トップページ >> 詩・短歌・俳句の一覧
詩・短歌・俳句の携帯小説に含まれる記事が7357件見つかりました。
-
女王様とお呼び
女王様とお呼び最大の恐怖を宿して憎悪に濡れた瞳で泣いて掠れた喉で罵って穢れた独裁者だと悪魔の末裔だと「赦さない」と女王様とお呼び跪づき手をとって愁いを秘めた瞳で笑って潤んだ声で呼んで私の名だけをもう何も要らない私に王様と呼ばせて
薔薇姫 さん作 [460] -
僕 と君
僕は一人で君も一人僕らはみんな一人で君らもみんな一人だから僕は孤独で君も孤独なのさ僕らが孤独であるように君らも孤独であるのさ僕は一人一色君も一人一色僕らは十人十色で君らも十人十色僕の色が混ざって君の色も混ざって僕らの色が混ざって君らの色も混ざって僕も君も僕らも君らも真っ黒になってしまって皆一緒に見えてしまって僕は君の手を握るんだ君は僕の腕を引き真っ黒な僕らは君ら探しに歩くんだ
コンパス さん作 [305] -
戻らぬ日々に訂正線を引いて
貴女の『愛している』に私は『愛してる』と返して私の『さようなら』に貴女は『さよなら』と返して貴女はいつも私より一つ多く愛してくれたのに私の最後の言葉は貴女より一つ多くて傷つけて最後の最後まで優しくなくて最後の最後まで愛してくれて戻らぬ日々に思いを馳せる
となりのトトりん さん作 [450] -
カミに願いを
彼女にはどうしても叶えたい想いがあるそう だから願をかけてみる伸ばし伸ばした髪も今では腰まで届きそうああ それなのにいつまで経っても叶わない願かけなんて曖昧なものに期待した私がバカだったのねどうせ叶わぬ願いならもういっそきっぱりさっぱり諦めて髪をバッサリ切ってしまいましょうか頭を軽くすれば気持ちも軽くすっきりするのでしょうねああ だけどもう少しあと少しほんのわずかの時間だけ待ってみるのもいいかし
オレンジ さん作 [549] -
凸凹車輪
お尋ねしますよここにはどうやって行くのでしょう…ああ、なるほどありがとうあなたは博識だではまた縁があったのならばまた顔を合わせましょういつかの僕らもそうであったように
コンパス さん作 [339] -
昨日の手紙
こんにちは昨日は読みましたか読んでないだろうと思って書いていますこれを明後日くらいに読むだろうと思って書いています馬鹿な人でごめんなさいねどうせあなたは気にしてないのだろうけど細かいことの頓着のないことは好きよただものぐさなのは直して欲しいわきっと明日も手紙を書きますあなたは三通を一度に読む羽目になりますねそれが嫌ならばそのものぐさを直して下さいでも、まああなたのことだからそれぐらいのことも気に
コンパス さん作 [361] -
見た目重視
髪を染めてみたそれで世界は変わると思った何も変わらない心までは強く染まりきれないコンタクトをしてみたそれで世界は変わると思った何も変わらない見える景色は酷いままで…ピアスをしてみたそれで世界は変わると思った何も変わらない聞こえることは悲しいことで嗚呼…今やっと気づいたのだいくら強く、美しく、かっこよく取り繕っても何も変わらない見ためを変えても弱々しい心は変わらないのだ自分の世界を変えるのは心だか
東雲 さん作 [457] -
剣舞
血潮、舞い上がれこの舞台いざ、踊り狂わんこの人生剣舞じゃ 剣舞じゃ魂、片手にいと美しく咲き乱れバタバタ切り刻まれ倒れゆく人々弱いのう 弱いのうだから踊りごときで死ぬのじゃ舞え、踊れ、蝶の如く回せ、輝け、蛇の如く美しく 恐ろしく 力強い生と死のにほいそれこそ剣舞それこそ人生そうじゃ!ワラワは今、人生を踊っておるのじゃ…
東雲 さん作 [378] -
その手の中
月に手をかざしてみるとすっぽりと手の中に入るのに実際の大きさでは手の中に入りきらない遠く離れて手に収まるなんて皮肉だねきっと手に入れたいものなんてそんなもの近くては手に入らないから離れて初めて手に入る君が手に入れたものなんてちっぽけなものでもちっぽけだけど実は大きなもの握りしめて 抱きしめて 大切にしようだから忘れないでその手の中のちっぽけさを 大きさをその手の中にあるものの大切さを…
東雲 さん作 [396] -
12時30分
教室のスミ風に揺れるカーテン消えそうなくらい青い空当たり障りのない会話無くしたくないから友達ごっこ知ったかぶりの苦笑い知りたくないから悟ったフリ目を開けて見る世界が嫌いだからできるだけ下を向いて歩いた終わらせるのが嫌だから始めることもしない世界は僕を置いて廻る意味のないような日常といっしょに日常が投げ掛けた退屈の中を昨日まで歩いてきた教室のスミ風に揺れるカーテン消えそうなくらい青い空通りすがりの
ニコル さん作 [482]