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詩・短歌・俳句の携帯小説に含まれる記事が7357件見つかりました。
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クリスマス
朱い服白い素肌雪はゆらゆら舞い落ちて黒い地面を濡らす朱い唇覗く白い歯吐息はぞくぞく押し出され二人の谷間にこだまする朱いストーブ白いタバコ冷気はじんじん忍び寄り一人我が身を侵食す窓の外の鐘の音の枕元には朱い靴下靴下には白い星空今宵祝うは異国の聖誕祭朱い血の海白い骨涙はぼろぼろ流れ落ちて君の屍を汚す今宵祝うは異国の聖誕祭
朱雀 さん作 [404] -
ダチュラ、ダチュラ
ナイフ型の灰色の三日月がこっちを見やがる。いま全身から血が抜けているのが分かる。そうか、月が俺を刺しやがったのか。血が足りない…血が足りない…亀裂が入った心、いっそぶち壊してしまいたい。コンクリートから生えた蔓草も、踏み潰してしまえ。どうせそこじゃ長居もできねぇさ。ガゼルは死んだんだ。さあ、あの呪文を唱えやがれ。ダチュラ、ダチュラだ
ブランキー さん作 [467] -
緩やかな坂
緩やかな坂ここを登った所に在るいつも日の沈む海空は赤く 一時 燃える月夜の晩に登ったその先に見えた見事な漆黒の海開けることを知らぬかのように日が昇ってすぐに坂を登って見えたのは何もかもが蒼い世界空も海も一体となる緩やかな坂を今日も登る表情のある海を見るのが好き表情のある空を見るのが好き
兼古 朝知 さん作 [460] -
遠い人
会いたい会ってちゃんと話したいメールでのサヨナラは嫌だよ
クッキー さん作 [350] -
クラウディ
平淡な日々を消し去ってくれた小さな光となり現れた あなた光が教えてくれた大切なことわたしの内に眠ってたモノを開花させて互いに求め合えてたのかな?寂しいとか暇なだけってわかってたけどわたしの所に少しでも来てくれたこと嬉しかった1番大切な人を失ったあなたの心の穴を少しだけ埋めることは出来てたのかな?まだ心にいる あの子と、関わってく子達に嫉妬なんかしたりして強がってた 素直じゃなかった本当はもっと会
サクラ さん作 [696] -
†花園
「ごめんなさい」唱えたら今夜も君の臓物にKissして「おやすみなさい いい夢を」お菓子な お菓子な こんな歌小守歌にして 良い子はおやすみ悪い子はデザートになってしまいなさい私は好き嫌いしない だから君も君も私のもの頭を撫でてほしい 確かなぬくもり 安心 ください過ちとは犯してから気付くものだから君は俯き 嘆いているもう 大丈夫 私が全て終わりにするから泣き顔はやめてくださいクリーム漬けの傷口
楓 さん作 [290] -
見舞い
白い壁今日は何故だか温かいきっとあなたが来てくれたから
のすけ さん作 [364] -
地に伏した 少女が一人
戦場にて 兵の他に地に伏した 少女が一人火薬玉と弾丸の飛び交う中で地に伏した 少女が一人青年の兵が 少女に気づき生死の確認…まだ生きていた「おじ ちゃん」消え入りそうな か細い声「わ たし我慢した よご飯少な くて も文句 言わなか た よ兵隊さんがね勝手 にお母さん殺して も泣かな かったよねぇ ど ぅして?痛いよ 痛いよ何で戦争な んて やったの死 んじゃう んだよみんな みん な…」冷た
兼古 朝知 さん作 [331] -
日用品
病院で毎日使う黄色のコップくすんだ色に歴史を感ず
のすけ さん作 [344] -
日和
君を救う為と差し出した腕は冷たく叩かれた心を癒す為と投げ掛けた言葉は拒否された西を見上げ東に後退る見つめる空は碧の艦隊冬の晴れ間小春日和朱く染まる夕闇まで立ち続けた微笑を浮かべたのち踵を返した西に背を向け東に進む重い脚は鉛の運び黒い血の海徒花の道今は朱い翼を休めよう今は燃え燻る心を見つめよう今を掃いまた新たな衣の為に西へ続く晴天の空冬の晴れ間小春日和
朱雀 さん作 [486]