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詩・短歌・俳句の携帯小説に含まれる記事が7357件見つかりました。
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アメンボ
五月雨のふる空の水煙水田うつあまつぶの波紋みなも走るアメンボおおく曇天のうすやみ静か
H.W.さん作 [456] -
無産
何もならないのに努力する後で疲労が残るだけせめて何かの理由付けをして心を動かし、体を動かす疲労が満足感に変わるように
迪加さん作 [493] -
昨今
傾国の日に迫る夕暮れ斜陽の影に世は静まる君候の心とピエロ胸中の悲しみかりそめの繁栄と日陰者の哀歌
H.W.さん作 [596] -
返す
返したいと思って頑張ろうとした受け取れるものは ほんのわずかな物でも受け取った物を見せるのが恩返しだと思うから
しんともさん作 [590] -
天使の軍と悪魔の軍
吸血鬼の裁き、淫行の者の裁き、人殺しの罪、血の罪、牢につながれし魂に…燃え盛る地獄の業火…とこしえの裁き、ハデスの炎気違いじみた義者の瞳、救いの“光”が包むその体達者な弁舌は自らの“義”を夥しく語り神の言葉におののく罪人をあざける悔い改めない吸血鬼もその心は狂気のままにすべての者はメギドの山に集まりてまったくの闇の中でうちふるえる固まった事物の中で動くこともゆるされないキリストの血は義者の衣を白く
H.W.さん作 [609] -
午前3時
夜のしじまに聴こえる風呂場の水音とか時折聴こえる不良学生の叫び声とかより静けさを増してくれるね今、外の世界はどんなことになってるかなんて大それたことを考えながら僕は午前3時に外へ出て少し風に当たりながら夜の見廻りをする野良猫たちに感謝する僕は時間的感覚を失いながら朝日が出るまで起きていようかなんてことを何周を思い巡らせながらきっと朝を迎えるんだろう
クリスさん作 [527] -
曇天
曇天に君はうたう 流れる黒髪、緋色の衣さみだれに君はうたう 吹く風は湿り気を帯びて遠く声よとどけ 鳥渡る空を見上げて眼前の湖 山間の静けさをたたう
H.W.さん作 [525] -
ハッピーバースデー
あれから数年がたちもうすぐ迎えるバースデー大人になりきれなかった時素直に祝えなかった生に否定的だった自分にサヨナラして今を生きようあの頃と比べて景色の見え方が変わったから祝ってくれる全ての人へありがとうの言葉を…
花音さん作 [681] -
泣いた日
日に日に弱っていく姿をなにも言わず いつものようにたとえ苦しくても 不安でも弱音を吐かなかったあなたになにも心配せず いつものように愛してるなんて 考えた事もなかった初めて弱音を聞いたのはもう動けなくなった頃だった痛いの もう帰りたいのと子供のようにそれでも 優しい言葉を一つかける事なく家へ帰っていったよ泣いたのは 電話で聞いた時じゃない急いで乗った電車の中でもないあなたの顔を見た時も涙一つ流れな
しんともさん作 [513] -
ネガチブソング
僕はひざを抱えて暗い部屋のすみにいる大人になんかなりたくなかったぎゅっと目をつむる懐かしい思い出たちはいつも僕にやさしいけど夢からさめたあとには切ない気持ちだけ時間のながれと社会の波にのりそこねてしまったのにそれでも太陽は東からのぼるんだざんこくに時間よとまれ僕のいまをうばわないでくれあああとどれくらいを若いと呼べるのだろう子供のときは未来がいつもそこにあったけどとしの分近づいたのにいまは見えない
H.W.さん作 [505]