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その他の携帯小説に含まれる記事が2136件見つかりました。
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チンゲンサイ。<31>
* * * * * *帰宅時――さっき、俺が乗って来たママチャリの2人乗りを考えたが、俺もユウも、肉体的にボロボロゆえ、その考えは、すぐに却下された。『ユウ。ママチャリは明日、俺が取りに来るから、今日はタクシーで帰ろうな。』『うん。』事務所を出てから、タクシー乗り場までたどり着くまでに、また、さっきの若者5人が追いかけてくるのではないかと、ハラハラしたが、その心配は無用だった。『ユウ。家に帰った
麻呂 さん作 [543] -
いつもの場所で31
一泊二日の強行日程を終えた哲彦は、幸運にも、かすみと会うことは、なかった。 そんななか、仕事中に、下原文子からメールがきた。 『今日、夜ひまでか?たまには飲みに行きたいな』 特に断る理由もなく、普通の食事ばかりだったので、すぐに了承した。 『喜んで。行きたいところとかある?あんまり高いところとかは考えちゃうけどね(笑)』 『居酒屋でいいですよ〜。楽しく飲みたいですもん』 『了解』 メールを終え
YOSI さん作 [492] -
いつもの場所で30
哲彦が、麻由とのデートをしている頃に、これから店に行く『りお』から、メールがきた。〜お久しぶりです。ちょっと、1人で、お茶してて、寂しかったんで、メールしちゃいました。私は、なかなか関東には行けないので、9月が待ちどおしいですよ。なんか、つまらないメールですいません〜 とゆう内容だ。 珍しく『りお』の方からメールがあったので、義人も、すぐに返信した。 そして、もう1人からメールがあった。 哲彦
YOSI さん作 [622] -
チンゲンサイ。<30>
『ユウ!!ぐずぐずするな!!』『お‥おうっっ!!』こんな時間に映画館を目指し、親子で目を血走らせ、館内の通路を走る姿は、昼間では考えられないほど、こっけいだっただろう。『ちょっと君達2人。待ちなさい。』今の状況に不釣り合いな、やけに落ち着いた口調で背後から響き渡るその声に、俺達親子は、立ち止まらざるを得なかった。警備員2人に取り押さえられた俺達は、黙って、その指示に従った。いや、むしろ取り押さえ
麻呂 さん作 [525] -
いつもの場所で29
空港に着いた哲彦を、麻由は飛びきりの笑顔で、出迎えた 「来てくれてありがとう。ごめんね…お金使わせて。」 「いいよ。俺的にも、この前会いにきてくれた、礼もあるし、何より九州って土地が、好きになっちゃったしな。あんまり、普段金使わないから、せめて、こうやって、会ってる時くらいね…」 「本当?ありがとう。めいっぱい、甘えていい?食事とか、私がごちそうするから…てゆうか、させて。お店以外で、お金使わ
YOSI さん作 [541] -
チンゲンサイ。<29>
今の状況は、確実に俺達にとって不利であった。『ユウ!!走れ!!ボーリング場から出るんだ!!映画館に向かうぞ!!』『マ‥マジで?!』俺は透かさず、ボーリングの球を2つ手に取り、走りながら、その瞬間を待った。『逃げても無駄だと言っているだろ―がッッ!!待ちやがれッッ!!』リーダー格の男が再び距離を縮め、ドタドタと、俺とタイを張るほど短い足をバタつかせて近付いて来るのを――『今だ!!食らえっ魔球!!“
麻呂 さん作 [598] -
いつもの場所で 28
「彼女?」 義人の質問に、哲彦は聞き返した。 「彼女って?」 「お前の会社の子だよ」 「会社の子?ああ…、たまに食事に行ってるよ。極めて普通にな」 「本当かよ…。そこら辺は、納得してねーけど、ほどほどにしとけよな」 「ほどほど?おいおい、俺はみさかいなくないぞ」 「あのな〜、じゅうぶん、みさかいないよ。…けど、その子は、そんな形で満足してるのかよ?お前に告白したんだろ?…なんか、年相応じゃねぇ
YOSI さん作 [520] -
いつもの場所で 27
「遠藤さん、今度、東京行くんだよね?」 土産屋の同僚に、質問された『かすみ』は、「あっ、はい。もう何度も行ってますし…」と、いつもながらに答えた。 「向こうに友達もいるんで、ゆっくりしてきますよ」 「友達?あれ、彼氏とは?」 「ああ…別れたんですよ。実は、昔の会社の人だったんですけど、奥さんと子供がいたんですよ。…ずっとだまされてて…」 「ごめんなさい…いやなこと思い出させちゃって」 謝る同
YOSI さん作 [522] -
隣のやつ
『畜生またパチンコ負けたよ?』【あぁ〜あぁ、またかよ?】『あぁ??お前誰だよ?』【誰でもいいだろ?】数日後…『女に逃げられた?』【また?懲りないねぇ(笑)】『うるへぃ?』『畜生冴えねぇなぁ?』【また何かやらかしたの?】『別に。(沢尻風)』【お前見てるとやべぇくらい絶望的だな。】『うるせぇよ。いつも人の不幸ばっか笑いに来やがって?てめぇ何モンだ?』【誰だっていいだろ?俺は俺だ。】【いつもこんな近く
居眠り さん作 [755] -
いつもの場所で26
6月になり、哲彦は再び九州に行くことになった。 土日を利用しての、1泊2日だが行くことになったのだ。 それを義人に報告がてら電話した。 「おい、大丈夫なのかよ。9月に向けて、今は旅費をためている時期じゃないのかよ」 「それはそれで、ためてるよ。まあ、普段遊びもあまりしないし、なんとか余裕があるんでね」 「それは…向こうが、『早く会いたいよ』とでも、言ってきたからか?」 「それもある。…まあ、こ
YOSI さん作 [573]