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その他の携帯小説に含まれる記事が2136件見つかりました。
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高校3年の夏
夏といえば連想されるもの―海、お祭り、花火―全てがきらきらと輝いていて誰にでも一つくらい胸の中に輝くものがあるはずだ。しかし、そこに“高校3年の”がついて“高校3年の夏”となると一気にイメージがぼやけ暗い色を落とす。彼らにとっては夏なんて暑いだけ、辛いだけ。しかし、きっとその中にも半年後の自分の未来を見据えて夏とキラキラ輝いている人もいる。でも、やっぱり未来を見つけられずに闇雲に前を睨んでいる人
さくら さん作 [698] -
鳴かず
あの頃は、どうしてと思うことばかり。「あきちゃんさぁ最近皆とご飯来ないけど、何で?」誠吾はいつもストレートだなぁ。「うーん。なんか疲れ溜まってるのかも…ごめん。」電話越しに皆の会話が薄く届く。僕だって本当はもっと長い時間誠吾といたい。「いいよっ。あきちゃんが頑張ってんの皆分かってるから。まぁまた今度ねー」小さくお礼を言って電話を切る。誠吾はいつだってストレート。耳の奥が熱くなる。どうしてあんなこ
ruche さん作 [311] -
咲かず
「今日もすんげえ忙しかったねぇ〜。」腰を伸ばしながらため息をつく。疲れたなんて言いながらも、誠吾はいつも笑顔だ。「お疲れ。誠吾今日メインまわしてたもんねぇ。」販売機から取り出して、紙コップのジュースを渡す。誠吾は炭酸で僕はココア。仕事終わりのお約束が今一番の楽しみだ。「あきちゃんがサブにいると楽しいけどね。」鼻歌のように言い放って紙コップをくわえながら事務所に戻っていく。まさかわざとじゃないよね
rushe さん作 [302] -
神龍湖ぱーと?-?
あんなに輝いていた太陽は、姿を雲で隠してしまっている。なんとなく、イヤな予感がした。夏だから、夕立くらい降るかもしれない。普通の現象なのに、なんで、胸が高鳴るんだろう。「バアちゃん、気をつけてね?なんか、イヤな予感がするんだ」バアちゃんは、笑って頷いた。そして、「ありがとう」と、言った。バアちゃんは立ち上がり、台所のほうに行った。ボクは、窓から見える暗雲を眺めていた。雲は、どんどん膨らんでいき、
夢見大 さん作 [395] -
空と共に 2
うつ病と宣告されて 一週間、あれから全然勉強が手につかない。 まるで、霊にでも憑かれたようだ。うつ病になる前の自分はもういない。・・・嫌だ 毎日毎日、医者から処方された薬を飲む。 精神を安定させる為にあるらしい。 頭が痛い。 耳鳴りがする。 吐気がする・・・ 辛い。 苦しい。 そして・・・ 不安・・・ 不安がのしかかる。背中に爆弾を抱えているような・・・ 誰にも分からない、苦痛・・・ 分かっても
山本知佳 さん作 [308] -
神龍湖ぱーと?-?
バアちゃんは、真剣な顔になって、ボクにこう言った。「今から、神龍湖にまつわる古い言い伝えを話してあげる。この前話した神龍湖の伝説とは違うんだよ。この話を克に言うには、まだ早いんだけどね」そこで、言葉を切り深呼吸をした。「神龍湖はたまに光るんだよ」いきなり、何を言い出すんだろうと思いながら、聞いていた。「その光は綺麗に輝くんじゃなくて、怪しげな光なんだ。神龍湖がそんな色で光ったら、昔から悪いことが
夢見大 さん作 [336] -
?崖淵斜陽館(?)
「お〜い?チョット待ってくれよ〜」「だって…」そこで、夢は途切れた。随分前に成るかな。初恋の頃…小学3年生の時代…小さいのに、綺麗で可愛かった。おとなしい子やったのに、面倒見が良かったさ。「俺は、お前が好きじゃ」って言ったら…泣きながら帰ってしまった。俺も、泣いたさ。でも、考えたら、告白するの早かったさぁ。で、考え直して。時期を見て、又告白したらさ。「貴方は、他人の心が読めない人なのね」だってさ
亜樹 さん作 [461] -
空と共に
この綺麗な空。当たり前の日常。当たり前の昼下がり。 楽しい青春が短く感じる。輝いている日常・・・ 空・・・。一筋に伸びた雲。・・・青春? 「俺は・・・?」青春なんてしなくていい。それより青春なんてできない。親の言うとおり、後を継ぎ、それまでずっと勉強勉強勉強・・・ 「嫌だ・・・」 もう 何もかも面倒臭い・・・ そう思っていた時・・・ 「うつ病ですね」 医師からの突然の診断。ここ2週間ろくに飯も食
山本 知佳 さん作 [326] -
生きること
生きることって、わかんないだって、ただ何となく毎日が過ぎていって・・ただ何となく毎日が終わるそれって楽しい?楽しくないって思うのが普通なんじゃないかな?だからって、命を捨てることはないよ。それは結局、自分から逃げてることになるから・・それこそ楽しくないしね。やっぱ、楽しまないと!!‘人間’なんだから
泣けない金糸雀 さん作 [345] -
神龍湖ぱーと?-?
春夏ちゃんは、えっ、というふうな顔でボクを見ている。そして、一筋の涙がこぼれ落ちた。「ありがとう…。ありがとう、克君」そういって、春夏ちゃんは立ち上がって神龍湖から遠ざかっていった。ボクは、もう一度太陽を見た。相変わらず、きらきらと輝いている。この輝きがずっと続いてくれるのを信じて、ボクも神龍湖をあとにした。神龍湖からの帰り道、ボクは木にかかっているスカーフを見つけた。誰のだろうと思って、木から
夢見大 さん作 [284]