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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。

 
  • alone 54=昔話(side圭?)=

    「……」圭は何も言わず、キッと理一を睨む。「生意気な子供だな。柊の子とは思えないくらいだ」ニィと口角を上げ、理一は笑った。「よしてよ、柊!」水鶴が圭に触れようとした時だった。「圭いぃぃ!!貴様あぁああぁぁ!!」東吾の怒鳴り声が辺りに響いた。刀を持った東吾が圭に襲いかかる。圭は動かなかった。――ザクッ!!…ドサッ…圭の左腕が、肘の先から斬り落とされた。「柊ぃッ!!」「……ぅ…!!」圭は小さく呻いた
    兼古 朝知 さん作 [376]
  • alone 53=昔話(side圭?)=

    「え…?」水鶴は、音をたてて目の前に転がったものを、ポカンと見ていた。そこにあるのは、剣。「理一さん!?」菊乃が二・三歩後退して、叫ぶ。「え?え?母上を、その剣で…?」水鶴はオロオロして言っていると、兵のうちの一人が理一の前に出た。「きょっ、教祖様!!奥方様を水鶴様に殺させるとは何をお考えですか!?」「…私に逆らうか?」理一が不敵な笑みを浮かべると、その兵の首がゴロリと落ちた。「――ッ!?」水鶴
    兼古 朝知 さん作 [373]
  • 我ライバル伝(1)

    先日の格闘技の祭典で自演乙選手が優勝したがさしもの同選手のプロになっての精進には敬意を表すが学生時代は我が母校の精鋭達には分が悪かったはずだ…お前らが最上生になったときは団体戦は上位に行ける!先輩は僕と上田が入部したときに喜び褒め称えた上田とは直ぐに気があった彼は法学部で無謀にも弁護士志望僕は経営学部で公認会計士志望先輩は大笑いしたウチの大学のレベルじゃあ無理無理…しかし僕には勝算があった前段階
    我進 さん作 [367]
  • 夢十夜 〜第六夜〜

    こんな夢を見た。古い時代である。どの位昔なのかはわからないが、蝋燭を灯した薄暗い板張りの部屋で、一段高い上座に胡座をかいている男は着物を着ている。揺らめく淡い光に照らされるその男は、髭を厳つく生やし、髪をざんばらにした逞しい男だった。山賊の頭のような風体だと思った。実際にそうなのかもしれぬ。男の前にかしづいた自分は女である。男は獅子のような目で私を見る。私は一体何か?売られてきた女か?奪われてき
    シナド さん作 [761]
  • スカバンburn!!最終章 -66- 大好きな曲

    空っぽの客席。静かなステージに灯されたライト。ホール内に響く4人の足音。光希達は先ほど客席から観ていたステージに足を踏み入れた。慶「…うわあ…こんなでかいとこで叫んだら気持ちいいやろな…」慶太郎が上を見上げ呟く。黒「はっはっは。やってみるかい?」慶「んー、今はまだやめておきます」黒「“まだ”?」ステージの真ん中でライトの光を浴びるグランドピアノ。そこまで歩いてくると光希が不安げに訊いた光「本当に
    きゃしー さん作 [337]
  • スカバンburn!!最終章 -65- 君の“音”が聞きたい

    竹本のあとについて光希と慶太郎は長い廊下を歩き黒田の控室にたどり着いた。竹本が扉をノックすると「どうぞ」という穏やかな低い声が聞こえた竹「連れてきました。」竹本が光希と慶太郎を紹介し、二人はそれぞれ頭を下げた黒「すまなかったね。一度会ってみたいと思ってね。君の噂はよく聞いていたから」黒田はステージ上のきっちりしたイメージとは違い、初老の紳士的な男性であった。穏やかな表情で光希に微笑みかけた。黒「
    きゃしー さん作 [346]
  • スカバンburn!!最終章 -64- 二人で演奏会

    ――数日後 スタジオ翼「みっきーと太鼓野郎はー!!?」美「だからー用事!!何回も言わせんな!」翼「何で2人揃ってー?」秋「知らん!!!」――一方 in○○ホールホール内に響き渡る拍手。その拍手に包まれながらステージを去るピアニスト。彼に周りの客と同じように拍手を送りながら、光希は隣の慶太郎の様子を窺った。慶太郎は姿勢よく座ったまま、まっすぐステージを向いていた。光「今日はごめん、一緒に来てもらっ
    きゃしー さん作 [348]
  • 雪との日々(プロローグ2)

    雪は凄みを聞かせた「ウチら…そこのキャバクラのミュージカルのもんや・逃げたら追い込みかけっぞ」あらら…僕の見せ場があ…ただの殴られただけのカッコ悪い男やん少年達は雪の自信満々な迫力にビビりきってる少年達は自分達のお金を集めスゴスゴと雪に渡した雪は当然上機嫌取り巻きの連中にお金の一部を渡した「アンタら・これで飲みに行きな」そして雪はクルリと僕の方に向き直ったさっうのっち(僕)は私と飲みに行くよ!僕
    愛菜 さん作 [347]
  • alone 52=昔話(side圭?)=

    圭が12歳、水鶴が10歳のある日だった。「圭」東吾が圭に声をかける。「…はい」「教祖様が水鶴様をお呼びになっておられる。お呼びしてこい」「はい」本人にとっては当たり前のことだが、二つ返事で圭は了承した。水鶴と圭は、共に理一の待つ部屋へ向かった。「父上、何の用かな?」「俺は…存じていま…せん」「そっか」「申し訳ありませ…ん」「あはは、謝んないでよ 柊!!どこまでも忠実だなー、もう!」――キィイ…バ
    兼古 朝知 さん作 [380]
  • alone 51=昔話(side圭?)=

    柊 圭。彼は生まれてすぐ、両親に棄てられた。しかし運良く柊 東吾(ヒイラギ トウゴ)に拾われ、若い彼を義父として圭は育った。東吾は自神宗教祖、中村理一の部下だった。理一は東吾に、圭を水鶴の従者にさせることを命じた。まだ無邪気な水鶴。理一の娘。それに比べ、圭は気味が悪いほどに静かで、大人しすぎた。水鶴の部下になった当時、圭は10歳。水鶴は8歳。晶や晴一と離別してから間もないので、水鶴は この時、ま
    兼古 朝知 さん作 [399]
 
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