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詩・短歌・俳句の携帯小説に含まれる記事が7357件見つかりました。

 
  • 黄泉の人

    桐一葉考え倦ね我に落つ並びたる頑固頭の南瓜かな縁のなき真昼の空の蟋蟀や洋風の煉瓦造りの木の実かな秋の雲たちまち闇を連れてけり古文書の白粉花の秘密かな轡虫鳴いても泣けぬ思ひあり鶏頭や子規を思ひて数えけむ青年や思ひ思ひの秋の蝉この道の名人誰ぞ鮭を焼き先人の知恵や我らの天の川
    比呂さん作 [334]
  • 寺の鐘

    寺の鐘夕暮れ時や秋の山逆上せたる頭を冷やす芭蕉かな朝早く挨拶したる瓢かな文月や夜の問答多きこと此処其処と友と笑ひて草じらみ山葡萄紫色の獣道鵙鳴けば夜叉も戦く処かなただそっと筆運びたる夜学かな幻想を描きたがるや秋の夜俯きて畦道歩く秋の暮芋掘りて生命感ずる手のひらや鰯雲いよいよ棲むや最上川虫たちやけふも叫びて夢うつつ葛の葉や向こう三軒茶屋の庭枝豆の八百屋に暫し奉公や落鮎の群れを探して川往けり苦しみの闇
    比呂さん作 [328]
  • Lie

    私は幸せになるはずじゃなかったのどんな辛くても悔しくてもずっとこの場所にいたのは逃げたくなかったからあなたの背中をたった一度でも見逃せば消えるものだと自分のそばに置いていたから私は幸せになるはずじゃなかった一度も見逃さなかったその背中がもう見えないあなたから去ったのか私が違う場所にいたのか初めからここにいなかったのか私はとても幸せです今はもう顔を思い出せないくらいに遠く離れても
    しんともさん作 [342]
  • 天体望遠鏡

    天の川悠久の時輝けり食卓に二尾の鰯の夫婦かな鶏頭や朝日が照りてまた一輪星空や句会の後の轡虫上人の法を護れる秋の灯小さかる赤子の拳終戦日山の端に夕日かかりて案山子かな恋したる少女の瞳女郎花終戦日天を仰げば旅客機や蟷螂や刈っても捕れぬ思ひありいにしへの天竺思ふ月夜かな細き手にリングをはめた夕月夜月照らしカフェオレ作り異国人法師蝉解く数式の確かなり弦がまた切れたと言ふやきりぎりす霧晴れた真昼の原に駿馬駆
    比呂さん作 [323]
  • 無題

    なぜ去ったのだろうあのままとどまっていたらもっと早く見つけられたかもしれないなんとなく始めてむなしくなって去りなんとなく戻ったあのとき去らなければもっと早く寄り添えたかもしれないひとりにしてしまったさみしい思いをさせてしまったひとりで苦しい思いをさせてしまったごめん謝ることしかできなくてごめん
    にー。さん作 [300]
  • また明日

    うらやましい私はそれを持ってない同じ人間なのにずるいなぜ私だけこうして刺した視線の矢今思うとこの背中も傷だらけ今笑ってる人は次に泣く人かもう泣いてきた人きりがない堂々巡りきりがないからもういいなにも無い訳じゃない世界を見渡せばこんな愚痴などくだらない世界が広すぎるから自分さえ見失う誰のせいでもない世界のせいでもない乾いた喉はお菓子で癒やすしょっぱくて美味しくてまた明日
    にー。さん作 [287]
  • 月想ひ

    月光や衆生の心包みたる三日月や僕の心は月世界月光を通す硝子の貴公子や彼此を越え浄土に住す荻の原秋風や二次関数を運べけり隣家から引っ越しの声轡虫鶏頭や字面を追って考えむ片寄れる夜更けの我の秋思かな鶺鴒の進みたる道止めたかり新涼の風に吹かれしB4版新しき生命聞こゆる木の実かな夜が明けて爽やかな風虚子の句や蔦の這ふ時代感ずる家屋かな独り身の我に沁みるかなかなや牛の食む牧草につく飛蝗かな西瓜切る手に渾身の
    比呂さん作 [333]
  • 朝顔

    はじめまして、今日から主に当季の俳句を投稿させていただきたいと思います。まだ、俳句を始めて1年足らずの初心者ですので稚拙な点はご容赦下さい。その代わりと言ってはなんですが自分の思いのたけを字余り字足らずありますが、ほぼ十七音のリズミカルな俳句にして皆様にお届けしていきたいと思います。若輩者ですが、よろしくお願いいたします。朝顔や子は眠さうに目を擦り屋上のペンキ剥がれて流れ星露草に浮き世の恋を重ねけ
    比呂さん作 [391]
  • 夏の夜

    貴方の温もりがまだ消えないままふと見上げた空に並ぶ三ッ星一際輝くその星が一体何なのかなんて特に考えた事もないただいつもあるのはカシオペアと北極星貴方に触れるまでに思い出して見上げた空には綺麗な杓の星どうやらカシオペアが告げ口をして杓の星は意地悪になったみたいいつもの三ッ星には程遠い北極星だけはただそこで黙って私たちを見ている
    ゆなさん作 [504]
  • 夢がある。

    人は皆夢がある。無い人もいるかもしれないケド、心の中には きっと なにかが芽生えはじめてる。その 何か を、自分が探して、やっと夢になるそして、夢を追いかける。壁を乗り越えながら…。。
    時乃 彼方さん作 [306]
 
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