携帯小説!(PC版)

トップページ >> ノンジャンルの一覧

ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。

 
  • The Last Escape 2

    「あっ、待って下さいよぉ!」私は走り出した先輩の後を追いかけた。そして、今まさに追い付こうとした時だった。「おい」「何ですか?今急いで…」そう言って振り返ると、声の主は明らかに私の知らない人物だった。肩までの、長い髪の男。顔立ちを確認するどころじゃなかった。私の目は、彼の左頬の、ある物に奪われていた。十字型の、大きな傷痕。この人、カタギじゃない…!命請いをする余裕などなかった。足がすくんで、動け
    エアロ さん作 [348]
  • かけがえのないもの 13

    「お願い?」「うん…」瑠奈は隼人の手を力強く握った。隼人はその強さに少し驚いたが、瑠奈の顔を真剣に見つめて、言葉を待った。「家に帰ってきたら…私がプレゼントした手紙と似顔絵、持ってって。それで…ずっとお兄ちゃんの近くに置いといてほしい…」瑠奈は隼人を見上げて懇願した。「瑠奈…」「私のこと、絶対忘れないって証にしてほしいんだ。そのオルゴールも、指輪も…」まるでもう2度と会えなくなるかのような言い方
    デフレーター さん作 [415]
  • かけがえのないもの 12

    「お父さんとお母さんには悪いけど…小さい頃の記憶って大体お兄ちゃんなんだよね…」「なんか…素直に喜べないよね。」「そうだね。」兄妹は両親に愛されていなかったわけではなく、むしろ普段一緒にいられない分、休みの日は目一杯甘えさせてくれた。全員が一緒にいる時間は少なくても、家族の愛の深さと絆の強さはどの家庭よりも強い。隼人も瑠奈もそう思っている。それでも隼人にとっては瑠奈と、瑠奈にとっても隼人と過ごし
    デフレーター さん作 [437]
  • かけがえのないもの 11

    「あはっ…私、何泣いてるんだろ…」瑠奈は涙だらけの顔を無理に笑わせた。「あんまりびっくりさせるなよ。」隼人も笑顔で瑠奈の頭を撫でる。「お兄ちゃんの優しさは、いつでも本物だもんね。ごめんね?疑ったりしてて…」隼人は瑠奈の頬に流れる涙を指で拭った。「瑠奈…素直でいい子に育ったね。お兄ちゃんの育て方、間違ってなかった。」「もうー!すぐそうやって子供扱いするー!」兄妹は弾けるように笑った。瑠奈が遊びに来
    デフレーター さん作 [415]
  • かけがえのないもの 10

    「ごめん…こんな大事な事忘れてて…」隼人は瑠奈に謝った。自分が情けなかった。瑠奈と過ごした時間が長すぎて特別な日でさえも日常の記憶の中に埋もれてしまったのだろうか…「謝ることなんてないよ。お兄ちゃんにお礼もできたし、思い出してももらえた。それで十分だよ。」瑠奈は隼人の手を取った。「お兄ちゃんは、こんな素敵なプレゼントくれたのに…お兄ちゃんの誕生日には私はいつも手紙とか似顔絵ばっかりだったから…」
    デフレーター さん作 [472]
  • The Last Escape

    私…ソフィア・ルーセントは、ごく普通の女子大生だった。生きるために苦しみ抜いた、あの1ヶ月までは…その時、私は肩を叩かれた。「あぁ、ダイアン先輩。」ダイアナ・フォード先輩。同じサークルの先輩で、見た目はギャル以外の何者でもなく、私も最初話しかける時びくびくした。けれど、話してみるといい人で、よく一緒に遊びに行ったりもしている。ダイアンという愛称も、彼女から頼まれてこう呼んでいる。「よっ!…ねえ、
    エアロ さん作 [380]
  • かけがえのないもの 9

    「じゃあお兄ちゃんからもプレゼント。」隼人は瑠奈の近くに歩み寄り、一本のネックレスを瑠奈の首にかけた。「うわぁーきれい!」母がこの日のためにわずかな休みの時間を作って隼人に教えたビーズ手芸。隼人は瑠奈のために一生懸命にネックレスを作った。瑠奈の首元でそれは宝石のように輝いた。「すごく似合ってるぞ、瑠奈。」「ほんと。よかったわね。」両親もネックレスをかけた瑠奈を嬉しそうに見つめた。「お兄ちゃん…あ
    デフレーター さん作 [495]
  • スカバンburn!!最終章 -112- 慶太郎のやきもち

    拓波翼美秋聖「!?」光希の腕を握る伸昭の手。その腕を掴んで伸昭を睨む慶太郎。伸「…」光「けいた…ろう…?」はっとして慶太郎は自分が掴んでいる伸昭の腕を見下ろした。慶「……あ。(ついうっかり手、出しちゃった)」伸「何…かな…?」慶「あー…えっと、(この状況、どうしよ。今さらひけねえや…)」慶太郎はさっきとは違い、遠慮気味に伸昭の目を見つめた。猛(行け!慶太!!!がつんと言ったれ!)光「…?」伸「…
    きゃしー さん作 [323]
  • かけがえのないもの 8

    隼人はビーズが散りばめられた箱を開けた。すると…澄んだ音色が聴こえてきた。「オルゴール…?」「うん。オルゴール手作り体験みたいなのが出来る所があってね、お兄ちゃんが好きな曲もあったから…作ってみたんだ。」ことあるごとに聴いてきたメロディーは、瑠奈の心が込められ、一層きれいに聴こえた。「ありがとう、瑠奈。大切にするよ。」「良かった、喜んでもらえて…じゃあ今度はこのフタ開けてみて。」瑠奈はオルゴール
    デフレーター さん作 [476]
  • かけがえのないもの 7

    「どこまで行ってきたの?」「長野。友達のお父さんが旅行代理店やっててね、安いツアー紹介してくれたんだ。山とかすごく高くて、空気もいいし涼しいし、ほんといい所だったよ。」瑠奈は旅行がよっぽど楽しかったのだろう。目を輝かせながら旅行中の出来事を話した。「いい思い出になったね。よかった。」隼人は安心した。やはり心配するほど寂しがってはいないみたいだ。「でも…やっぱりお兄ちゃんと行きたかったな…」「今度
    デフレーター さん作 [466]
 
サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス