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その他の携帯小説に含まれる記事が2136件見つかりました。
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ラベル
俺にラベルを印刷する機械の使い方教えてくれながら、 試しに印刷してみたラベルを自分の胸に貼って 「おすすめですよ、今人気なんです」 貼ったラベルは”店長のオススメ、早い者勝ち” 俺「早いもの勝ちなんだ?」 彼女「はい」 俺「それは俺でも良いの?」 彼女「”でも”っていうか、推奨って感じですね」 少し照れながらにこにこ笑った顔に俺陥落 なんだよ、クールな子かと思ってたら、 実はスゲー可愛いじゃない
管理人(2ちゃんねるより さん作 [516] -
引越し
大学生のとき、一人暮らしのアパートを引っ越すことになった。 友人数人と、電車45で分ぐらい離れた実家から姉が手伝いに来てくれたのだが、なぜか姉はデカイ荷物持参。「?」と思いつつ作業を開始し、昼飯時。 コンビニや食べ物屋に行くのも大変な田舎のこと。しかし俺は見栄はって、 仕出屋に寿司の出前を頼んでおいた。友人らには大好評。 夕方前には引越し終了。新居でひとまず落ち着いて、友人らも帰っていった。 が
管理人(2ちゃんねるより さん作 [562] -
パンダ
俺のバイト先は24時間営業している薬局で、店の前には店長が「客寄せ」のために 設置した、ものすごい勢いで左右に旗を振る電動式のパンダの人形が置いてある。 先日、俺が夜のシフトで勤務していたとき、入り口付近を掃除しようと思って外に出たら OL風の女性が、そのパンダの人形をじーーっと見つめていた。 近所でもキモイと評判のパンダなので、ああまた注目されてるなと、たいして気にもせず 掃き掃除をしていたが
管理人(2ちゃんねるより さん作 [580] -
黒い光
目を開けても、目を閉じた時と同じ。ただ広がる、黒。天国も地獄もこの世にはない。結局そんなものはゾロアスター教から生まれた二極論に過ぎない。人が一つ所から生まれる限り、死ぬ所も一つ。でも、それでもひとりは寂しい。私は死ねているのだろうか。なぜこんな感情が残っているのだろうか。人を殺すと、安らかには眠れないのだろうか。ふと、何かが変わった。迷宮の中で外からの風を感じたかのような、僅かな、けれど確か
影山藍 さん作 [522] -
時給。
ヘタレプログラマーは,今日も仕事で疲れきって,遅くなって家に帰ってきた。すると,彼の5歳になる娘がドアのところで待っていたのである。彼は驚いて言った。「まだ起きていたのか。もう遅いから早く寝なさい」「パパ。寝る前に聞きたいことがあるんだけど」「なんだ?」「パパは,1時間にいくらお金をかせぐの?」「お前には関係ないことだ」ヘタレプログラマーである父親はイライラして言った。「なんだって,そんなこと聞
管理人(2ちゃんねるより さん作 [524] -
赤い渦
バスタブに溜った湯をぬいた。あかい、あかい液体が小さな穴へ吸い込まれていく。耐えきれなかった。こんなにも弱かった。一番予想外なのは自分。目の前で動かなくなった貴方が、愛しくて――いや、生きるため必要で。いつか二人で泡をたてて入った白いバスタブ。強く握り締めた工作用カッターについたどす黒い物。貴方の青い唇。ただ淀んだ鈍色の瞳。ああ、笑える。貴方から漂う腐臭すら。いつから狂ったのか、などと考
影山藍 さん作 [469] -
イレギュラー
僕は三年もしないうちに彼女の顔を、体を、口癖を、仕草を忘れた。しかしコレは仕方がないことだ。人間とは優秀なもので、どんなに大切なことでも生きることに不必要であれば、忘れてしまう、削除してしまうのだ。生きるために。今後僕は彼女を思い出すことはないだろう。だからもう泣かなくてもいい、第一生きなくてもいい。彼女が僕の脳内に記憶としてさえ存在しない世界など、僕が生きる価値さえないのだから。彼女がない世界
平和希 さん作 [558] -
紫の朝
独特の臭いと、青空をくすませる紫の煙。彼が煙草をすいはじめた。高校の頃、煙草をすっていた彼に私が言った事、「私、煙草すってる人嫌いなの」それきり彼は煙草を止め――今、付き合って6年目、破られた。このまま崩れ去るのは時間の問題だと、冷めた目で二人を見つめる自分がいた。惰性で続いているような生活が終わった。少し広くなった部屋。何の感慨も抱かない自分を嘲笑う。所詮、こんなもの。ベッドの脇には、もう
影山藍 さん作 [484] -
白い海
舌先に残るオレンジの味。この体を這った指の感触。笑ってしまう。フルーツ味のコンドームなんて、どこの誰が作ったんだろう。想像すると笑える。オレンジの味した薄いゴムに吐き出される白い種。熟れた橙の果実。果汁が溢れだしたら、もう戻る事はできない。退屈な行為の中の、唯一つのスパイス。勿論、ソレはあくまでスパイスだから、本物の刺激を求めてはいない。あくまでコレは、遊びなのだから。浴室の窓を開け
影山藍 さん作 [470] -
猫。 2
たまに猫より少し大きいくらいの専用プラスティック箱に入れて車に乗せて振動攻撃 そして白服を着た女性2人に押さえつけられ、 白服の男に針を刺してもらう。このときの悲鳴にはさすがに耳を覆う。 白服に金を渡し、来月も来ると約束する 元気がなくなったのでここぞとばかり白服屋敷へ何度も行く 声もあまりでないようだ ある日か細い声で、 一言「ニャ-」と私につぶやいた。恨み言だろうか・・・ つぎの日静かに息
管理人(2ちゃんねるより さん作 [504]