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学園物の携帯小説に含まれる記事が836件見つかりました。

 
  • ほんの小さな私事(54)

    図書館に到着すると、私たちは先ず、入り口にある受け付け口を覗いた。事務室の中では、パソコンの前に座って伝票処理している林さんの姿と、その横で、何かの帳簿を開き、図書カードを見ながら色々とその帳簿に書き込む作業をしている山下さんの姿があった。「やっほ!今取り込み中?」高野さんが軽い挨拶をすると、それに山下さんが反応した。「あ…ううん、大丈夫。取り敢えず、暇な間にやっておける事やっておこうと思って、
    稲村コウ さん作 [365]
  • ほんの小さな私事(53)

    午前の授業が終わり、昼食を終えた後、私は高野さんと一緒に図書館へと向かっていた。「ホント良かった〜。沙羅ちゃんが図書委員引き受けてくれて。ホントならクラスで男女一人ずつなんだけど、男子が誰もやらたがらなくってねー。困ってたのよ。」そう。高野さんが言う様に、私は、クラスの図書委員の空きがあるという事で、図書委員になる事にしたのだ。今後、かなりの頻度で図書館を使う事になるのは判っていることだし、それ
    稲村コウ さん作 [355]
  • エキゾースト?

    一週間後。午後11時半。健助は理奈を乗せた原チャリで住宅街のコンビニに向かっていた。服はカジュアル系で結構センスが良い。が、その服と裏腹に健助の顔は後悔に満ち溢れていた。同時刻。コンビニの前には2つの影があった。1つ目の影は伊勢紅葉。車止めに座ってケータイでメールを打っていた。もちろんギャルの格好だ。2つ目はボブ・ブローズ。バカデカいバイクに座ってコーラを飲んでいる。ボブの黒のB服はコンビニに寄
    VEGO さん作 [357]
  • ほんの小さな私事(52)

    「鎌鼬ねぇ…。昨日は特に風とか吹いてなかったけどな。」私たちが喋っていると、先ほど高野さんと喋っていた男子…河原君が側にやってきてそう言った。先ほどの会話から推測すると、河原君と稲葉君は、共に野球部に所属しているのだろう。「あら。風が吹いてなくても、なにか不意にそういった現象が起こるとか、そういう事もあったりするかも知れないわよ?…まあ、あくまで推測の域だから、何とも言えないけど。」「まあ、俺も
    稲村コウ さん作 [349]
  • 短気で不器用な俺〜七〜

    やっと家に着いた俺は、また家の真ん中に倒れた。何時間寝たかわからない。目覚めたのは夕方頃。インターホンの音でだ。(誰だよったく)心の中で呟いた。俺はドアを開けた。「何で?」そこには前田美樹がいた。「急に来てゴメン。突然帰ったから心配で・・・大丈夫?」「何で俺なんかの心配すんの?べつに・・・」(またかよ)俺は、そう思いながらまた倒れた。今度は夜だ。ベッドの上にいた。横には前田がいる。「あっ、やっと
    NIGHT さん作 [418]
  • ほんの小さな私事(51)

    朝のホームルームが終わった後、改めて高野さんが私に話し掛けてきた。「さっきの続きだけど、野球部の稲葉が怪我したって話、私、何か変だと思うのよね…。ほら、昨日、カズちゃんのスカートが切れたのも、回りに特に何も無い状況での事だったし。さっき、同じ野球部の矢萩っちから話を聞いたんだけど、稲葉が怪我した時も、回りに何も無い状況だったんだって。これって何か繋がりがありそうよね…。」確かに、先ほどの話を聞い
    稲村コウ さん作 [317]
  • ほんの小さな私事(50)

    高野さん達が、そう話し込んでいると、教室のスピーカーからチャイムが鳴り響いた。と、同時に、扉から瀧口先生が入ってきて、教壇を竹刀で一叩きして声を張り上げた。「おまえら、席に戻れ!」その鶴の一声で、席から離れていた皆が、各々の席へと戻っていった。続けて、日直の前田君の号令で朝の挨拶と、教訓一読をする。そしてその後、瀧口先生が、喋り始めた。「もう、知っている者も居るとは思うが、昨日の放課後、稲葉が怪
    稲村コウ さん作 [325]
  • 短気で不器用な俺〜六〜

    「山村洋っていいます。よろしく」やけにテンションの高い奴だった。「イケメンじゃん」「私タイプかも?」確かに。イケメンと言われても分からなくはない。こいつが問題児か。俺は立ち上げり、山村の方へ向かった。「テメェーみたいな奴が生きていけるほど甘い場所じゃねーよ」「あっそ」その言葉と同時に、強烈な右ストレートがとんできた。顔面ジャストミート。「痛っくわないけど。いきなり何だよ」今度は、俺が腹に強烈な蹴
    NIGHT さん作 [414]
  • 短気で不器用な俺〜伍〜

    学校へ行った。いつもと何一つ変わらない風景。つまんない。退屈。平和なんか望むものじゃないと、心の底から思った。そう考えると、昨夜の喧嘩は俺の求める物以上の物だった。「オハヨー?ってそんなテンション高くないよな。昨日はありがとな。おかげで上手くいった」朝からテンション高すぎ。「そりゃよかったな」それから数分しゃべった。「佐和田さん?」「彼女のご登場かい。まっ頑張りな」「おー!じゃーまた後で」二人は
    NIGHT さん作 [350]
  • ほんの小さな私事(49)

    教室には、ホームルームが始まる五分前に着いた。まだ皆それぞれ席から離れて喋っていたりしている。私は、すれ違うルームメイトに挨拶をしながら、自分の席へと向かった。隣の席の高野さんは、少し離れた所の男子の席のところで、何やら色々と話をしているようだった。私は、教科書などを机の引き出しにしまいつつ、高野さんたちの話に耳を傾けた。「俺も直接見てた訳じゃないからよくわかんないんだけど、なんか鋭い刃物で切ら
    稲村コウ さん作 [337]
 
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