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その他の携帯小説に含まれる記事が2136件見つかりました。
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幸運の女神 15
「皆さん今晩はーっ、爆音集団ラットラーです。今夜は新メンバーになってから初のライブになりまーす」峠昭彦の挨拶が始まる。俺、倉沢諒司は打ち合せ通り、エリカの方にマイクを向けて紹介する。「そんじゃ、いくぜ!ドラム、品川恵利花!」ズダダダダッ!とスネアが乱打され、ジャーン!とシンバルが鳴った後は、他のメンバー紹介へと続く。エフェクターのスイッチをポンとけり込んだ石島康介が、ギ
朝倉令 さん作 [634] -
DREAM TAXI
『すみません、○○○○○ビルまでお願いします!』俺は猛烈に急いでいた。なぜなら今日は大切なプレゼンがあるからだ。社会人としてやってはいけない寝坊をしてしまった。『え、何ですって?』『だから○○○○○ビルだって。早くしてよ、今急用なんだから』『お客さん〜このタクシーのこと全然わかっていないでしょ。このタクシー別名マッハG○G○G○タクシーって言われてんだから』驚いた。アニメの見すぎだよ。『このハン
陣内 さん作 [669] -
幸運の女神 14
「あれ? 諒司は一緒じゃないんか、エリカちゃん」「あ、何かねェ〜、ブレーキランプ切れてるからスタンドに寄ってからこっちに来るんだって」「ほう… それでは、鬼のいぬ間に彼の秘密を教えてあげましょうか?」「え、なになにぃ〜?秘密って」品川恵利花の期待に満ちた表情を満足気に眺めた後、峠昭彦は、ニヤリと悪魔の様な笑みを浮かべて語り始める。…但し、その顔つきほど悪辣(あくらつ)な内容ではなかったが。
朝倉令 さん作 [569] -
幸運の女神 13
「えぇ――っ!!」他人の心が『見える』という李青蘭の言葉に俺、倉沢諒司と品川恵利花は同時に驚きの声をあげていた。「私、物心ついた頃から、他人の内なるものが見えてしまうんですの。ただ、それを見抜いたのは美和だけですけれど…」「ひとの内なるもの…ですか?」「あたしも、嘘ならすぐ判るけどォ〜」「嫌な特技だな、それ…」「エリカさん。 あなた、…特別な力をお持ちのようですわ」エリカの全身を透かす様に見てい
朝倉令 さん作 [530] -
幸運の女神 12
「ねェねェ、なんか凄い事になりそうじゃない?」「まァ、俺は平和が一番だけどね…」そうこうしているうちに俺、倉沢諒司と品川恵利花の二人は、李青蘭という女性に渡された名刺の住所へ辿りついていた。 〈時の回廊〉にて…「何かさァ、占いの館っぽくないね?」「そうだな。 明るくてアンティークショップか輸入雑貨のお店ってな感じかな」『恋を叶えるための必須アイテム』『開運グッズはこれ!』などと可愛いイラ
朝倉令 さん作 [543] -
幸運の女神 11
「な〜んかさぁ、気になるよねェ…」「え? ああ、例の時の回廊の事か」スネアに肘をついたままのエリカ。左手の指で器用にスティックを回しながら、「う〜ん」てな具合に考え込んでいる。「今日、行ってみるか?俺も何だか気になるしさ」品川恵利花はニカッと笑顔を見せると、スティックをマッチドグリップ(ロック系の握り方)に変え、タムタムをいきなり連打した。先年、帰らぬ人となった天才ドラマーのナンバーが
朝倉令 さん作 [559] -
幸運の女神 10
「やあ、諒司クン。 お買物ですか?」「倉沢さん、こんちは〜」「あ、あぁ… こんにちは麻紀ちゃん。昭彦と付き合ってるなんて全然知らなかったよ」「いや、これも君とエリカさんのお陰ですよ。それでは、ご機嫌よう」「倉沢さん、またね〜」落ち着いたムードの峠昭彦と、ほよよんとした感じの九里麻紀。なかなかお似合いの二人に見えた。 数日後「よォ、諒司ィ!」「諒司さん、おひさーっ」「お、… お前らも?」「
朝倉令 さん作 [633] -
幸運の女神
「エリカ、もうすぐ誕生日だろ?たまには奢ってやるか」「え、いいの?」「諒司!俺ももうすぐ誕生日だからさァ、おごれ!」「康介よ、…お前年に何回誕生日あんだよコラッ!」「あ、やっぱバレた?」「あはは、嘘つきぃ〜っ。あ、リョージ、ついでにさぁ、友達も呼んでいい?…」遠慮がちに上目づかいで見上げるエリカに、ちょっとドキッとした俺は、思わず安請け合いをしていた。「何?…ま、まァ一人ふたりなら別に…」
朝倉令 さん作 [611] -
幸運の女神 8
「俺つゆだく」「俺も!」「僕は並で」「あたし大盛りーっ!」「…大盛りかよ」とある牛丼チェーン店で、俺達は腹ごしらえをする事にした。「いっただきまーす」四名が一斉に横並びになって左手で箸を使う光景は、ちょっと人目を引いていたようだ。新たに来たお客の、一瞬ギョッと驚いた顔が印象的だった。「いやーっ、恐れ入りましたエリカ様」石島康介が冗談半分に、品川恵利花を拝んでいた。峠昭彦はいつもと変わらぬ笑顔で
朝倉令 さん作 [561] -
卒業
私が卒業とは、どんなに寂しく…切ないものなのかを体験したのは中学校の時だ。 小学校の時は、皆同じ中学校に入学するのを知っていたので卒業式の時は泣かな
蘭 さん作 [536]