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その他の携帯小説に含まれる記事が2136件見つかりました。

  • 桜の季節に…

    とあるプロ野球チームの話しです。少し引用したとこがあるけど、ごあいきょうで。チーム一の古株、真田伸一郎はある決断をせまられていた。38歳。普通のプロ選手ならとうに引退してもいいころだ。首位打者3回、本塁打王2回、打点王2回など輝かしい経歴をもつ彼も近年体力の衰えと戦い、ファンのヤジとも戦う毎日であった。オーナー「真田くん、君もそろそろしおどきじゃないのかね?」真田「そっ、そんなことありません!絶
    輝きながら… さん作 [460]
  • 花の調べ 2

    ツタや蔓草(つるくさ)が複雑に絡み合う、可憐な花の装いに包まれた門を通り抜けると広い中庭があった。(へぇ…… こりゃまた凄い景色だな)月光に照らされた庭は、言葉どおり「咲き乱れる」という形容がふさわしいほど花にあふれ返っており、淡く白い光に華麗な陰影を添えている。しばらく人の手が入っていなかった様で、雑草の間に小さくなってしまった薔薇が妙に微笑ましい。「おや? あれは……」僕は、開け放たれたベラ
    朝倉令 さん作 [696]
  • 花の調べ

    (ほう……)その時僕は、花びらが宙をひらひらと漂っている映像をイメージした。やわらかく、やさしく、そして……どことなく切ない調べ。音の一つひとつが淡い色彩に姿を変えて、黄昏の空気にふわっと溶け込んでゆく様だ。幾らかクラシックの嗜みがある僕には、それがショパンの【ワルツ第七番】の一節だとわかった。あ、申し遅れたが、僕は小田嶋裕一。妻の薫と共に先週この街に越してきたばかりの者だ。念願のマイホームを(
    朝倉令 さん作 [787]
  • 神雪山に菜の咲く

    だから、離さなかった。指を絡めあい、吐息を重ねあい、自分達が一つだと思う。そして僕達は身を、空に、投げ出した。仄かな百合の香り。朝の斜光を白く染める様な匂いだった。ガルダリンベッドに腰掛けて、瞼を閉じたまま、裏庭から流れてくるそんな朝の風景を青年は楽しんでいた。暖炉の上にある丸いミグス時計が音を刻み、堅実な調度品が主に仕える従僕の如く配慮を知らず並べられている中にあって、まるで青年は動こうとしな
    T.K さん作 [452]
  • 凛の光 [再び、春]

    春のぽかぽか陽気の中、明石健介は城崎凛に誘われて、ツーリングに出掛けるところであった。「ところで、何で俺を誘ってくれたんスか?」「え?、お友達の方から、明石さんは絶叫マシンがお好きとうかがったものですから……」「マジ?…………」健介は、その時点でイヤ〜な予感がしていたが、男らしく覚悟を決めた。ドルン!ドルン!と重低音が腹に響く。「これ、何CCなんスか?」「え?、900CCよ」「ウソ…」ドルルル…
    朝倉令 さん作 [684]
  • 凛の光 [冬]その二

    プログラムの最後は空手奪刀(くうしゅだっとう)とのみ記されており、演武者の名前は記載されていなかった。「ここだけ名前が消されてますけど?……」「あ、これはですね、本来出場予定だった方が急病で出られなくなりまして。」「それで印刷がパンフレットの配布に間に合わなかったんですよ」「ああ、なる程」物腰の柔らかな受け付けの男性から説明を受け、明石健介は納得した。(奪刀って……真剣か!)『白刃を相手に』と凛
    朝倉令 さん作 [654]
  • 凛の光 [冬]

    「いゃ〜っ……平和だ。……て言うか暇すぎ」今にも雪が降りだしそうな冬空の下、明石健介はこぼしていた。悪友達はそろってバイト。彼自身は車やバイクを持てる様な身分ではないプチ貧乏。それに加えて、今の時点では彼女もいないとあっては前述のセリフも仕方がないと言える。「あら? 明石さん…でしたわね。 お久しぶりです、城崎です」「え、 ……凛さんですよね?妹さんじゃなくて」思わず確認してしまった健介だが、秋
    朝倉令 さん作 [594]
  • 凛の光 [秋]

    明石健介は、一軒のCDショップから出てきた女の子に目が止まっていた。「あれっ、おーい、凛さーん!」「?…………」こちらを見た娘は、『あんた誰?』とでも言わんばかりの訝しげな表情である。(う…… もしかして忘れられてるとか……)健介がちょっとヘコんで立ち去ろうとした時、「ちょっとォ!待ちなさいよ」 娘に行く手を阻まれた。「アンタお姉ちゃんの何?…彼氏にしては今イチ弱そうだし」「へ? ……今、お姉ち
    朝倉令 さん作 [601]
  • 凛の光 [夏]その二

    「うん …… バイクは勿論好きだけどさ。 君、春先に喧嘩してた奴らをからかってなかった?」「春に?…… ああ、あれの事ですか。 フフッ‥あの時は大真面目に教えて差し上げたんですのよ?」超過激なライディングとは一変して、猫のような目を細めながら城崎凛は穏やかな笑みを浮かべている。「俺は、明石健介。 君は確か…城崎凛さんって言うんだよね?」「なぜ、私の名を?……」笑顔をスッと引っ込めた凛は、瞳に強い
    朝倉令 さん作 [605]
  • 凛の光 [夏]

    「わりィ、夕べバイクいかれちゃってさァ。 今日はイサオの車にしようや」「お? 別に構わないよ、俺は。 座れるだけ楽でいいかもな」遊び仲間の木島聡が、野口功の愛車で現れた。明石健介は乗せてもらう立場にあるため、特に異存はない。「バイクってさァ、走ってりゃ涼しいけど信号で停まった時なんか、ヤローにしがみついてると悲しいよな ……殊に夏場は」「……俺も全く同感〜。  あ〜あ、出来れば女の子にしがみつか
    朝倉令 さん作 [729]
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