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その他の携帯小説に含まれる記事が2136件見つかりました。
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手紙 消しゴムから、人間へ
前略お元気ですか。私は今日もあなたの手の中で身を削りながら頑張っています。思えば私とあなたの付き合いはとても長くあなたが小学校に上がってからは今に至るまで、ほとんど毎日あなたに使って頂いています。ご存知のように、私には数多くの仲間がいます。形から色まで、様々な仲間がいます。しかし残念なことに、私たちはあなたの手の中で命を全うしたことは滅多にありません。たいていは、あなたがあまりに強い力で私たちを
デフレーター さん作 [833] -
いつもの場所で59
「もしもし、石川だけど…」 お昼休みの時間を見計らって、下原文子に電話を入れた。 「もしもし。急がしい時にごめんね」 「全然ですよ〜。今だって、1人ランチしてたし(笑)。」 「ごめんね。明日から、昼飯一緒に食べようか?…」 「はい!」 「ところで…下原さん、休みはとるの?」 「え?」 「いや、こうやって、友人と旅行に出ている俺が言うことじゃないけど、うちの会社、ゴールデンウイークと、お盆以外で
YOSI さん作 [451] -
微熱ちゃん
ダージリンティーが冷めたのにも気づかない程、あたしはぼーっとしている。まるっきり隙だらけ。やばい位に。朝からぼけていたせいか、今日は一日ノーブラ。思いっ切りタンクトップで街を歩いてたんだけど(笑)風邪で微熱の時って不思議なくらいナンパされる。でそのジンクスを試すべく、家を出てから帰宅するまでの間に何人が声かけてくるかカウント・・・よっしゃあッ!今日は二桁の大台のった!!ノルマ果たしたから薬飲んで
林芳 さん作 [770] -
向日葵
向日葵をかかえたおばちゃんがいた。 何故か母親を思い出す。小さい頃庭に花を一杯咲かせていた。今は忙しく庭は潰され砂利が敷かれた。 あの小さい頃に戻って花をかかえた母にうわぁーんと泣きつきたい気持ちになった。 自分が母になり子供達が自我を持ち手離れられる頃になり、母親の私は弱音を吐いたり辛くて大なきしたりできない。涙の出ない子供だった私は上手く泣いて甘えることをしなかった。 今日幸せそうに向日葵を
華 さん作 [535] -
とろけるtime
僕は生まれたままの姿で、キュートなお嬢さんの視線にさらされていた。ああ…そんなに見つめられたら僕は……。にっこり微笑んだ君は、薄いピンクの小さな舌を尖らせて、ゆっくりと先端を舐め始めたではないか!後はもう、なすがまま、されるがままに……。ああ、ソフトクリームに生まれてよかった――――おしまい
林芳 さん作 [1,142] -
嫌んなっちゃう
あ〜〜暑いわ!!今日もまた、耐えがたい猛暑がやってきた。こんな時、ホント男子は良いよね〜。上半身裸で洗車してても、パンツ一丁でゴロゴロしてても、だーれも煩い事言わないんだもん…。よし、あたしだって!と思ううちに睡魔が忍び寄ってきたのね―――\r「ごめん下さ〜い。林芳さんにお届け…、いや……あの……」「あ、ろうも〜。ここにハンコ捺せばいいの?」「あ、…あのーっ」「何よぉ?」「いえ、大変結構なものを
林芳 さん作 [784] -
いつもの場所で58
ホテルで、寝ようとしていた義人の携帯が鳴った。 見慣れない番号だったが取った。 「はい…」 「もしもし…こんな遅くにすみません。あの…かすみです」 「ああ!どうも!お久しぶりです」 「すみません、哲さんに、番号聞いて電話したんです。本当にすみません」 「全然!前にあった時に、番号聞いてなかったし、俺の方こそ連絡するべきだったよね。…ただ、哲と会う予定があったみたいだから、遠慮しちゃったんだよね
YOSI さん作 [524] -
桃華
「桃華あ。焼き鳥があるよ」「わあ。いい匂い。食べてこうよ」「うん!」二人は焼き鳥屋台の前まで走る。「おっお兄ちゃん!」「もっ桃華!」なんと焼き鳥を焼いていたのは、五年前家出した兄、パイ太郎であった。とそのとき。どおおおおおおおん。向こうで爆発音。自爆テロだ。「見に行かなくちゃ!」パイ太郎は屋台を放って走り出した。桃華と美代子もあとを追った。「はあはあはあ」「いた!」美代子が転んだ。「美代子ちゃん
ごはんライス さん作 [515] -
声が聞きたい…
お願い 声が聞きたい… 留守電にメッセージ『お疲れさま…』 (笑)営業トーク逢いたい話題はメッセージにはなかった… まだまだ小さな存在かな流されない 自分をもつ 何て宣言したけど… 寂しいとか 声が聞きたいとかすでに流されてますダメな私 でも 声が聞きたい
華 さん作 [603] -
生中継
テレビをつけると、ちょうどニュースをやっていた。レポーターがマンションの人だかりの前で喋り始めた。「私は今、飛び降り自殺のあったマンション前に来ています。ご覧のように、沢山の人が集まっています。では、早速インタビューしてみたいと思います」Aさん(36)「いや〜、びっくりしましたよ。外を歩いていたら、いきなり人が落ちてくるんですからね。さすがに、怖くて死体は見れませんでしたけどね。ハハハハ」Bさん
涼太 さん作 [883]