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詩・短歌・俳句の携帯小説に含まれる記事が7357件見つかりました。
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15分遅れで君はやって来た
見慣れた街を背に向けて乗った昼下がりの電車は 穏やかな午後の陽射しに揺られて僕は何故か浮かれてる だって僕は君と待ち合わせてる Ah胸が騒いでる 2つ目の駅を遠すぎた頃財布の中身が気になる もう少しいれてくればよかったなでもどうにかなるだろう ちょっと早めに家を出たから Ah早過ぎたかな でもね気の笑顔にもう直ぐ会える不安はどこかへ消えて行く 何を話そうか考えても 結局違うこと言ってるんだろう
キャロルの秘密 さん作 [563] -
水鏡
胡蝶ヒラヒラ 夜を飛び糸月の、 白い姿が 黒々と空と闇とを ひきよせる胡蝶ヒラヒラ羽開き蛍光色の骨みたく模様がヒラヒラ 舞い躍る胡蝶群がる糸月の白い姿の映る水夜より黒い 水鏡胡蝶ヒラヒラ 触れるたび白い姿の糸月のユラユラ揺れる水鏡
α さん作 [443] -
夕闇小闇
日の暮れた、渦巻き銀河の円盤でアルデバランを はずませてたったひとりで バスケットゴールポストに シュートをきめてアルデバランが トントントテンと 足元ころがる日の暮れた、渦巻き銀河の円盤でアルデバランを はずませる周囲に分子が ないせいで音は少しも響かない少々バスケに 不向きかと思うと白い 光がさしてMr.ハレーが ほうき星のって帽子を掲げて ご挨拶日の暮れた、渦巻き
α さん作 [422] -
WORLD ON STRINGs
太陽系を肩かけて軌道の弦に弓つがえ新世界でも奏でようドボルザークよ こんにちは弓の角度を間違えて第三弦が ブチ切れて地球が 彼方へ弾けとぶ通り掛かった ねこさんがくわえてどこかへ 行っちゃった
α さん作 [427] -
月の破片
夕焼け過ぎた 暮れ空にはがれかけた 月がある空は残照 失って月は明かりを 増していく暗く冷えた 部屋の中アダージェットが 波を打ち手の平だけは 闇から守る月はとうとう はがれ落ち空を ゆられて 沈みくる受け止めようと 差し出したわずかばかりの 手の平を月は素っ気ない目で すり抜けてグラスに落ちて カランと音たてるグラスの中で 月は溶け細かな
α さん作 [439] -
月のカクテル
月の光が しずくとなってグラスに なみなみ注がれてささやかなバレリーナの人形がゆるりとボートをこぎ出して頬杖ついて ため息ついて月の光の湖面に たゆたい月の光が しずくとなってぽたぽたグラスに 注がれて表面張力 耐え切れず月の光が グラスを 伝って流れ落つボートはゆるりと ふちへ滑ってささやかなバレリーナの人形があきらめきって ため息ついて月の光と グラスのふちから光の届かぬ ガラスの底へ
α さん作 [425] -
blamable MoonStone
月長石の鏡の燃える壁からはずして 盆にして気になる人の 首のせる気になるあの人 不機嫌で口元かたく引き結び月長石の 鏡の上で青冷めてこの期におよんで 拒絶する月長石の鏡は燃えて 湖面の青い月光りほとりで七度の 舞を舞い最後の衣を脱ぎ払いサロメは おまえに口づけするよサロメは おまえに口づけするよ
α さん作 [450] -
あさひだまり
姿の見えない おどり子さんこけむした、森の朝日の中にいる夜の湿気を太陽が、 とろかすように あたためて小さな生き物 動き出す蝶がチラチラ 水たまり囲んで 水のむ 陽だまりで姿の見えない おどり子が そおっと とおりぬけていく つまさき立ちで、ほほ笑む唇 人差し指あて こけむした 森にさしこむ 朝の陽のあいだを軽やか 行ったり来たり
α さん作 [424] -
愛する事
愛する事ってこんなにも、大変だって事よく気付いた。当たり前のようで、ちょっぴりせつなぃ。またなッて言われても、君の背中に抱き着いていきたくなる。愛してるから。不安になるょ。いっぱい?君と抱きしめて寝ていたくなるよ。それくらい好きなのに、気付いてくれてなぃ。もぅ、どぅしていぃのかわからない。けど、それじゃ駄目なんだよね…。私だけ辛いんじゃなぃ。彼も同じように辛いんだよね。お互いに、愛し合わなくちゃ
なまり さん作 [245] -
優しい風の中で
10月の風が吹けば君は大人になる 出会った頃は僕たちまだ18の始まり 二度目の夏が過ぎて互いの我が儘とか 優しさも知った甘える君の癖も 季節は流れ街の景色を塗り替えて この目に映るすべてのものを壊して行くけど 二人だけ変わらずに いつだって優しい風の中で どんなに離れてても二人は大丈夫さ 信じることだけは忘れずにいた二人だから どこかが擦れ違うたびに見えるものがある ふざけ合って笑った時の二
キャロルの秘密 さん作 [587]