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詩・短歌・俳句の携帯小説に含まれる記事が7357件見つかりました。

  • 約束

    他愛のない口約束のつもりだった他愛のない口約束のはずだったなのに……………ごめん…俺は…君との約束を守れないだけど…あの日の約束は…今も……
    吉川祐護 さん作 [403]
  • たとえ掠れた声でも

    最初に求めたのは 声を出すこと 拘束された小さな身体で 抵抗もせずに ただ苦しんでいた 勇気を出せば 声を出せば 私に幾重にも 巻きつけられた鎖を 壊すことができたのに… 鋭い眼に私は動けない 鎖だけじゃなく 恐怖にさえも震え 囚われている ほんの少し勇気を出せば 掠れた声でも出せれば 微かに指を動かせれば 私は消えなくても良かったのに 私は帰ってこない
    となりのトトりん さん作 [415]
  • 満たし月

    暗闇のベールに針で穴を開けたように満たし月が途切れることのない閃光で私の輪郭を静かに地に落とす 艶やかさを失くし茂った樹々の陰に入ると夜半の太陽は私の影を濃闇に溶かした 私は標を失ったようによろめき 蠢き見えない明日に動悸を覚え掴みどころのないベールを風が吹き 捲れるのを待つだけだった… 煌け…今夜の満たし月のように陽が高く昇るのを待つのではなく自分の手で濃闇(ベール)を捲ろう 身体に
    となりのトトりん さん作 [442]
  • アルカロイド

    屑を纏い身を捩じらせ 胸を掻きむしる 隙間から覗く曖昧な展示品(おもちゃ)は狂おしく…苦おしく…切々と願う君の手首 神に祈る両手は美しく艶やかに交錯している 冷たい風に捲き上げられた砂塵の声と 打たれる葉の悶えそして淡い血色の僕の中 打ち寄せる砂と幾億のモルモット 私を静かにさせるアルカロイドの結晶苦く…甘く…切なく… 広げる煉瓦の砂と幾億の奴隷達 私を高揚させる奇形の恋 具眼も持ち合わせて
    となりのトトりん さん作 [519]
  • 待宵草の色彩

    祈る声は拙くて    淡く霞がかった   白と 私の空は切なくて    壁の向こう側の   色彩が羨ましく感じた そこには憤りと呼応する呻きが犇めき合う埋樹に種を蒔く 羽をがれた蟲 種は幾つもの色彩を発し煌いてみせる 夏の空気は色とりどり変化して また屑宵を時煌つつ待ち続ける 陽が昇り朝が来れば    私の美は削がれてしまう     そっと     遠くへ 宵の中の埋樹に咲く待宵草の色彩が 
    となりのトトりん さん作 [497]
  • 気が付くと彼女が転がっていた気が付けば僕は涙を流していた頬をつたう涙が床に落ちる冷たく転がっている彼女に落ちる魂がなくなった君は何も言わないけれど甘えて話しかける君よりとても素敵だそして僕は彼女をしっかりと抱き締める僕の心はとても満たされて幸せだった体温を失った冷たい抜け殻の身体をずっとずっといつまでも抱き締めていたそこで目が覚めたいつもの朝僕の横で彼女は微笑んで甘えてくる繰り返される日々僕はと
    オレンジ さん作 [473]
  • 白い世界

    真っ白な世界雪は好きだ何もかしこも吸い込んでくれるから・・・白銀の世界に1人佇めば、そこにはもう、私を傷つけるモノは何も無い。《憎しみ》《恨み》《笑い》《恐怖》《快楽》全てを無に帰してくれる。だけど・・・だけど、時にこの白銀の世界は・・・この世界自体が《恐怖》にもなりうるのだ・・・全てを吸い込み過ぎて、自分が《何》で、あるのか、あったのかさえも・・・忘れさせてしまうから・・・
    真名 さん作 [288]
  • 隠恋慕(かくれんぼう)

    髪を持たない花に少しだけ  恋を愛情を注ごうと そっと奥に眠る匣(はこ)を開けた パイプオルガンの鍵盤のように軽くギザギザで  狂めいた葉の揺れはミルクを流した 花は陰を歩き 私から逃げようとする 花と私の隠連坊… 午前零時の鐘は巻きついた鎖を解くように 耳の奥で静かに木霊した 持つ事を知らなかった恋恋情(こいれんじょう) 朱と緑の幕が風で揺れる   それは穏やかに揺れる
    となりのトトりん さん作 [465]
  • そら

    そらはこんなに広いのにお前はいったい何に縛られているのだいや…実際は自ら縛られていたことにきづけお前はいてはならなくないお前は人を好きになっていい周りの非難に閉じ込ってただ人を憎んでいただけそらを見ろこのそらは美しい全ての人はこのそらの下にいるのに…自分に責任を持てやりたいことをやればいい言いたいことを言えばいいそらはこんなに広いのだから
    東雲 さん作 [393]
  • 寂しがり屋の貴女のために

    私が貴女を殺してあげる いつも美しくありたがっていた貴女を…私が最も美しく綺麗なままの貴女を殺してホルマリン漬けにしてあげるから貴女は言っていましたね 「きっと歳をとったらお互い忘れてしまうのだろうね」 私は年老いても貴女を忘れないよホルマリン漬けの貴女を眺めながらいつも思い出してあげる いつも私がすぐそばにいてあげる歪んでしまった愛の形だとしても罪の意識にどれだけ苛まれたとしてもたとえ「生きる
    となりのトトりん さん作 [470]
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