランコロン
湯島 朗 さん作 [420] -
喫茶10
私の習慣。リストカット。どうして、こんな事してしまうんだろう。ああ、そっか。私をいじめた奴らのせいだ。そうよ・・・。けど・・・どうしたらいいの?親も私を見捨てて、私の居場所無くなっちゃったじゃん。だれか、居場所をちょうだい。「あっ・・・。」 見ると、頭上に白い天井。薬品のにおい。忙しい足音。そんな音たちを私、千野 羽音(せんの はおと)は聞いた。「羽音(はおと)。また、リストカットで倒れたのよ。
湯島 朗 さん作 [411] -
A Story. -1-
痛みはあまり感じなかった。きっと感覚が無くなってたんだと思う。義母は強く握り締められた拳をあたしに近づける。もう既に、あたしは逃げる気力も体力も無かった。もし、気力と体力があったとしても、動かないと思うけれど。殴られたのは数年前だった。何故殴られるのかは判らない。判りたくもない。ただ、殴られるのはそこまで苦痛じゃなかった。殴られる事で、あたしはあたしの存在を実感出来るから。ふと、上を見上げると、
ayu さん作 [427] -
破壊
只、愛されたかった。そして見て欲しかった。それだけ。
popo さん作 [449] -
A Story.
あたしは輝く事を忘れてしまった。そして誰かが居る事でしか、自分の存在を実感出来なかった。あたしは輝きたかった。けれどその光はもう、薄れていて。自分を傷付ける事でしか、自分の存在を実感出来なかった。 誰かあたしを見て。
ayu さん作 [411] -
僕の星 1
遠く、遠く旅をした。あの月が二回顔をだした頃、僕はここに着いた。 見下ろす夜景、空の星と街の星が眩しかった。空の星は、僕の知っているものより少なかったけど、街を彩る星は見たこともない色を放っていた。 まるでその存在を証明するような、光群・・・!僕は息を飲んで、思った。 「遠く、遠く歩いたから、見えなかったものが見えたんだ」 ―芦屋市。山裾にあ
むつみ さん作 [441]