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その他の携帯小説に含まれる記事が2136件見つかりました。

  • 幸運の女神-第二部 17

    半ば白くなった頭髪。ガッチリとした体躯がスーツ越しからも伺えるその男、霧島敬二郎は俺と彼女、品川恵利花をフルネームで呼んだ。エリカはミス・キャンパスだから合点がいくにせよ、俺、倉沢諒司を知っているのが腑に落ちない。「なぜ自分を、と言う顔だね?倉沢君。ま、君達ラットラーは業界で知られているとでも言っておくかな」「そう云えば、スタジオミュージシャンで以前ウチにいたヤツいましたね」「リョージ
    朝倉令 さん作 [620]
  • 幸運の女神-第二部 16

    品川恵利花の通っている音大の学園祭も、盛況のうちに幕を閉じた。もう、先に片付けを済ませた連中から順次帰宅を始めている所だ。俺、倉沢諒司もエリカを送るつもりでいたのだが…「あのさ、キミ芸能界に興味ない?」「恵利花さん、モデルやってみたいと思いません?」「あーっ!恵利花ちゃんこっちに目線くれる?」「えーっと、…スリーサイズとか教えてくんない? 来月号の締切がさぁ」「あの〜、…あたし、もう帰りたい
    朝倉令 さん作 [484]
  • 幸運の女神-第二部 15

    さすがに有名私立音大だけあって、ミスコンテストの会場は観客の熱気で盛り上がっていた。女子大の学園祭につきものの、男性誌の取材やらアマチュアカメラマンの姿がそこら中に見える。《エントリーナンバー7番、品川恵利花さんです。 どうぞ》「こんにちは〜っ、声楽科二年の恵利花です」いきなりステージに上げられたにも関わらず、全く物怖じしていないエリカ。俺、倉沢諒司は、その華奢な体からフワッと放射される白い
    朝倉令 さん作 [497]
  • 出会い☆インパクト?

    「よう、人の質問には答える義務があるんじゃないのか?兄ちゃん」黒いセダンから顔をのぞかせた人物が、助手席に声をかけた後こちらに向き直り、ドスの利いた低音を響かせる。「うるせえんだよ、馬鹿野郎!俺の邪魔してんじゃねえ!」ヒステリックにわめいた拉致男は私の口をふさいでいた手を離すと、ポケットからナイフを抜き出していた。「トーシロが、笑わせるんじゃねえよバカ」そううそぶいた人物はセダンから離
    ikumi さん作 [565]
  • ?崖淵斜陽館…其の壱

    男が、ふと気がつくと長い長い列に並んで居た。ふと見上げた空は、どんよりと曇っている。「何で俺は、こんな所で並ばなきゃならないんだ。」前には、年配の男性が、後ろを振り向くと、若い女性が、虚ろな目をして立って居る。声を掛けても、返事が無い。只、前が動くと、少し前進して行くだけ。何も、面白い事は無く、列の先頭が何処なのかも、解らない。男は、唯一、この列で意識を持って並んでいるのだ。「馬鹿馬鹿しい。」男
    亜樹 さん作 [544]
  • 出会い☆インパクト

    「う〜〜… やっぱ、お店の人に頼めば良かった…」私は、調子に乗って買い物し過ぎた事をちょっと後悔している所。両手には大きな紙袋ふたつずつ、なおかつ特大の熊のヌイグルミまで抱えていた。落っこちないようにぎゅーっと熊ちゃんを抱えていたので、あまり自信のないバストがよけいに縮んでしまいそうな気がした。「うはぁー… やっと着いたよお」車の前でいったん荷物をおろし、キーを取り出そうとした時だった。「ち
    ikumi さん作 [571]
  • 幸運の女神-第二部 14

    「康介、今日はやけに爽やかじゃねーの?」「あ、そう? ボク、いつもこうだろう?」「…言葉も何か変だし」「まぁ、女子大に鎖つきの革ジャンで来るよりはマシでしょう」「……昭彦、手に持ってるチケットの束は何ぞ?」「気にしないで下さい」「…………」「あ、マネージャー達も今来たんだね?」「あれ?チョーさん」俺、倉沢諒司は、品川恵利花の大学の学園祭に呼ばれ、むさ苦しいヤツラと顔を突き合わせていた所だ。
    朝倉令 さん作 [463]
  • 冷たい頬?

    「お前神崎裕の息子か?」大和からでた名前にオレはビックリした。「あぁ。大和が神崎裕のことを知ってたのに驚いたけどな」「まさか。本当に息子がいたとは。だから誘いを断ったのか」ん?こいつは何をぶつぶつ呟いてるんだ
    林檎 さん作 [352]
  • 幸運の女神-第二部 13

    「じゃ、余裕ができたら顔見せろよ」「うん… ゴメンね〜っ、忙しい時に来れなくてさぁ」「いや、俺らも時間作って遊びに行くからさ、そん時は案内バッチリ頼むぞ?」「うん♪ 任せて」俺、倉沢諒司は品川恵利花に『学園祭の準備でちょっとの間休む』と聞かされたばかりだ。まァ、オーナーの手島美和からお店を任されているとはいえ、見習いマネージャーの俺。まさか当日店を放ったらかしという訳にもいかない為、オーナ
    朝倉令 さん作 [441]
  • 幸運の女神-第二部 12

    「なァ、お前らプロになる気、ホンマあれへんの?」「諒司の場合はなァ、芸能界に会いたないヤツようけおんねん。 な、せやろ?」「仁!…その先は言うな」ライブの後、クワトロの矢島翔、仲居仁、天野義広と我々ラットラーのメンバーが、グラス片手にマーキュリーで雑談に興じていた。「しかし、お前らアッサリ蹴りやがんなぁ。 俺ならメッチャ売り込んで即メジャーだぞ?」クワトロ唯一の関東人、天野も呆れ顔でい
    朝倉令 さん作 [466]
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