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その他の携帯小説に含まれる記事が2136件見つかりました。
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永遠(とわ)の夢/全10話
遠くから呼ぶ声 (またあの夢だ…) 長くつややかな黒髪 細造りの清楚な顔立ち 柔らかな空気がふわりと その身を包み込んでいる 『君、僕を呼んだ?』 …わ……の事……『何?よく聞こえない』風に妨げられ、途切れがちに届く声に焦れた僕は、思わず大声で聞き返した。 …とは、現世で……『現世? 一体何の事だ、説明してくれ!』その声が突風を巻き起こしたかの様に、彼女のはかなげな姿が急激に遠退いていった。
朝倉令 さん作 [707] -
現実と夢の狭間で…本編?
勤めが終わると、私は屋敷に戻り直ぐに出掛けた。『さよ』と『ちよ』に会いに行く為だ。この事は屋敷の奉公人、妻、母には知れない様に気を遣った。私が長屋に行くと、平助はちよを負ぶり外へ出掛けて行く。暫くは長屋に戻って来ない。私はその時にさよを抱き通じ合った。私の子を孕む前のさよと、子を産んださよとでは違っていた。私の腕の中に居るさよは『女』であり、艶やかで色香が漂っていた。そんな幸せは続かなかった…私
満真 さん作 [402] -
神を超えるシナリオ?
『真実はいつも一つ!』……なんてセリフを聞いたことがある。本当に一つだけだろうか?――喩(たと)え噺(ばなし)をしよう。ニワトリは卵を産む。卵からニワトリは生まれる。では、真に先にうまれたのはどちらか?卵、?。ニワトリ、?どっちだろう?真実は、どっちなんだろう?‥解らない。…解るはずがない。解らないという真実が1つ。無い。いや、解らないという真実が0つ。有る。 イチいこーる零。 有が無。
幽玄 さん作 [378] -
命
みんなの周りには、何がある?私の周りには、いろ?な命があるよ。命ってあらゆる場所にあるよね。例えば、公園。公園には植物がいっぱい生きようって頑張ってる。他にもいえば、動物園には、象や、ライオンなどいろ?な動物が生きてる。そして、自分の家族や親戚だっていきてる。人間や動物や植物は何かを犠牲にして生きてきてる。人間は動物や植物を食として食べ生きている。動物は植物や動物を食として生きている。植物は雨や
E さん作 [408] -
現実と夢の狭間で…本編?
その日、私とさやは密かに契りを結んだ。腕の中のさやは、愛しくて愛しくてそれ以外何も無かった。さやは生娘だった。私は決められた許婚の女『幸江』と祝言を挙げた。祝言を挙げて数日後、奉公人のさやとさやの祖父の平助は暇を出されて屋敷を追い出された。替わりに幸江の奉公人が屋敷に来た。幸江は二人を追い出したのだった。私は二人を探した。母と妻の幸恵に知られないように…屋敷の奉公人に対してもだ。三月半を費やし、
満真 さん作 [408] -
不思議であること?
いきなり、トップの不良のお出ましとはと有馬は胸中に抱いたが…こういうタチの悪い連中は関わるとキリがない。でも、有馬はこんなバカどもの相手になるのもなかなか面白いと思った。林が金髪の間から鋭い目つきで有馬を見て低い声で言う。「人のナイフ捨てんじゃねぇよ」安田と千葉が首や手の関節をパキパキとならす。「どうせ安モンだろ。100均で売ってるヤツじゃん」と有馬が軽くバカにした。と、すぐに林の蹴りが飛んでき
χ さん作 [426] -
不思議であること?
一年も時が経つと、家族が崩壊したことにもそれなりの整理がついた。それは表面上の「整理」かもしれない。中学二年、家族に依存し反発するべき時期。有馬には、自宅の扉を開いても「ただいま」と言ってくれる人さえいなかった。それを悲しいとか辛いとかって思うこともあったかもしれないが、そう思う度に嫌な憎悪を覚えた。有馬は中学二年に進級すると同時に学校にでるようになった。中学一年の冬に千葉に引っ越し、東京に仲間
χ さん作 [416] -
不思議であること?
俺には、不思議な友人がいる。彼は有馬[ありま]という現在17歳の少年。彼を知る者で彼を[天才]と思わないヤツは少ない。いや、変人とも言える。彼は中学生活が始まって間もなく、一歳年上の兄を事故で亡くした。唐突な出来事…早すぎる兄の死を最も悲しんだのは彼等の母親であった。母は葬儀の夜、棺にすがり、この世の終わりであるかのように泣き叫んだらしい。葬儀に参列した俺の仲間の親の間では有名な話で、有馬の母は
χ さん作 [460] -
?崖淵斜洋館其の七
朝は、黄昏…何故か、やる気が出ないんだ。昨日の夜、最早自分自身の終わりを考えて、祈りを終えて…しかし、朝は、訪れる。新聞を配達する音。牛乳を配達する音。早くから出社の為に、車にエンジンをかける音…遮光カーテンの隙間から漏れる、光の帯…あぁ〜今日も、生かされたな。明日も、今日の様に生かされるのかな。眠ってる内に、召されるのかな。「お前!死にたいのか!」「えっ!!」スイマセン。以前に悪魔と契約してい
亜樹 さん作 [495] -
幸運の女神-第二部 20
麻紀とバトンタッチした恵利花がコルスに戻ってから、数日経った頃。「みんな、お疲れさまー」ラストオーダーをこなした後、歩きづめの信一達に俺はねぎらいの言葉をかけていた。「ねぇ、…ちょっと話があるけど、いい?」ロッカールームへ向かう途中、エリカが背伸びする様な仕草で耳打ちしてきた。「じゃ、お前先に車乗ってろよ。 俺、集計が残ってるから…」「あら、私が済ませておくわよ。彼女、何か込み入った話があり
朝倉令 さん作 [776]