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学園物の携帯小説に含まれる記事が836件見つかりました。

 
  • ほんの小さな私事(67)

    高野さんが現場を見に行っている頃、私は妙に、嫌な予感を覚え、弓を引くのに集中する事ができなくなっていた。『どうも集中できませんわ…。なんでしょう…どうも落ち着きませんね…。』そう思いながら私は、一度、大きく息を吐いた後、ゆっくりと弓をおろした。そして、床に正座し、弓を床に置いてから、目を瞑って、心を落ち着けようと試みた。静まり返った空気のなかで、余計な思いを振り払い、精神を研ぎ澄ます。僅かに遠く
    稲村コウ さん作 [326]
  • 学園サバイバル? START

    私立相川学園高等学校。高野大介はいつものように英語の授業を受けていた。受けていたというより、居るだけ。大介はしっかり睡眠をとっていた。その時だった。学校に閃光が走った。まぶしい…「ん…。」大介は起き上がった。「…え?」早くも教室内の異変を感じた。「うそだろ…」生臭い死臭。焼け焦げた死体。まるで原子爆弾でも落ちたかの様に。「マジかよ…!」すると、何人かむくっと起き上がった。大介はハッとする。どうや
    るー6 さん作 [555]
  • ほんの小さな私事(66)

    保健所の人達が、死骸の処理を終え、去っていった後も、瀧口先生達と警察官が、色々と話を続けていた。そこに、後から駆け付けてきた高野さんが、現場に到着した。「ん?何で高野、ここに来てるんだ?」高野さんの姿を見つけた瀧口先生は、高野さんにそう言ったが、高野さんは、キョトンとした顔で答えた。「何でも何も…騒がしかったからきたのよ。何かあったの?」そう聞いてきた高野さんに、瀧口先生は、一度ため息をついてか
    稲村コウ さん作 [331]
  • ほんの小さな私事(65)

    そんな風に、休憩がてら、私たちがしゃべっていると、遠くから次第に、こちらに近づいてくるサイレンの音が聞こえてきた。暫くして、サイレンの音が一番大きく聞こえていた所で止まった。「一体…何なのでしょう?学校の校舎側に来た感じですが…。」「何か事件とか?なんだろ?…気になるなぁ…。」私たちは、そう言いつつ、音の響いていた方向に目を向けてみたが、弓道場は壁に囲まれているので、外の様子は見えない。私は高野
    稲村コウ さん作 [355]
  • 短気で不器用な俺〜八〜

    俺はまだ退院できず、退屈な日々をおくっていた。その頃「あのガキ?確かこの学校だよな」「あぁそうだよ・・・どーすんの?あいつ何もしてないじゃん」「何もしてねーけど気に入らねぇんだよ。あいつにそっくりで」「そーか?まぁーいいや。すきにやりなよ。誰か出て来たよ」女だった。「おい」「えっ私ですか?」「そーだお前だ」「何ですか?」「この学校に・・・・あー名前わかんねーや」「ひょっとしてこの人ですか」そこに
    NIGHT さん作 [370]
  • 蛙の願い(5)

     家に帰ってベッドに身を投げる。なんだかとても疲れた。さっき前ちゃんと交わした会話を思い出す。結局俺は学校のことになると口籠もった。「友達なんていねえよ」なんて言えるわけがない。言っておくが大谷は友達なんかじゃ決してない。なんだかとっても疲れた・・・ 辺りが暗い。どうやら寝てしまったらしい。いつも枕元に置いてる腕時計を探した。目覚まし時計よりこっちの方が何かと機能が良い・・・って、あれ?ない。ど
    安藤 さん作 [403]
  • ほんの小さな私事(64)

    瀧口先生が、警察と保健所に連絡を入れて、ある程度した頃、まず、警察官が最初にやってきた。瀧口先生は、事前に、最初に現場を目撃したという生徒に状況を説明させ、続けて瀧口先生自身が、警察官に事情を話した。あとは、野次馬になっている生徒たちを廊下から追い出し、警察官が駆けつける前にやってきていた教頭先生を交え、現場検証を開始した。改めて今度は弓道場。私はある程度、射撃を続け、感覚が自分の思う所まで研ぎ
    稲村コウ さん作 [337]
  • ほんの小さな私事(63)

    渡り廊下には、広まった噂で、野次馬が次第に増えていった。倉橋先生は、どうしていいものかわからずに、周囲の生徒を、犬の死骸から遠ざける所まで下げたものの、あとどうするかを迷い、おろおろするばかり。そんな時、駆け付けてきたのは、瀧口先生であった。瀧口先生は、最初、犬の死骸を見て、一瞬たじろいだが、すぐに冷静さを取り戻すと、倉橋先生に向かって言った。「状況はどうなっているか、わかりますか?」「い…いえ
    稲村コウ さん作 [337]
  • ほんの小さな私事(62)

    倒れている動物は大小二匹で、片方は犬であった。その犬は首を鋭い刃物か何かで切り裂かれており、辺り一面には、犬の首から吹き出した血で染まっていた。山下さんはそれを見て、ショックのあまり、その場にへたりこんでしまった。「何でこんな…。」香取君も、その光景に驚き、言葉が詰まったが、それよりは今、へたりこんでしまった山下さんの事が気がかりである。「立てる?」そう聞いてみたが、山下さんは、呆然とした表情の
    稲村コウ さん作 [339]
  • ほんの小さな私事(61)

    私たちが弓道場に居た頃、別の場所で、事件が起きていた。山下さんは、図書館から一度、校舎に戻ろうとしていた。図書館の二階にある資料室の鍵を職員室に取りに行く為であったが、本人は下の渡り廊下から、校舎へと移動していたのだ。昨日の事もあったので、あまり本人としては、こちらを通りたいと思っていなかったのだが、この時は、同じクラスの図書委員である香取君が一緒だった為、心配はあるものの、下の渡り廊下で行く事
    稲村コウ さん作 [332]
 
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