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詩・短歌・俳句の携帯小説に含まれる記事が7357件見つかりました。
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月の恋
月は地球に恋をしたあの美しくて青い星に心を奪われてしまったのだ近づきたくとも動かないむしろ日に日に遠くなっていく自分にはない水、緑、生物が心のそこから羨ましかったそこで月は考えた地球に私の存在を知ってもらおう夜になると月は太陽の力を借り光った私はここよ!どうか私を見て!夜になると一際月が綺麗なのは地球に恋した月の求愛行動だからだ
東雲 さん作 [389] -
茜
空を見上げれば夕陽街が茜に染まりゆく何が悲しいわけでない嬉しいのか虚しいのかさえも俺にはわからぬただ美しいとしかわからぬのだ背後から夜がせまる夕陽が逃げるように夕と夜の間に生きる茜何かを悟らせてくれるまた一日を生きて良いそんな風に俺を慰めてくれるのだ明日もまた此処で夕陽を見よう
東雲 さん作 [384] -
アイデンティティ
アイデンティティを確立せよどこに本当の私がいるというのか周りに流され 長いものに巻かれるよく考えてもみろほら自分が誰かわからないだろう?私は何がしたいのかどんな人になりたいのか私という存在を世界に示せただ生きていればいいわけでない私が私であるための証明をしよう君に私を知ってほしいからアイデンティティを確立せよ
東雲 さん作 [383] -
紫陽花
貴方はどこか雨宿り私独り待ちぼうけ慣れました もうそれでも待つ私を貴方はきっと嗤う貴方が幾度 色を変えども失せぬ期待胸内育んでおります何度色を変えれば私の色に戻りますか愛してる愛してるよ貴方は囁くけれどやめて要るのは慰めじゃない雨に打たれ濡れ一葉ひらり雫が落ちる泣くのは貴方じゃない私の心です
薔薇姫 さん作 [422] -
偏食は損しかしない
「別に嫌いな物食べなくても生きて行ける」 はい そうですその通りです 人間「衣」「食」「住」さえ揃っていれば生きて行くことは容易い 「沢山の愛情を貰い心満たされる人生を歩たい」 はい そうです誰もが思っています 空っぽな身体に詰めきれないほどの心を注いで 満たしたい そう ただ 生きているだけでは満足できないのです 与えられた愛情を「これも嫌い」「あれも嫌い」受け入れない人 「これも好き」「あ
あまみ生富 さん作 [273] -
紐
揺らぐ心は色の識別を失い、不安にとりつかれながらも手探りを止めないのです。私から生まれた貴女への感情はいつでも卑しくどろどろしているのです。伝えた心は平行感覚を失い、不安定になりながらも貴女の元へ向かうことを止められないのです。私から生まれた貴女への言葉はいつまでも切なくさらさらと貴女の指先から摺り抜けてしまい遺ることができないのです。いつだって貴女の愛に甘えていたのでしょういつだって貴女の愛が
となりのトトりん さん作 [478] -
手鞠唄
目隠し、手錠で綱渡り誰かがそっと彼女の背中を押したんだ闇から闇へまっ逆さま僕は見たよはっきり見たよ彼女の口元 笑ってた夜通し、遊んで神隠し誰かがきっと彼女を部屋に閉じ込めた闇から闇へまっ逆さま僕は知ってるちゃんと知ってる彼女はいつも狂ってるすべては彼女の猿芝居
アヤミ さん作 [570] -
†wrist+cut Show
右手に力を込めて咲いた左手首から流れ出す赤い花こうして私は癒されるささやかな自慰行為傷口の深さで心の度合いを表す喋らないお人形 痕を残し愛らしい顔を悲痛に歪ませる唯一のコンタクト 救えない誰だって好きでこんな事はしない追い詰め追い込まれ 自分に負けたからお気に入りの靴が汚れると心が少し痛む だから wrist+cut お願い 新しいのください愛した人の亡きがらは何を言わないままだから wrist
千鶴 さん作 [316] -
一片ひらり『連詩』
昨日は桜が雨に打たれていたけどあまり散らずに耐えていました。その姿がとても健気です。一片一片は弱く淡い色だけど集まれば『ひそひそ』と噂話。雨が降ればみんなで『寒いね』って寄り添い耐えて。一片で見ても綺麗。みんなが集まっても綺麗。まるで人のように一人ずつでもとても綺麗。生命が凝縮していてとても綺麗。
となりのトトりん さん作 [496] -
桜雨
停留所に着くと私は傘を閉じた。傘には桜の花びらが一片 雨降る中で春を感じる 人は言う。枝が私の家の敷地に伸びてきた枝を短く切りなさい。人は言う。 桜の花が満開ではないですかその下で花を見させなさい人は言う。 桜の花がたくさん落ちて汚いではないですかその花をどこかへ捨てなさい停留所に着くと私は傘を閉じた。傘には桜の花びらが一片 雨降る中で哀しみを感じる
となりのトトりん さん作 [480]