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その他の携帯小説に含まれる記事が2136件見つかりました。
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私の10年間
それは深夜の電話が始まりでした。友達から夫が仕事中に事故にあい病院に運ばれたとの事。「どんな怪我かな〜?」「相手居てるのかな〜?」一気に目が覚め…入院に必要な荷物を準備して一度切った電話を鳴るまで待ちました。車が到着。友達が妊娠7ヶ月の私を気遣い迎えに来てくれたのです。友達の家にあがり旦那さんと顔を会わしました。「主人どんな怪我?」「今から夫の居る病院まで行きたい。」そう言うと…二人顔を会わしま
こころ さん作 [344] -
カサブタ
快晴です。太陽はサンサン、雲一つなく、吸い込まれるような青い空の下に…俺がいる男は握り締めていた物を、さらに握り締めた後悔と自責と羞恥が青く澄んだ空と溶け合って男の顔を真っ青に染めた男は倒れ込んでいた両の手にはアイスクリームを持ち、顔は固まり、目は虚ろまるで窓にへばりつく蛙のように、どこか哀しげで、どこか滑稽な姿だった男の前には女が一人色のない顔で男を見ている中世の暗黒時代がここだけに来たかのよ
富士ヤンマー さん作 [339] -
ある男の日記 #5
4月23日また記憶をなくしたようだ。ここ数日の自分の行動が思い出せない。仕事が忙しいせいか。授かった子供の責任感のせいか。つわりの酷い女房を気遣うせいか。薬も飲み切り、病院にも行っていない。勧められたカウンセリングも受けていない。今まで以上に大きな不安を感じる。今のおれに子供を育てられるのだろうか。いくら前向きに考えても、そう思えない自分がいる。最近酒の量が増えてきた。女房との会話は減ってきた気
ルイス・サイファー さん作 [494] -
あなたへ
痛いのはどこですか 殴った拳?殴られた所 もっと痛い所ありません 殴るも殴られるも痛い 本当に痛いのは心じゃないですか 虐めを見て見ぬふりや さらけ出せない自分の心 あの時こうしてればと 自分を責めてしまう ならば勇気をだそうよ 虐待の経験者なら人の本当の痛みわかりますよね 善と悪の区別を怖いと言うことからにげないで勇気だしましょうよ あなたにしか救えない人達が居るのですから もう 大丈夫 出来
神 さん作 [386] -
君からの手紙〜52〜
紀子の言葉に、嶋野は、そうであってほしいと思った。 「俺達や荒木さんや夕樹さんのことを…見守ってくれているのかな」 「え?」 「いや…今までの出会いは、見えない誰かの力…そうかもしれない…でも本当は、ただの偶然かもしれない。でも、由美が願った通り、俺は荒木さんに手紙を渡した…そこから先の出会いは、俺は予想してなかったからさ…」 「夕樹さんのことですか?」 「ああ。こんなことゆうと、夢物語とか、
YOSI さん作 [390] -
(仮)消えた男…陰の薄い恋…31-2
香「お願い!正気に戻って安野さん。」と言って安野 丈 に口づけをした!伊井 香 にしては凄く大胆な行動だった!いつも、おとなしく奥手で引っ込み思案なのに、安野 丈 にたいする一途な想いが伊井 香 を動かしたのだ。伊井 香 と安野 丈 の二人は光に包まれた。その時、時間が動き出した。いや、違う!時間が動き出したと言うのではない。時間が戻り始めたのだ!女神「な、なに!?なにをしているの!?」女神は狼
月の狼 さん作 [362] -
(仮)消えた男…陰の薄い恋…31
3.最後の戦い女神「アッ…アッ…顔が…顔…わ、私の美しい顔が…」香「心が醜いと思ったらアナタ、顔も醜かったのね。」女神「あ、アナタに、最初に会った時、何だか凄く怖かった。まさかアナタが、こんな能力を秘めていたなんて…考えもしなかったわ。しかも私の切り札である時間を止める能力の中で動けるだなんて。」香「能力なんて、そんなの私には分からないわ。ただ安野さんは連れて行かせないわ。」女神「 丈 は、もう
月の狼 さん作 [319] -
手
ふと空を見上げ、そっと手で雲を隠してみる。その景色は私にしか見えない。手をのけるとまたいつもの空。今度は雲を掴んでみる。当然、届くはずもないのに、空へと手を伸ばしてしまう。人は…目に見えるモノより見えないモノに、手に入るモノより入らないモノに、近くにあるモノより遠くにあるモノに、心惹かれ、興味を抱くのはなぜなのだろう…何故、今あるモノで満足しないのだろう…何故、今の幸せに気づかないのだろう…「今
かりん10 さん作 [389] -
ある男の日記 #4
3月9日ここ数日、何事もないごく平凡な毎日。仕事をし、女房と会話し、メシを食い、眠る。平凡な毎日がいかに幸福かを思い知った。襲ってきた男はまだ見つからないらしい。だがそれでもいい。また襲われる可能性もあるだろう。それでもこの穏やかな日が続くならそれがなによりだと思った。平和を「退屈」と思うのはこの上無い贅沢だ。生まれて初めてそう思った。やはり日本人は平和ボケしているのだろうか。3月16日女房から
ルイス・サイファー さん作 [418] -
あの日の夜?
やっとキョウの死を受け止め、現実なんだと確信した私はますます涙が止まらなかった。もう会えないし話す事もない 存在が記憶の中でしかなく、時間と共に薄れてしまう。人の死ってそうゆう事なのかな わからない… キョウの存在が在った事は私の中で余りにも大きく強烈に残っている。遺影を見つめていると今にも話だしそうだった「ありがとうございました 又来ます」 私は落ち着くとキョウの実家を出た。昔何回も訪れ、泊ま
優 さん作 [436]