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詩・短歌・俳句の携帯小説に含まれる記事が7357件見つかりました。

 
  • 八方美人

    死角は許されない隙を見せてはならないそう自分に言い聞かせてはいつもいつも八方美人その場しのぎの愛想笑い耳を澄ませてみれば偽りの姿がバレた気がしてさらに私は私を隠すこんなにも隠しているのに見透かされている気がするのはどうしてなのだろう隠しに隠したら本当の私は何処かにいってしまったようだ不安はそのままで私は私を隠し続ける隠し続けるしかできはしないのだ
    東雲 さん作 [460]
  • メルヒェン

    スノッブ気取って君の手を引き空を歩いてみたい空では鳥達が楽しげに求愛のダンスを僕と君は緩やかなチークダンスを踊るのさ揺れる君の髪の先から柔らかな匂いが流れ出すそれはまるでハープの音のように…やがて僕らが唇を寄せ合う頃空は見たこともない橙色に染まり二人の唇の隙間に煌めく西日の美しさに世界は時計の針を止めてしまうだろう
    ベンジー さん作 [486]
  • この声が枯れるまで

    この想いが決して届かなくとも私は歌うのです知っているのです解っているのですでも止められぬなら私は喉を掻き切ってでも声にせずに歌うのです届けてはならぬこの声が一秒でも早く枯れるように私は声にせぬように歌うのです貴女の声が聞きたくても 貴女の眸が忘れられなくても貴女の心音が愛しくても私は口を糸で紡いで声を殺すのです届けてはならぬこの想いが届けてはならぬこの声が一秒でも早く枯れるように祈るのです過ちの
    となりのトトりん さん作 [693]
  • 道連れ

    自分に苛立ち他人をけなすぐるぐるぐるぐる螺旋となるほら、あなたもお回りよ次々と他人を道連れにさぁ 回って回ってこの先 終わる予定はないさぁ おいでおいで先頭となるのは私です怠惰を尽くし愚民と化すずるずるずるずる落ちていくほら、あなたもついておいでよ次々と他人の足掴むさぁ 落ちて落ちてこの先 地にぶつかることはないさぁ おいでおいでみんな一緒だから怖くないみんな一緒だから怖くない
    十日十月 さん作 [497]
  • この胸の問いかけを

    このどうしようもない孤独感を振り払うには?このどうしようもない悲しみを無くすには?何が正しくて何が違っているのかわかっていても気持ちがついていけない愛されれば幸せ?愛すれば幸せ?他人は何でも言える…でも一人では生きていけないこの矛盾だらけの自分を理解出来ない?一番わかっていないのは自分自身かもしれない
    長沢蘭 さん作 [655]
  • 今日の風

    すくむ首秋の気配を通り越し冬の記憶が頭をよぎる
    のすけ さん作 [479]
  • Jack-o'-Lantern

    解かれることを待つ屑夜の中で蛍を燈して歩いている夜は闇に包まれながら透明感を増し空気は流れるままに流れてる夜は増し蛍の光では弱すぎて私は歩けなくなってきたからジャックランタンの灯火を吊るし彷徨っている私は祝福されたことはないけれど自分の嘘にだけは正直だった誰かを傷つけなくては生きていけなかっただから僕は言う『お菓子をちょうだい くれないと悪戯するよ』解かれることを待つ誰かを傷つけた罪から向こうの
    となりのトトりん さん作 [584]
  • よぶ

    君と離れてしばらく経ったけどどうにも消えない温もり寂しくてたくさんもらった愛情をたくさん分けあった悲しみ今はひとりぼっちの僕は誰にも聞こえないように呼んでみるまた会いたいと呟いてみる
    ずぃ さん作 [438]
  • アイアム

     アイアム 僕は ひとかたまりの土くれ 特にはなにもいわなくて 踏みつけられていていい アイアム 僕は 風になれなかった葉っぱ ただ落ちて ただそれだけだった 悲しみ 寂しさ 嫌悪感は 全て自分に向けられて ああ ここは なんてくだらない部屋 アイアム 僕は 椅子 アイワズ 僕とは 壁 
    シソラ さん作 [390]
  • 幽霊

    どれくらい愛しいだろう。顔を見なくなってどれくらいだろう。とても悲しくてとても怖い。あの時の僕、存在が当たり前だった。あの時の僕、とても大好きだった。今は違う。階段を降りる度に。明かりのない部屋を見る度に。どれくらい愛しかったろうかと。たぶん。泣いてる。今も見える、はっきりと。声が。姿が。温もりまでも。僕の目の前に立って普通に。
    コミュニケーション@ さん作 [473]
 
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