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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。

 
  • 僕とご主人様の物語9

    「うっそ〜!まさか忘れたんじゃないでしょうね。私よ私、桃香よ!西野桃香!」にしの…ももか…?誰だったかなぁ…確かに覚えはあるけど、思い出せない。「なんかヒントはないんですか?」「ヒント?クイズ番組じゃないし」「でも、なにか思い出すきっかけみたいな…」「じゃあね、この先にバス停があるでしょ。そう、あの屋根の付いたベンチのあるバス停。あのベンチで私と彼は初めて出会ったの。雨の日にね。思い出のベンチよ
    矢口 沙緒 さん作 [378]
  • 僕とご主人様の物語8

    「い、いや忘れた訳じゃないんだけど、思い出せなくって…」同じ事だ。しかしこの人、この寒いのに、なぜ半袖?「ちょっと、しっかりしてくださいよ。あなただけが、僕と彼女の運命を決められるんですから」「運命を決められる?…どういう事?」「そりゃあね。もし不幸な結末が待っていても、たとえハッピーエンドにならなくても、僕はそれを受け入れる覚悟はありますよ。でもねぇ、忘れたっていうんじゃ困るんですよ。たとえ世
    矢口 沙緒 さん作 [479]
  • alone 46=届かない声=

    「お前もしかしてッ…」晶が言いかけたときだった。――タンッ晶の後方から銃弾が飛び、水鶴の左頬を掠めた。水鶴の頬に赤い線が入り、微量ながら血が流れる。「な…!?」突然の事に戸惑いつつ、晶が銃弾の軌道を目線で辿ると、銃器や刃物を携えた、大勢の皆神宗信者がいた。「晶君ッ、大丈夫か!?」「中村と柊がいるぞ!!」「撃て!!撃ち殺せ!!」信者たちが辺りにわめき散らし、より多くの皆神宗信者が集まる。「水鶴様、
    兼古 朝知 さん作 [401]
  • alone 45=わずかな可能性=

    晶がギリギリと音を立てながら鍔ぜり合いをしつつ、水鶴を見る。水鶴は続けた。「ただ戦争が嫌だ嫌だと訴えるだけで…平和ばかり主張する。お前の主張は具体性が無さすぎる」「具体性ならある!!」晶は堂々と反論した。「!…ふん、ならば言ってみろ」水鶴は意外そうに目を丸くしたが、すぐに元の温度の無い顔に戻って言った。晶は胸を張って言った。「お前や圭や夕や皆が!!笑っていられるならそれが俺の平和だ!!」そして大
    兼古 朝知 さん作 [431]
  • 僕とご主人様の物語7

    今夜も僕とご主人様は、いつものように空き缶集めのお仕事を済ませて、お家に帰ってきました。僕は夜道を歩きながら、今夜はどんなお話を聞かせてくれるのか楽しみでした。「さっき公園で、若い男の人と女の人が、ベンチで仲良くお話してたわね。きっとあの二人は、恋人同士なのね。そうだわ、今夜は忘れられた恋人達のお話をしましょう。これはね、ある男の人が体験した、とっても不思議なお話なのよ。じゃ、始めますよ。昔々あ
    矢口 沙緒 さん作 [468]
  • 僕とご主人様の物語6

    ビュービューはいつも彼女の下に来ては、彼女の事を見上げています。きっと彼女の空中に投げ出された足が、そしてそのヒラヒラとしたドレスが、気になって仕方がないのだと思います。でも、いくら猫でも3メートルは高すぎるのでしょう。だからいつもビュービューは、下から見上げているのでしょう。でも、彼女はビュービューが怖いのです。もし何かの気まぐれでビュービューが彼女に飛び付こうとしたら、そしてビュービューの爪
    矢口 沙緒 さん作 [384]
  • 僕とご主人様の物語5

    今日は雨です。僕のご主人様はとっても頭がいいので、雨が降っても濡れない橋の下にお家を作ったんです。でも、雨だからお散歩は中止です。そんな時ご主人様は、僕に歌を歌ってくれる事もあります。今日はアメリカ生まれで、セルロイドという素材で出来ているお人形さんの歌を歌ってくれました。僕も一緒に歌いたいけど、僕はワンとしか言えません。だからご主人様の歌に合わせて尻尾を振るんです。雨は夜まで降り続いて、そのた
    矢口 沙緒 さん作 [389]
  • alone 44=無想だな=

    「よっ、早いじゃん」あの林のあの場所周辺を訪れると、水鶴が圭を従えて立っていた。晶は にこやかな笑みを浮かべ、手を挙げた。圭は晶をギロリと睨んだ。見知らぬ客に威嚇をする番犬のように。水鶴は「あぁ」と小さく返事をするのみだった。三人とも雨に濡れ、髪の先や指先などから雨粒を滴らせていた。水鶴が口を開いた。「安心しろ。柊はお前に手を出さない。たとえ私が死のうとな…」水鶴が ちらと圭に目をやると、今まで
    兼古 朝知 さん作 [366]
  • alone 43=死なないで=

    ――ザァアアァアァァ…いつもの招集。いつもの掛け声。いつもの出陣。それらがこれで最後かもしれない…。「…晶!」「何だよ?」夕は晶を呼び止めた。(泣いてはいけない、泣いてはいけない…!!)夕の理性は そう言っていたが、夕は堪えきれずに泣いた。「死なないで…!!」「…わかんねーよ、そんなん」困ったように晶は首をひねって言う。「駄目よ、死なないで…だってあたし、独りになりたくない…!!」夕は晶にすがり
    兼古 朝知 さん作 [362]
  • 僕とご主人様の物語4

    それとも人類は同じ過ちを繰り返さず、この素晴らしい星と共存できるのか…彼は悩んでいた。展望スペースから見える海や山々が、美しければ美しいほど。夜に満天の星達が輝けば輝くほど。無数のモニターが、世界の素晴らしさを彼に伝えれば伝えるほど。彼は今日も悩むのである。…そしてロボットさんは、いつまでも悩み続けましたとさ。おしまい。さぁ、そろそろ寝ましょうか」そう言ってご主人様は、僕の頭を優しく撫でてくれま
    矢口 沙緒 さん作 [380]
 
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