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その他の携帯小説に含まれる記事が2136件見つかりました。

  • あなたの『猫さん』2〜いつもの朝〜

    「おはよう、猫さん。すぐに、ごはんにするから、ちょっと待ってて。」―猫さんあなたは、わたしの事をそう呼ぶ。その呼び方に、たいして意味はないのでしょ?わたしが『猫』だから、あなたは、ただ、見たままにそう呼ぶだけ。それは、あの日から変わらず、そしてこれからも変わらないのでしょうね。でも、悪い気はしないわ。それに、毎朝、自分の食事もそっちのけで、わたしのごはんの準備をしてくれるあなたの後ろ姿をみている
    Maiko さん作 [394]
  • レンタル(2)

    月明かりで影ができている。自分の影を追いながらバイクを走らせる。僕の影が消えた。月に雲がかかったのだろう。僕は影後から目線を離し、次なる場所を探した。そして、それは美しい女性で落ち着いた。深みのある黒のハイヒールを履いている。足首はどこか寂しげ、なのに、何かを引きつけるような、魅力を持った足首だった。そして、真っ白のワンピースを来ていた。腰には黒の存在感のあるリボンがついていた。その女性は、折り
    松田 翔 さん作 [416]
  • レンタル

    サンタクロースを迎えに行く途中、トナカイは事故にあい、死亡した。サンタクロースは、何食わぬ顔で、空飛ぶバイクでプレゼントを配り始めた。3日連続でこんな夢を見た。僕はひどく寂しくなり枕を強く抱いた。普段通りに午前二時に起き、支度を始める。今日は寒いと昨日の天気予報で言ってた事を思いだし、一枚多く着込んだ。青光したバイクに乗り仕事場に向かう。北風が僕の体をおす。冷気に体を覆われ眠気も薄れていく。今日
    松田 翔 さん作 [502]
  • ジャグラー中毒

    私はスロットのジャグラーで6年間生活している。毎日毎日、光るランプを願いつつ、メダルを投入してはレバーを叩き、3つのボタンを押す。1日打てば大体7000回〜8000回、まわせる。ボタンが3つあるので単純計算で1日で約2万回以上指1本で叩き続けるとさすがに指が痛い。今では指の皮膚が硬くなってるほどだ。レバーを叩く握りこぶしの腹も硬くなっている。毎日打っていて最近思う事は人と話していない…。こんな生
    胃下垂 さん作 [542]
  • あなたの『猫さん』〜雨〜

    『猫さん、君もひとりぼっち?』その日は、雨が降っていて、まるで世界がこのまま凍りついてしまうんじゃないかと思ってしまうくらいに、冷たい、冬の夜だった。<その人>は、古ぼけた段ボール箱の中で、まるで使いふるされたボロ雑巾みたいに心も身体もくしゃくしゃになって震えていたわたしを、ぬいぐるみか何かでも持ち上げるかのように軽々と、でも、優しく抱き上げた。―正直、驚いた。だって今まで、こんな汚いなりをした
    Maiko さん作 [434]
  • 現実と夢の狭間で…本編21

    勤めが終わり、一旦屋敷に帰った。私は出掛ける事を妻の『幸江』に伝え、妻は私が出掛ける事で玄関迄見送りに来た。屋敷から寮までは随分掛かる。弥一と平助は饅頭が好きなので、手土産として持って行く事にした。途中で饅頭屋に立ち寄る。亡くなった母が好んで食べていた饅頭も買う事にした。寮に着いた途端、弥一が私に気が付き深々と頭を垂れて出迎えてくれた。「龍之介様、お疲れになられたでしょう。どうぞ、寛いで下さい」
    満真 さん作 [518]
  • 永遠(とわ)の夢 8

    「ここが彼女の家だ」「そう…」僕は、依然固い表情を崩さないままの大沢千尋を伴い、葛城静の自宅まで来ていた。覚悟を決め、インターホンの呼び出しを何度か押しても応答がない。「あれ?出掛けたのかな?じゃ、出直すか千尋」「うん、…そうしよ」二人が踵を返した所、買い物袋を大量に抱えた人物がこちらにやってきた。「あら、千尋さん?何よお彼氏と。 私みたいな独り者にノロケ話は勘弁して欲しいわ…」「あ、…静先生」
    朝倉令 さん作 [627]
  • プリズンロック

    木のテーブルに置かれた一枚のマークシート、品目には、ハブラシやシャンプーなどの名目がずらりと並んでいた。白いしっくいの壁に取り付けられている三十センチ四方の棚、そこに置かれている私物、俺はその私物を見ながら残りの日数を数え足りない日用品を購入するためマークシートを塗り潰すした。鉄格子のついた窓の外は、二年間見続けた景色が今となっては心を弾ませてくれた。やっとここまで来た。もうすぐ自由のない世界か
    牛木 さん作 [397]
  • 夜中の学校

    「冗談だろ。何で俺が…」俺は高田悠樹 中学2年生だ。江藤一也のお見舞いに行くことになった。一也は、もともと体が弱かった。今日も体育の途中で倒れて、家で安静にしていることになったらしい。「じゃあちょっと見舞いに、いってくるか」こうして俺は家をでた。30分後……俺はいつもどうり、パソコンを立ち上げた。それからどれくらいたったのだろうか…学校にノートを置いてきた事に、気付いた。急いで駆けつけた。そした
    洲都 さん作 [447]
  • 現実と夢の狭間で…本編?

    平助の事は気掛かりだが、私は『さよ』と『ちよ』の居場所を探していた。平助達が住んでいた長屋を訪ねると、私の姿を見て隠れてしまう長屋の連中は、やはり何かを知っている感じがしてならない。仕方ない、今日も何も得らず終いだ。私の袖を数回引っ張る者がいた。後ろを振り向くと、長屋に住んでいる者で平助達と親しくいていた三〇半ばの女だった。「お侍さん…ここじゃあ、話もなんだからさぁ。家に来ておくれよ」女は小声で
    満真 さん作 [496]
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