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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
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alone 61=寝返り=
「晶 お前…。今 何と言った?」水鶴は怪訝そうな顔つきで聞いた。「一緒に自神の教祖をぶっ倒しに行こうぜ?って言ったんだけど、聞こえなかった?」晶は首をかしげて聞き返す。「お前…」言いかけて、水鶴は その言葉を飲み込んだ。――『誰についても構うまい』あの時の理一の言葉。(いっそ…裏切るか?…いや、しかし……)裏切ってしまいたい。水鶴は そう考えたが、ひとつ懸念するべき箇所に気づき、押し黙る。「何だ
兼古 朝知 さん作 [377] -
旅の記憶(長崎 1 )
九州に再上陸したブルであるが、目指すは長崎と決めていたブル、(広島で原爆ドームを見ちまったからな。長崎も行ってみるか?)であるだが、ここまでの旅の疲れもあり、途中の飯屋で飯を食べ、野原で休むつもりが寝てしまう…気付けば周りは真っ暗であるが、ブルはスッキリしたようで、バイクで走り出す国道を走り、長崎を目指す…が、福岡の天神で動かないタクシー渋滞であるブルもどうしようもなくハンドルの上に足を載せ呆れ
ヒロ さん作 [307] -
我ライバル伝(最終章ー上)
上田はその後も意識を回復することなく20年以上経った今でも自力で立てるわけも食事できる訳もなく自宅で両親の世話になり生きていると人づてに聞いた・・・・・・・・・・上田の両親は事故から一年は奇跡の復活を期待したが一年後に大学に退学届を出しに来た時に無理を言い車椅子で意識ない上田を練習場に連れてきてもらった最上級になった僕と僕が鍛えた下級生の練習の雰囲気を感じさせたかった僕達(僕と上田)が入部した時
我進 さん作 [366] -
我ライバル伝(最終章ー下)
社会人になり三年後に拳法現役を辞めるときに僕は学生時代の団体戦で獲得した盾やトロフィーを上田の自宅に持っていったそして両親が大切そうに上田の机においてあるキレイな黒帯の隣に八年間激闘でボロボロになった僕の黒帯を並べた…大人になってのライバルはいるしかし当たり前かもしれないがどこかしらで計算が働いている部分がある二十代はスポーツ実績と遊びで楽しめた三十代は上場を二度味わい仕事はそれなりに満足できた
我進 さん作 [356] -
alone 60=仲間外れ=
その頃の夕は、非常に忙しかった。圭による最後の足掻きで、その場にいる皆神の兵は晶以外に2.3人ほどしか生きていなかったからだ。残りは皆 死んでいて、夕は死体の埋葬をすることとなっていた。「確かここで…晶に庇われたんだっけ?」ひとしきり作業が終わった後、夕は辺りを見回しながら言う。「あら、よく覚えてるのね。夕ちゃん」「福野さん」夕に話しかけた人物は、晶が重傷を負った際に、彼を助けた福野だった。「考
兼古 朝知 さん作 [423] -
alone 59=本音=
「水鶴ッ!!」陣から出てきた水鶴に、晶は声をかけた。「…柊は?」晶に一切目を合わせず、水鶴は問うた。屋内に今まで入っていて少し乾いた髪が、降りしきる雨によって また濡らされていく。「……死んだ。俺が、俺が…殺した…」晶は目を伏せて言う。「いいさ、別に。戦争に死人は付き物だ」水鶴は無表情で言う。「嘘だ!!」晶が否定した。「何が嘘だ!?死人の出ない戦争が何処にある!?」「俺が言ってるのはそれじゃない
兼古 朝知 さん作 [403] -
スカバンburn!!最終章 -69- 再起動!!
――翌日 スタジオ翼「…慶太郎…」慶「…?」ギュッ美「?!」翼が慶太郎を突然抱きしめた翼「俺…待ってたで!お前のドラムが帰ってくるの…」慶「うん。ありがとうございます。」翼「お前…感動少ないな…」美「あんただけやろ!そんな大げさな喜び!」翼「だって!!俺は…おれ…は…うっ…う」拓聖「泣くな!」慶太郎は翼の腕をすり抜け、ドラムに腰かけた。慶「…?」猛の視線を感じ、顔をあげた猛「…おかえり」慶「ふっ
きゃしー さん作 [394] -
煙突のある町
高い煙突のある町…その町の煙突赤と白のストライプは一見鮮やかだしかし汚れた空気を吐き出している戦後の高度経済成長により、僕の町に大企業がきたたくさんの従業員、そしてその家族企業が来たことにより、町の雇用は格段に増えた僕の父もその企業の工場で働き始めた初め、喜び活力に満ちていた父は半年後には見る影もなく痩せて落ち窪んだ頬は、しゃべる際にもほとんど動かない母は僕の前では気丈に振る舞うまるで母の姿をし
かんたろう さん作 [311] -
alone 58=つまらない=
「私は自神宗教祖の男の息子として生まれた。私が生まれた頃は まだ戦いは今ほど激化してはいなかった…。私の父が争いを好まなかったからだ。私の父は皆神の教祖と会談をして、長きにわたる戦いを終わらせようと決意した…」そこまで言い、フウと溜め息をついてから理一は続けた。「だがその決意は無駄に終わった…。私が父を殺したからだ」「!? …何故…!?」「父が気にくわなかったからだ」水鶴の問いに、理一は即答した
兼古 朝知 さん作 [378] -
alone 57=何の為に=
「柊が死亡しました」「そうか」水鶴の報告に、理一は顔色ひとつ変えずに返答した。「…父上」「何だ?」「本当にこの戦い、勝つつもりは おありですか」水鶴は苦しそうに言う。「どうして…人が死んでも平然としてられるのですか?何故死人のことを一切気にかけないのですか…?」「…質問が多いな」理一は水鶴を嘲笑するかのようにして笑う。「答えてあげよう。私は この戦いで勝てると一度も思った事がない。よって、手下が
兼古 朝知 さん作 [373]