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その他の携帯小説に含まれる記事が2136件見つかりました。
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風の便り?
夏も終わる8月末日の夕方。2人の男が海岸に立ち尽くしていた。「おまえとはさぁ、この先もやって行きたいな。」「俺もだよ。」臭いセリフに二人は笑みを浮かべながら語る。静かな午後、1枚の絵の様な風景の中2人を照らすかの様に夕日が輝いていた。「さてと…。」1人の男が口を開くと2人は歩き出した。キュルルル……ブォン…。停めてあったバイクに2人は又がりエンジンをかけた。「俺がいない時は、おまえが俺だからな。
K・K さん作 [603] -
風の便り
ガチャ……キィー…バタン……。「いらっしゃ……久しぶりだね。」小さな喫茶店に1人の男が入ってきた。店内はマスターが1人空いたグラスを磨く音が響く。男は静かにイスに腰を下ろす。「いつもの珈琲を…。」その男とマスターは顔見知りの様だが、マスターは歓迎の表情を見せなかった。うなずくマスターに男が口を開く。「もう1年立つのか…あいつ、来たりしてるのか?」壁にかかっている1枚の写真を見ながら、淋しげな表情
K・K さん作 [564] -
帰り道
電気の車で走る、走る。窓の外は青い空。枯れた葉っぱと秋晴れ、切なくなる。去年の今日を思い出す。賑やかな女子高校生が乗ってきた。去年の今日はまだ私も彼女らの一員だった。感傷は止まることはない。秋とはそういうものだから。去年の今日にはなかった気持ち。隣の彼は寝息をたてる。電気の車の中、だぁれもしらない私の気持ち。
ゅか さん作 [667] -
カーニバル!
―――バァン!シンバルの乾いた音が響いた。マイクに電源が入る音がすると、スピーカーから耳障りなほど特徴的な男の声が飛び出した。「本日はご来場していただきまして、まっことにありがとうございます! そしてようこそ!旅の語り部集団[クモの巣]へ! そんな幸運で強運な恵まれたお客様に、今回はとっておきのお話を一つばかり、語って差し上げましょう…! この話に出てくる登場人物は危険な奴等ばっかり! 気をつけ
シジマ さん作 [698] -
視線?
最近、久しぶりに親友の墓参りに行った…。もうアイツがいないという現実にあたしはまだ慣れていない…アイツがいないことであたしのバランスは少しずつズレ始めた。あたしは墓の前で呆然と立っている人を見つけた、少し近づくと誰だかわかった。親友の彼氏だった…。どう話しかけたらよいのか分からず考えこんで立ち尽くしていると彼氏さんの方があたしに気がつき声をかけてくれた。なんとなくホッとした。しばらく見てないせい
雉穢 さん作 [611] -
視線?
やっと明るくなれたのは、たぶん親友の最後の言葉…「一人は辛いよね、でも気づいてた?アンタは一人じゃないからね、顔あげて見たらアンタの周りにははみんないるじゃん。アンタはあたしらの仲間だょ!」心に響いて、涙が溢れた…その2日後だった、親友はいなくなった…だから決めたあたしが二人分生きるって。あたしに生きる勇気をくれてありがとう…アンタはあたしの大切な家族だょ☆うわべの付きあいはいらない…
雉穢 さん作 [636] -
視線
人の視線が怖くなったのは、たぶん高校を中退してからだ、中退の原因は一人の友達に精神的苦痛を与えたからと言う、仲間からの裏切りだった。誰もが自分を守る為に弱い者を潰していた…信じていた人達からの裏切りはあたしを変えた。辞めてからも続く嫌がらせ…噂による知らない人からの嫌がらせ…精神的にボロボロで、話すことさえできなくなった。こんな自分に嫌気がさした…
雉穢 さん作 [717] -
相手にされない?
一人暮らしの男が、漫画を描いていた。歳は二十歳前後といったところで、彼は今、漫画家を目指して努力中である。本棚には漫画がずらりと並んでいて、別の本棚には自分の描いた漫画が入っていた。そこにおいてある漫画は、彼自身が失敗作だと思ったものである。 彼の名は三原慎治、漫画を描き始めてから、かれこれ5年になる。彼の目指す漫画家、その道のりは思った以上に険しく、何を描いても誰にも相手にされなかった。振り
三味線 さん作 [1,544] -
神…そして我々
我々はとても臆病だ、どうしようも無いくらいに臆病だ。時に迷い時に悩み時に苦しみ、あげく互いに傷つけ合う。愚かであり純粋無垢である。愛するべき存在であり愛されるべき存在でもある、そして憎む存在でもある。自らが起こした悲劇により大いなる大地を傷つけて、己自信をもまた傷つけ、どうにもならないと神に祈る。我々は一人では生きていけ無い罪深い生き物だ。神の存在を信じる事で救われようとする。 我々は
天心 さん作 [1,116] -
食べる
今日も食べる、何のため?生きるため?食べる。さっきから食べ続けてはいるがいったいこれはなんなんだ?さっきから質問ばかりですいません。なにぶんここが何処で第一何を食べているのかさっぱり。 え?食べるのをやめてもいいんですか?…ですがそしたらいろいろと問題が起きてしまうのでは?いえ、あなたにではなくむしろ私に。でもたしかにやめたいです、そろそろ満腹で限界になりそうですし。
虚心 さん作 [1,901]