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その他の携帯小説に含まれる記事が2136件見つかりました。
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『死にたい』
いつからだろぅ…『死にたい』なンて思ったり、口にするようになッたのわ…初めわ軽い気持ちだッた心配してもらいたかッた。でも今わ違う『死にたい』が頭から離れない。どうして?そんなの解らない。でも…生きてるのがいやで嫌で仕方がなぃ。別にイジメられてるワケぢゃなぃ。……親が嫌で嫌で嫌で嫌で、死にたいなンて考えた。初めわ親ぢゃなかった。でもそのうち…親なんて…って思った。だから私わ、『リストカット』をし
あさ さん作 [396] -
じぃちゃん 5
「あ、じゃあ俺、帰るよ」日吉さんは世間話をしにスーツ姿でここに来ているわけではない。それくらい、俺にだってわかってる。実際に職業が何なのか聞いたことはないけれど、じぃちゃんの会社の関係者だろう。隠居した元総裁にアドバイスを求めるには、少々年若い気はするが。「そうですね、それじゃ」「いやいや、ちょっと待ってくれ」日吉さんがにこやかに(喜びが表情から伺える)別れの挨拶をしようとすると、それをじぃちゃ
ハルカ さん作 [310] -
?崖淵斜陽館А
真っ赤な夕陽が、男の影を、長く長く伸ばして居る。男は35歳。今、港を出て行く船を眺めながら、悲しい局を、小さく歌を口ずさんで居た。「今日の連絡船にも乗って来なかったなぁ」家族と別れ、やっと暮らしも、落ち着き、家族を、本島から呼び寄せたのだったが…「未だ、たったの一週間じゃないか」男は、軽く笑いながら家路に着いた。家に着くと、男は大事な事に気が付いた。自分の住んで居る、島名を間違えて、家族に郵送で
亜樹 さん作 [477] -
異界の住人?
帆に目一杯風をはらんだヨットのように、青竜の操る水の塊は目まぐるしい速さで異次元を駈け抜ける。「すっごお〜〜い!まるでCG合成みたい」「…? 現世(うつしよ)の言葉は分からん。ま、水辺ならどこへなりとも案内出来るが」「四神の皆さんって、全員こんな凄い力をお持ちなんですか?」「ふむ…まあ、そういう事になるか。ただ、破壊力の強大さは白虎が一頭地を抜いておるやも知れん」「…ぜんっぜん強そうに見えない」
朝倉令 さん作 [426] -
じぃちゃん 4
「へぇ。宗一君が説教を」顔はにこやかだか、内心バカにしてることが容易に予測できる日吉さん。言いたいことがあるなら、ハッキリ言えよ、この野郎。「何か文句でも?」「まさかまさか。御隠居に説教するなんて僕にはとても無理なことですから、感心していたんですよ」「どーも。ま、俺は人の顔色を見てうろたえるとか、ダサいと思ってますから」「若いっていいですよね。何事にも無謀になれて」「年を食うと保守的になるのは仕
ハルカ さん作 [311] -
じぃちゃん 3
正直、俺は日吉さんが苦手だ。職業は知らないけど、じぃちゃんの家にたまに来る、エリート然とした、いけすかないヤツ。「いらっしゃい。二ヵ月ぶりかね」「はい。こんにちは。宗一君も、久しぶりだね」家政婦さんに案内された日吉さんはいつも通り、隙ってもんがみあたらない。「あー、どーも」「相変わらず、今時の若者は、と言われそうな返事だね」「今時の若者をひとくくりにする人ほど、頭が固いっすよね。つまらない小物が
ハルカ さん作 [345] -
善悪?
赤実『何も立って食べなくたっていいだろ』俺達が、聡の席を確保しなかったから、こいつは拗ねているのだ。こうと決めたら考えを改めないからなぁ。まぁ放置が最善だな。赤実『正直あの転校生には、別の席に移って欲しい』転校生の周りには人が集まるもんだ。それは隣りの俺には迷惑でしかない。聡『でもさぁ、可愛い子じゃん』聡がうどんの汁を飲みながら言ってきた。聡『そんな子と席をくっつけられるのは嬉しくないか?』亜裕
森田 さん作 [493] -
善悪?
亜裕実と聡、三人で学食を食べに食堂へ来た。聡『で、どうだよ?琴海ちゃんとは仲良くなれそうか?』空いているを探して歩いていると、聡が話しかけてきた。亜裕実『………』赤実『なんで友達にならなきゃならないんだよ』正直転校生なんかにゃ興味はない。聡『あの子なら赤実のこと知らないから、仲良くなれると思ったんだぜ?』亜裕実『そういうものなの?』恐る恐る亜裕実が口を挟んだ。聡『だってこいつ、友達いないじゃん』
森田 さん作 [443] -
異界の住人?
「ん?僕の顔に何かついてる?」「ああ、いかにも女好きそうな垂れ目がついてる。いつも通りにな」「…お前に尋ねてないだろう?青竜」「プッ、…本当ね」「愛ちゃんまでそんな…。それじゃあ、君の犬はこのままにしとく?」「えっ?」白虎が袖口から取り出したお札をヒラヒラさせて、意地悪な顔で言う。良く見ると、愛犬フレディの姿が見た事もない文字と共にプリントされているではないか。「あ〜〜っ!!フレディ、ど
朝倉令 さん作 [406] -
じぃちゃん 2
「人が善いなんて、そんなそんな」滅相もない、と顔の前で手を振るじぃちゃん。だけどさ。「今のは、誉めたつもりじゃないんだけど」照れ笑いを浮かべてくれるな。「おや、そうかい?」不思議そうに首を傾げる白髪頭のじぃちゃんは、現役時代、グループ企業のトップだったようにはとても見えない。せいぜいが年金暮しの御隠居だ。もっともその年金が莫大。おまけに相談役とかなんとかで、座っていても金が転がりこんでくるし。「
ハルカ さん作 [305]