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その他の携帯小説に含まれる記事が2136件見つかりました。
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DDOS攻撃
彼女をシステムダウンに追い込んで、判断力を低下させれば恋人にできるのではないか、と思いついた。 僕はIT企業のセキュリティ担当者だ。いわば守る側の人間である。しかし守るといっても相手を知らなければならないため、色々な攻撃の手法も知っている。 彼女に攻撃を仕掛けてみようと思う。 攻撃手法はDDOS攻撃だ。 「僕が攻撃を仕掛けている」と彼女に悟られてはならない。彼女のセンサは侮れないからだ。 まず
管理人 さん作 [2,523] -
独立性の喪失(2)
「どういうこと?」 僕は冷静な声で訊いてみた。「君はわたしのことを彼女だと思っている。それは嬉しい」 彼女はまっすぐ前を向き話している。「うん」「だけど、君はわたしがどういう状態か良くわかっている」「……」「いつまでも、こういう状態でいいの?」「僕はこのままで良い。この状態は悪いと思わないし、変えることはないと思う」 僕の正直な気持ちだ。「わたしはそう思わない」 彼女は首を振る。「わたしは君とひ
管理人 さん作 [4,129] -
独立性の喪失(1)
「あの役者だよ。こういうサスペンスの配役を考えれば、あの人が犯人」 彼女は僕といわゆる、サスペンス・ドラマを見ている。 それはまだ分からないんじゃないのかな、と思ったけれど、そう言うことで発生する数々の問題がすぐに僕には予想できたので、言わなかった。リスク回避だ。「なに、違うって言うの?」「そんなこと、言ってないよ」 僕は答える。そんなこと言ってない。「言わなくても、わかるんだよ」 いつからか僕
管理人 さん作 [5,689] -
ループ 第3話
「いや、おまえは悪いやつだ。こんな夜中に何をしている」「ソ、ソ、ソ、ソれはゴかいですよ。よ。よ。」 がたがたがたがた。がたがたがたがた。「おまえは、何だ」「わ、わ、わ、わたしはホ、ホ、ホしから来たのです。ホしはトおいいですよ。よ。」 がたがたがたがた。がたがたがたがた。がたがたがたがた。「ドアから手を放せ」「ハ、ハ、ハなしたら、ハ、ハ、ハなしてくれますか。か。カ。」 僕はどうするか迷った。放した
管理人 さん作 [6,876] -
ループ 第2話
誰か後をついてきている。 音がするとか、気配がするというものではなく、確信だった。 誰か後をついてくる。振り向いて姿を確認することは、何か悪いことが起こるきっかけになることはわかっていたから、振り向けなかった。「あ、あ、あ、あの……。」 僕は部屋に駆け込んだ。「ま、ま、まってくださささいいよ。よ。」 悪いことに、僕の部屋のドアにはカギが付いていない。ノブを押さえ、開かないよう固定する。「わ、わ
管理人 さん作 [8,108] -
ループ 第1話
僕は起き上がった。 外はまだ暗く、スリープしていたパソコンを起こし、時計を見ると午前二時だった。 何か嫌な夢でも見ていたのか、喉が渇いていた。夢の内容は覚えていない。 何か飲もうと思った。 家人を起こさないよう、音を立てずに注意しながら階段を下りる。一階にはダイニングとリビングがひとつになった部屋がある。引き戸を慎重に開ける。暗い。 冷蔵庫を開ける。コーラが入っていたので、グラスに注いだ。茶色
管理人 さん作 [14,190]