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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
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今
午前10時。ただいま、俺はしばりつけられてる真っ最中。この国の文化とやらに。ふと窓の外を覗く。碧の樹々がいた。(人間はもう飽きちゃったけど、君達になるのはまだ嫌だなぁ…。)何もしゃべらない樹々に対しての言葉…正直意味不明。俺イってる(笑)?その時、「熊代〜何見てるんだ?」少し呆れ口調の担任が俺に言う。「あっ!すみません」「授業聞いてろよ?」「ハイ(じゃあもっと興味あること言ってくれ!!)」と、お
なぬ さん作 [418] -
マッキナ 2
「おいおい、『いい女』って自分から言うか普通。 いいからキミはおウチ帰って寝てな ――― なぁ、聞いてんの?」 京一の言葉には耳も貸さず、一ノ瀬由香里は持参のバスケットと共に助手席に収まり命令を下す。 「サンカク!ぼ〜っと突っ立ってない
ポロネーズ さん作 [456] -
スパイス
ずっと好きだったんだよ。「開けてよ!瑠璃!!」好きでたまらなくて、待ってたんだよ。「敦・・・。」何で食べ過ぎたときも雷の魔にやられたときも君を助けたか。親友だから。でも・・・頭の上に乗って、走っている君に乗っているのが愛で、悪いの?それが大親友なのに。「また美味しい料理食べようよ。泳ぎに行かない。」のんびり言ってるうちにまた逃げてやる。百万人の中の一人だもんね。君。「他の奴を見つけちゃうわけ?」
きなつ さん作 [440] -
お母さん
私はお母さんが嫌い。毎日毎日怒ってばっかだし「勉強しなさい!」ガミガミ言ってくる。「ウザイんだけど!」私は言う。「いい加減にしなさい!!」お母さんは言う。毎日毎日これの繰り返し。もうウンザリ。そんなある日、お母さんが病気で入院した。ウザイウザイと思っていたお母さんでもいないと淋しいと思った。お母さんが入院している間にある夢を見た。【人類が滅亡する1日前】の夢。私はお母さんに抱きついて「おかぁさー
彼方 さん作 [436] -
花
今日、あたしは捨てられました。こうなることは最初から知ってていました。あなたは私が内側から腐っていくのを知ってたから。あなたはすでに多くのものを捨ててきたから。あたしを捨てる時、心が痛みましたか?あたしを捨てる時、泣いてくれましたか?あたしのこと、忘れないでいてくれますか?それともあなたの頭の中は、美しいあの子のことで埋まっているのですか?あたしの心と身体は、あなたの手で押し潰されて、燃やされま
瑛 さん作 [436] -
秋の夕日と卵の黄身
紅葉が染まる秋のほんの短い夕暮れ、僕と娘は住んでいる街から離れた田舎をドライブしていた。僕のオンボロのミニクーパーは心地よいエンジン音を響かせて軽快に山道を登っている。そんな時に彼女は何気なくこの前の誕生日にあげたオモチャの指輪を外して、丸い夕日を指輪の円の中から覗いて「卵の黄身みたい」と呟いた。僕はそんなことを考える彼女の事がおかしくて思わず路肩に車を停めてお腹がよじれるくらい笑った。そした
榊原 マキオ さん作 [442] -
マッキナ 1
午前六時――― 夜の気配も消え始める頃― ガレージの前にたたずむ一つの影があった。 彼は三角(みすみ)京一、三十二歳独身。 普段は優秀な営業マンとして第一線で活躍している。 そんな彼の唯一
ポロネーズ さん作 [482] -
虹
僕は小さい頃虹を見ることが好きだった。雨上がりあらわれる虹。そして消えていく虹。虹はどことどこをつなぐ橋なのか…。気になって仕方がなかった。まだ幼かった僕の家の鄰に可愛らしい姉妹が引っ越してきた。姉の美香は僕より5歳年上の10歳。妹の里佳は一つ下の4歳だった。美香は僕の長い初恋の相手だったのだと思う。出会ってすぐの頃、いつものように僕は雨上がりの虹を見ていた。そんな僕の横にいつのまにか美香が立っ
FUMI さん作 [539] -
化物(後編)
《皆さん、楽しそうですね…》「ガイコツさん、どうしたんです!?そんなにやつれて…」『もとからだろ。』《うぅ…今、小学校の理科室に寝泊まりしてるんですが…子供達が僕のことをいじめるんだ……うわぁぁん!!》〈元気出して!よしよし☆〉【おいお前達!さっきから黙って聞いてればバカげたことを…】「あ、ゾンビさん。」【最近の化物達は人間に依存しすぎてないか?情けない!!】《それはそうですけど…》【これじゃ化
瑛 さん作 [466] -
化物(前編)
「おや、吸血鬼さん、久しぶりですなぁ。お元気でしたか。」『いや、貧血気味。』「えっ、なぜ?」『だってね、やっぱ飲むなら可愛い女の子の血が飲みたいじゃん。でも最近の女の子達はファンデーションやらマスカラやら塗りたくって…お前が化物かよみたいな。たまに可愛い子見つけても、鼻が油でテカってたりすると血を吸う気も失せるし。だから病院から輸血用の血をもらって空腹をしのいでます。』「大変ですな。うちはカミさ
瑛 さん作 [532]