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学園物の携帯小説に含まれる記事が836件見つかりました。

 
  • ほんの小さな私事(93)

    私は、赤と青の混ざり合った靄を纏っている人影に近づいていった。ある程度寄ったところで、その人影が誰か、特定できるようになり、それが、山下さんの後ろ姿だと気づいた。「山下さん!」私がそう呼び掛けると、山下さんは、その声に反応して、こちらを向いた。虚ろな表情でこちらを見る彼女。視線はこちらを向いているものの、心そこに在らず…といった雰囲気を見せていた。「山下さん。心配しましたよ。今までいったい何処に
    稲村コウ さん作 [361]
  • ありがとうこの世界にいてくれて−01眠り姫−

    私の知らない記憶。ずっと忘れていた記憶。なぜか、いつもこの場所に着く。不思議だった。でもある日。「佐奈?」「え?」車椅子に乗っている私に話かけて来たのは、私と同じくらいの男の子だ。「佐奈だよな?」「だ・・・れ?」「俺だよ、七樹だよ?」男の子は七樹と言うらしい。「わからない・・・ごめんなさい」「・・・そうだよなぁ7年前にお前が引っ越してからだな」佐奈は悲しく七樹を見た。「家、どこ?」ス・・・・。佐
    うさぎ さん作 [368]
  • オタクさん、元気??

    「そうだよ」 ※研究会※のメンバーは揃いも揃って首を縦に振りました。 なんで私のクラスなの? するとまたもや※研究会※のメンバーは揃って言いました。「だって、私達のクラスだと色々面倒だもん」 ……私ならいいのかよ! 私は怒りと私以外の何かが沸き上がるのを感じました。 …………ふざけんな! 俺は紙を破り捨てて立ち去った。俺は家へと歩いていた。 毎回、全部俺に押し付けやがって! 本当、ふざけんなよな
    防波堤 さん作 [354]
  • オタクさん、元気??

    私は疑問を解消すべく、曲がり角の陰から出ていきました。 一体、何をやっているのですか? 私は※研究会※のメンバーに話し掛けました。 すると、※研究会※のメンバーは、一斉にこっちを見ました。「あ、港。はいこれ」 会長が何かの紙を私に渡しました。 私は手元の紙を見ました。___________ 家庭科 大作戦☆内容 4月18日(木)橋垣港のクラスで家庭科の授業がある。それを
    防波堤 さん作 [329]
  • ほんの小さな私事(92)

    結局、保健室にも山下さんはいなかった。手掛かりになるような事もなかったが、気になる事は多くあった。まず、保健室にいた怪我をした生徒たち。カッターで切られた様な傷や、服の切れ方は、ここ連日起こっている事件との関連がありそうだ。また、それとは関係無い事だが、保健の先生である加藤なつきさんは、私の叔母であるという事が判明した。ただ、なぜ昨日、対面した時に気づかなかったのか…というのもあるのだが、そのあ
    稲村コウ さん作 [325]
  • いじわる先生 1 〜生徒、先生の挑戦〜

    「やめて…」悲痛な叫び声とは裏腹に、同級生は腹に蹴りを入れる。そう、最近社会問題になりつつある、『いじめ』がここ、桜井中学校でも発生していた。場所は定番。体育館の裏や倉庫の裏。「お前さ…なんかムカつくんだよ。」理由は特に何もなく、階級的に下の人をいじめる。これも最近増えているケースだ。「…っ!」あきらめよう。このまま耐えていよう。その時、声が遠くから聞こえた。「先生!こっちです!」「先生…?」そ
    るー6 さん作 [777]
  • オタクさん、元気??

    4月10日(水) 私はフツーに廊下を歩いてました。 なのに なのにい 何でこんなことに? その日私は※研究会※の部室に向かうため、廊下をてくてく歩いていました。 早く部室に置いてある漫画読みたいです〜♪ なんて考えてました。 そして私がスキップを始めた時、曲がり角の先から怒声と悲鳴が飛んで来ました。 一体、何なのでしょうか……。 私は曲がり角の壁際に立ち、そっと向こうの様子を伺ってみました。 す
    防波堤 さん作 [378]
  • ほんの小さな私事(91)

    保健の先生は、私のいる側にやってくると、私の事をまじまじと眺めた。「ほー。ふむふむ。ほほぅ。なるほど。」「ええと…なんでしょう?」治療を放置され、騒いでいる男子生徒を無視しつつ、保健の先生は、私を見渡し、何度も頷く。私はただただ、困惑するばかり…。「うむ。そういう事か。お前さん名前は?」唐突そう聞かれ、やはり困惑しつつも私は自分の名前を言った。すると、先生は、『やっぱり』といった表情を見せた。「
    稲村コウ さん作 [329]
  • ポーカーフェイス (2)

     あるとき仲間うちで、「男子のなかで誰がいちばんかっこいいか?」という話になった。 なんと三人が武田雄一郎の名を挙げた。驚きの割合だ。しかも、そのうちの二人が近々告白するつもりだという。仲間になって二週間で、早くも二人が火花を散らすことになってしまった……。 女同士の勝負が勃発だ。二人とも頑張ってとは言ったけれど、成功するかどうかはかなり怪しいものだ。  というのも、彼には人を寄せつけない雰囲気
    ABE さん作 [409]
  • ポーカーフェイス (1)

     この春、私は高校生になった。  新しい環境に身を置く際の居心地の悪さを、久しぶりに味わった気がする。  それなりに楽しい学校生活になることを祈りながら、私は最初のホームルームの時間をむかえた。  クラス全員がそれぞれ自己紹介をしたとき、私は初めて武田雄一郎を知った。なかなかイケメンだとは思ったけれど、それ以上の気持ちは沸き上がってこなかった。彼の自己紹介は無難そのもので、特に印象に残るもの
    ABE さん作 [469]
 
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