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その他の携帯小説に含まれる記事が2136件見つかりました。
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チンゲンサイ。?
しかし、ユウのあんな反抗的な態度は初めて見た。やはり、これも仕事を辞めた俺のせいなのか。思い起こせば、リョウがユウと同い年の時には、こんな事は1度も無かった。ユウと比べて、少し要領がいいリョウは、反抗期さえも、うまく通り抜けて来たのかもしれない。それは、来年の大学受験を推薦入学と言う形で、本人が希望している事からもうかがえた。『あなた、夕食の支度が出来ましたよ。』内心、夕食を作る心境ではなかった
麻呂 さん作 [403] -
チンゲンサイ。?
2階へ向かって叫んだ俺に、ユウからの返事は無かった。『ユウ!!聞こえないのか?!早く下りて来なさい!!』2人の息子達に、こうして声を荒げる事が、未だかつて1度も無かった俺が、なぜ今、このタイミングなのか。思春期の難しい時期真っ只中のユウと、その時期を通り過ぎたばかりのリョウが、あまりにも素直でいい子達だったからと言う事なのか。『うるせーな!!何か用かよ!!クソオヤジ!!』部屋のドアを開ける音とほ
麻呂 さん作 [451] -
アンチノミー
人は生まれて死ぬ。人生において最大の課題は私達は何処から来て、何処へ去って行くのか?生と死、この二律背反な言葉の真相とは何なのか?生きる事は、素晴らしい事である。家族愛、恋人との恋愛、友人との絆。人は誰かを愛し、愛される為に生まれてくるのではないか。私は愛がある場所、そこが人間の生きるユートピアなのでは無いかと。アンチノミーが成立するなら、愛があれば憎もある。他人への嫉妬、親への恨み、相手への恐
フェリス さん作 [537] -
チンゲンサイ。?
妻は泣いていた。滅多にする事もない夫婦ゲンカの時だって、簡単に涙など見せる女ではなかったのに。息子の吐いた暴言のショックが、よほど強かったのだろうか。こういう時、父親として出るべき態度は決まっているが、今となっては、父親の威厳さえ無くした俺が、息子を叱りつけた所で、何の解決になるだろうか。正直、こんな事を考えている自分が情けなかった。俺は息子が怖いのか?!――しかし、あの素直なユウがどうして――
麻呂 さん作 [418] -
君からの手紙〜65〜
そこに立っていたのは石田だった。 店長と勇一以外は、驚きの表情を見せた。 勇一は、なんとなくわかっていたからだ。 「石田さんが『秀さん』…本当に…本当にそうなんですか?あなたが…」 幸子は、思わぬ形で、出会えたことに、驚きが隠せなかった。 嶋野と紀子も、彼が現れたことに驚いた。 「皆さん、驚かせてしまって、すみません…俺は…俺は昔、ある曲をストリートライブで、思いを込めて歌ってました…それから
YOSI さん作 [362] -
(仮)消えた男…陰の薄い恋…の登場人物
登場人物の紹介女神「幻想を見せる、蘇生させる、生物を変化させる、時間を止める」皆(カイ)と同一人物、また大賀根 望代(オオガネ モチヨ)でもある最終的に大賀根総合病院の理事長になる臨(リン)「真空にする、蘇生能力、マインドコントロール」また岡 絵理(オカ エリ)でもある最終的に大賀根総合病院の看護師長になる兵(ビョウ)「分裂する、どんなに固いモノでも破壊する事が出来る」闘(トウ)「パワー、念力、
月の狼 さん作 [380] -
(仮)消えた男…陰の薄い恋…38
エピローグ本当に色々とあった。短いようで長かった!いや、長いようで短かった!でも本当に良かった。今は本当に幸せだから!あれから 丈 さんは無事に退院して私の部屋に居るの。そう!私、伊井 香 と安野 丈 は同棲をしてるの!しかも結婚しよう!ってプロポーズまでしてくれたのよ!こんなに嬉しい毎日はないわ。大好きで愛している 丈 さんと一緒に暮らしているのだから!そして今日は、あの事件で延びた新作RPG
月の狼 さん作 [343] -
チンゲンサイ。?
近所のスーパーの惣菜売り場でパートとして働く妻が帰宅するのは、いつも大体夕方の4時頃だ。俺は、妻の帰宅時間に合わせて自宅へ向かう。公園と職安を行ったり来たりして時間を潰すのも、ひと苦労である。せめて仕事が決まる間位、家で掃除や洗濯など、家事の手伝いをしてみようかとも考えたが、それだけは、やめてほしいと、妻に懇願された。一家の大黒柱が、真っ昼間からぶらぶらしている所を、近所に知られるのが嫌なのだそ
麻呂 さん作 [453] -
君からの手紙〜64〜
週末の夜、20:00に店長は、勇一、幸子、和枝、正、佐野を近所のコミュニティーホールに集めた。 「今日は忙しいところ、ありがとう。君達に、伝えておくことがある…もう知ってるだろうが、俺は、15年前と2年前に、ある曲に出会った。偶然にも同じ曲だった…そして、ある人達に出会った。 1つは、余命いくばくもない女性と、その兄。もう1つは、余命いくばくもない青年とその先輩だった…悲しい運命を2度も見てし
YOSI さん作 [403] -
チンゲンサイ。?
俺の声に気付いたのは、ユウではなく、ユウの相方だった。『おい、ユウ。アレ、お前の知り合い?!』ユウと一緒にいた男子中学生が、後ろを振り返り、俺を、何か汚いモノでも見るかの様な目で見つめている。『あ〜???知らねーよ。そんな汚ねーオッサン。早く行こうぜ。』なんと、ユウは俺の方を少しも振り返る事も無く、その場を去って行ってしまった。“汚ねーオッサン”我ながら、情けないと思った。自分の息子に、そう呼ば
麻呂 さん作 [422]