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その他の携帯小説に含まれる記事が2136件見つかりました。

 
  • 小説とは何

    小説って何、と最近考える。小説は小説だと豪快にぬかす人もいれば、ぐちぐち一時間くらい語る臆病もいる。小の説というくらいだから、漫画と気が合う面がある。愉快でスリリングで活発。そんな面が小説にはある。しかし、たまに小説は文学と呼ばれることがある。学問に近い。重くて真面目でどんよりした鬱のイメージ。はてさて、どちらが本当の小説なのだろう。一つの結論。両方を内包している。軽くて活発な面も、重くてどんより
    ごはんライスさん作 [566]
  • 行き当たりばったり

    鈴木さんは、長編の構想を練っていた。新人賞に応募する用のやつである。今までに書いた長編を分析する。ひっぷほっぷ武将ブラックコーヒー刑事ポンチョの陰鬱スマイル大日本帝国ロックンロール大将いずれも、筒井康隆の反復文体を踏襲している。次回作はどうするか。反復でゆくか。その他でゆくか。鈴木さんは、コーヒーを飲んでタバコを吸った。詰まってきたから、散歩にゆこう。
    ごはんライスさん作 [622]
  • 雨降る夜にダンスを

    雨降る夜にダンスを。ダンスゆうてもダンスホールでやるような本格的なやつじゃない。適当に自分で考えた適当なダンス。気分が晴れる。憂鬱が吹き飛ぶ。雨降る夜にダンスを。雨降る夜にダンスを。適当なダンス。両手を挙げ、腰を振るくだらないダンス意味不明なダンス。意味がない方が気持ちいい。意味意味意味だらけの世の中だからね。君はダンサー。それがアンサー。雨降る夜にダンスを。雨降る夜にダンスを。明日は晴れるかな地
    ごはんライスさん作 [605]
  • 気高い変質者

    ――この時、私の洞察の針は、既にその男から、レジで淡々と仕事をこなす、もう一人の従業員の方へと振れ始めていた。流石だ……その蝋人形のような無表情は、複数の客に対応する継ぎ目継ぎ目に正確に綻び、私には、腹に添えられた両手の位置と言い、それと同時に折り込まれる腰の角度も、更にはその声の滑舌までもが完璧に思えた。しかし、やがて本の発注の能否を告げに戻った店員の“気高い変質者”への応対が、どのレベルで評価
    TAOさん作 [621]
  • 気高い変質者

    「すいません…」平然と手を挙げる男に、……困ったのは店員の方だ。一瞬、店内に沈黙が漂う……。私は事の顛末を観賞するべく、今一度襟を正し、男の次の言葉に耳を澄ませた。勿論視線は、手にした名もない雑誌に注がれたままで…である。「…これの下巻がある筈なんだが…取り寄せは出来ますか?」その下着の“赤い紐”は、男の顔をシンメトリーに二分し、陰部に宛がわれるべく僅かなシルクの生地に、男の鼻はすっぽりと収まって
    TAOさん作 [596]
  • Boys And Girls

    音が聞こえる少女編耳を塞いでも、聞こえる音。それが、聞こえるようになったのは、いつ頃だろう。少女、花園由里はヘッドホンから、流れる音楽をぼんやりと、聞きながら思う。いや、わかっている。あの事件からだ。あの事件の時私は壊れたのを、感じた。花園由里には、音が聞こえる。耳を塞いでも聞こえる電波から流れてくる音。絶えず流れてくる音を由里には、止められない。だから彼女は、いつもヘッドホンして音楽を聴いた。学
    Takashiさん作 [497]
  • 屈辱

    屈辱だらけの人生だ。くそみたいな人生だ。アホにバカにされ、バカに踏まれる。それでも生きてるって美しい。輝いてる。こんちきしょう、負けてたまるか、と思ってるうちは大丈夫だ。進める。暗闇の中でも、すごいスピードが出るぜ。屈辱にまみれてるからこそ、陰鬱に絡みとられてるからこそ、怖いものなんてもうない。ただひたすら進め進め進め。夜明けは近い。
    ごはんライスさん作 [580]
  • 久しぶり!

     ざああああああ。 雨が激しく降っていた。 びしょ濡れの男が立っている。 女と待ち合わせしていたが、女が来ない。そんなところだろうか。ケータイがない時代であろう。ケータイどころか電話すらない。江戸時代であろうか。確かに男はチョンマゲをしてる。 男はわんわん泣き出した。 ざああああああ。 やはり、ふられたのだな。 となれば、これは悲しみの雨。他の人にとってはただの雨だが、男にとっては悲しみの雨だ。「
    ごはんライスさん作 [855]
  • 青春カルテ5

    「「誰だ。お前は?」」名も知らない、少女……いや幼女と表した方が合っているかもしれない、ぶかぶかの白衣を着て、サーターアンダギーを持っている幼女は俺の顔を見て「……何だい?その間抜けッ面は」「産まれて15年、ずっとこの顔ですが……ていうかあなたは?」すると、幼女は口にサーターアンダギーをほおりこみ、保健室の一番奥にある保険医の机の上にどすんと座った。「私は、『黒坂 恵』。皆からは『クロエ先生』など
    大家さん作 [595]
  • シンクロニシティ

    俺たち夫婦はとても仲が良く、何をするにも大抵一緒だった。近所からの評判も上々で、特に裕福というわけではないが、幸せな生活を送っていた。だが、悲劇はある日突然に起こった。俺は悪徳業者に騙されてしまった。大量の借金が情け容赦なく俺たちに降りかかってきた。貯金を全てはたいても、まだ3000万以上も残っていた。その日から生活は一変した。毎日のように家に押し入る借金取り。軽蔑するような近所の眼差し。困窮な生
    涼太さん作 [784]
 
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