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詩・短歌・俳句の携帯小説に含まれる記事が7357件見つかりました。
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†おどけた兎
それは絵画のような でも香りも感触もあって‐‐‐それは悪魔のような でも聖母のような眼差し‐‐‐僕はおどけた兎の眼をした 回廊を抜けて‐‐‐手足に纏わり付く気配を気にかけては‐‐‐溺れた夢に見た場所とは少し違っていたけれどそれが君が望む事柄ならこの代償も高くはないでしょう冷たく微笑む聖母に抱かれて壊れた時計の秒針のようにぐるぐる ぐるぐる 目まぐるしく景色を変えていく 僕はスクリーンに映った影絵
楓 さん作 [275] -
参加作品《儚き夢とノスタルジア》
電車の窓に映る自分の顔はあの頃なりたくないと思っていた大人の顔だったいつからだろう?夢を追い続ける日々を夢みてたはずなのに今は時間とノルマに追われる日々ビッグな夢を掴むんだと言っていたのに今は毎日吊り革を掴んでいる嗚呼、儚き夢とノスタルジアあの頃田舎には何にもなく東京は夢に溢れていると思ってただけどそれはただの妄想でしかなかった東京は溢れるほど人がいるだけで何にもなく田舎には美しい自然と優しさが
ジィーコ さん作 [729] -
自身喪失
長い人生の中でこぼれ落ちた小さなため息すきま風に吹かれて舞い上がりきしむ天井にぶつかりポトンと落ちた歩くための足はあるけれど歩くべき道は見当たらないそう思って振り返ると見えるのは歩いて来た長い道のり言葉を沢山覚えたけれど余計に気持ちは伝わらなくなった本当を知るにつれてそれ以上に嘘が見えてきた目を閉じると世界は黒目を開くと日常は白そして今ここにある焦燥感と消えてくれない自分
ニコル さん作 [454] -
参加作品【赤い実みつけた。】
木の葉が舞い散るこの小径を小走りで通り過ぎるわたしの息は白く首にふわりと巻いたマフラーさえひらひらと舞い降りる木の葉たちをまるでこまねいているかのように舞い上がるあの日きみが言ったんだ“赤い実見つけた”木の葉が舞い散るこの丘で小走りできみと走ったあの日は遠く胸に刻み込まれた古い記憶さえほろほろと流れ落ちる涙の粒でまるで洗い流そうとするかのようによみがえるあの日きみは飛んだんだ“待っててもう少しで
麻呂 さん作 [856] -
†オードブル
襖も開けて「こんにちは」 君に挨拶 ら蘭 ライ不埒な夢に沈みなさい お菓子なパレードで罪深い僕らはいつまでも繰り返す あやとり まるで蚕のように薄紅の口から漏れる吐息 君を観察 ら蘭 lie不適な笑みを浮かべた お菓子なパレードをChie遅れの君といつまでも繰り返すまぐわい まるで…あっ アァ憂鬱が迫る季節です 人恋しい時間です君を浮かべた頭には真っ赤なお花が咲き乱れた根暗うつ病まっしぐら 人格
楓 さん作 [257] -
セカイ で イチバン
自分よりもっと不幸な人がいるって言うけど世界で一番不幸な人は誰なの?もし その人に暴力をふるわれたりした人は今度はその人が一番不幸になるの?自分より悲しんでる人って一体 何の理由で泣いてるの?世界で一番悲しい人って何をしたと言うの?じゃあ その一番の人以外泣いていい人は誰ひとりいないの?世界で一番君が好きって言うけどこれはそんな理屈っぽく聞き返さないでほしい困っちゃうからでもね 本当だよ本当にそ
兼古 朝知 さん作 [341] -
I Will be…
小さな私の世界を今、開け放つんだ過去でもない未来でもない今こそ歩きだす勇気を持って携帯の電源は切って誰も来ないビルの屋上で大声で叫ぶ今から動くんだ守るべきものを守るため変わるべきものを変えるためここは君がいるべき所譲れない、譲らない場所ほらビルの屋上から何を見る?空を見るそれとも地面を見るつまりはその選択の違い今から走るんだ守るべき人を守るため来たる時を迎えるため今は君がいるべき瞬間譲れない、譲
東雲 さん作 [305] -
ビスケット
大事なおもちゃ壊されたとってもとっても悲しかった涙で濡れた顔でケンカしちゃった当然僕には勝てっこないけどそんな時お母さんはいつもさ僕にビスケットをくれたんだ口の中に広がるビスケットは涙と一緒に消えちゃってた「何したの大丈夫?」声がしたんだ「もう泣かなくていいよ」声は優しかった「うんビスケット食べたから大丈夫」公園でまた奴と会った僕のおもちゃ壊した奴アスレチックでお面かぶって遊んでた当然僕はそこの
東雲 さん作 [273] -
参加作品【少年】
昔、夢見た妄想親にほしい物がほしいと言えなかったなんか悪い気がして父から貰った時計落として壊してしまった罪悪感でいっぱいに…友達に馬鹿にされて泣きながら帰ったただ悔しくて、悔しくて昔、夢見た妄想今、大人になってそんなことあったっけ?と、とぼけるでも心の奥にある記憶は忘れたいけど忘れられない純粋な目をしてた少年が今の僕を見てる
東雲 さん作 [370] -
参加作品「景色の中」:木村蜜実
いつも見ている景色は小さい頃から続くあたしの歴史を色とりどりで刻むあなたが手を引いて幼いあたしの手を引いてでこぼこの帰り道赤とんぼが飛んでいる夕焼け空にあなたが微笑むそんな風景をたまにふと思い出す泣いても 笑ってもいつも温かかった大人になってもあなたのようになりたかった今でもそう 思ってるいつも見ている景色は小さい頃から続くあたしの幼い記憶を疲れた時に 優しく 思い出させるあなたの温もりを優しく
木村蜜実 さん作 [384]